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東京は気温が31℃、名古屋では32℃で真夏日になったと。対してパキスタンは確実に異常気象だ! 
この最酷暑の季節にイスラマバードの最高気温が一昨日も、昨日も34℃しかない。ようやくきょうは快晴で気温は上がっているが、それでも40℃には遠い!!  とにかく暑くないので超出不精なオバハンでさえも気軽に買い物に行ってみようかと思えるのだ! もっとも必要最小限しか出かけないし、買い物は日々の食品だけと、テロに巻き込まれないよう20分ばかりで済ませてはいるが。
パキスタン全土の気温を見ても、この2~3日は平均して10℃も低かった。何時間もの停電で、扇風機からの風も途絶えがちな中で暮らしている者にとっては大層ありがたいが、作物への影響はどうなのか?等……と案じられる。 

母子センターのあるギルギットでも最高気温が23℃だ。例年ならギルギットでさえも40℃にはなるというのに。で、今夏は気温が低く山々の氷河が融けなくて一安心と思っていたが、昨日の湖への流入量は6200キューセック(1秒間に流れ込む水をcubic feet per second (28.317 litres per second)という)だと。  となると、今までの政府発表はオカシイとオバハンには思えるのが… だってピーカンに晴れ氷河の融水が多い筈の時に2000とか3000キューセックと発表していたものな…
何事につけ、大本営発表は丸々信じてはいけないのかも….


キルギスから2遺体と共に全学生が軍用機2機に乗って帰国して来た。男子学生は全員がシャツとジーンズ姿で、パキスタン服の者はいない。女性は当然のように被り物をしているが、自宅の内にいるように薄い被り物だけだ。 中にはジーンズ姿の女子学生もいてカメラマンの目を惹いたのか、TVで放映されていた。学生たちは全員が帰国出来たらしいが、キルギスにはまだ100人ものパキスタン人が残っていると。


さて、3月末にアフガン北部で誘拐・拉致??された常岡さんの生命の無事が確認されたと、早朝に友人からのメール(毎朝5時半には事務所に出ている)。まずは良かった。

日本各地では大雨との報道。当地でもようやく3週間ぶりに1時間ばかりの雨が降り、気温が下がって久々に熟睡。エアコンナシ、ストーブなしのやせ我慢・サドマゾ生活に、「どこまで頑張れるのか!」と、生き甲斐を感じているオバハンだが、体力の消耗は避けられない。でも1時間ばかりの雨で、ようやく夜中に水を2回もかぶらなくても済むまでに気温が下がった。 しかし厳しければ厳しいほど、僅かなことでも幸せに感じられるから、幸せを噛み締めるためにも、普段からの楽チン生活は敵だぁ~!

起きぬけの空気も少し湿り、冷んやりしているので野外大バザールへ早朝から買出しに行った。朝7時を過ぎると暑さはうなぎ上り。またテロに遭遇するのも怖いので、買い物は人出の少ない早朝に限る。 数年前までは、真夏ともなれば暑さで葉物野菜などは見られなかったが、最近はお金さえ出せば結構なんでも揃うようになっており、生活者には有難い。

家を出てすぐ近くの道路で、首都ではまず見かけない古い(40年くらい昔の)幌ナシジープが荷物を満載して走っているのに出合った。幌ナシの古いジープ??と疑問を感じ、車輌ナンバーを見たら「マルダン」だった。 あぁ…武装勢力の掃討作戦で住んでいる町から追い出され、国内避難民になってキャンプにいた家族が、親戚の家にでも寄宿するのか…まったく大変な出来事だ。
今朝、たまたま見た英字紙によれば、首都でコレラの発症を保健省が確認と。 またマルダンなど幾つかの国内避難民キャンプではコレラが発症しているとの報道だった。政府の施策により、キャンプから撤収を余儀なくされる避難民たちがアチコチへ移動、コレラを運んでいるのは否めない。
スタッフたちにも手洗いの励行、外食の禁止を言い渡さなくっちゃ…

今年も八升豆を蒔く季節がやって来た。
地球全体では温暖化だと姦しいが… オバハンが暮らすパキスタン(イスラマバード)に関して言えば、年々、気温が下がっていると思える。 というのも元は山登り一筋で、この30数年間は登山隊やトレッキング隊などの手配をする関係で、天候や気温には敏感なのだ。

パキスタンへ移住した29年前からの10年間は、4月10日になれば寝られない暑さとなり、エアコン嫌いなオバハンには歯を食いしばる季節が始まったものだ。6月下旬には47℃にもなった。 ところが10年ほど前から気候が変わりだし、特にここ数年は4月になっても雲の多い日が続き快適だ。おかげでまだ毛布を被る生活が出来ている。 確かに、この何年間かは季節の進み具合が1ヶ月以上も早いと思われるが、暑さのピークが来ても44℃くらいにしかならないし、全般に雨(曇り)空が30年前に比べると格段に多い。
ま、オバハンにとっては有難い限りの自然現象だ。 

で、八升豆の話だが、昨年と同じく4月下旬になったので種豆を水に浸けた。
昨年はギルギットの母子センターにも蒔いてみたが、暑い季節がイスラマバードよりも短くて収穫はイマイチだった。 イスラマバードでは4年続けて植えた場所では連作障害が出て、これまたイマイチの収穫だった。 たかがマメ、しかし難しい。 
連作障害に懲りて、今年は新しい場所で植えてみるが… 難は水があまり豊富ではなさそうなことだから、井戸でも掘るか…。

昨年の収穫で作った味噌(醤油)はなんとも言えず美味しいので、オバハン自身は大満足なのだが、いかんせん重くて日本へは運べない。

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