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昨日は息子の娘たちの学校行事に誘われ、珍しく出かけた。インターナショナル・スクールらしく各国の紹介や生徒たちが歌や踊りの披露。敵国インドの生徒数の多さと、かつ堂々のインド讃歌にも驚いた。また韓国も「我が祖国!」と歌い上げた中で、日本の「さくらさくら」の踊りを見ながら、そういえば日本の国そのものを讃える歌がないことに気づいたわ。子供の時から「我が祖国、愛する祖国、偉大な祖国」と歌い上げるのは大切なことではなかろうか。 子供たちの学校行事などには1年に1回も行かないせいか、なんだか気疲れして昨夜は早々と寝てしまい、今朝は当然、早くから目が覚めた。 

TVはニュース以外は見ない、それもチラリと眺めるだけだが、今朝は5時からNHKドラマの最終回、負けて勝つ。吉田茂「このドラマは歴史の事実に基づくフィクションです」という字幕を目にして、はて?なんだ??と珍しくドラマなるものをメガネをかけ直してまで見てしまった。
そしてドラマとはいえ、吉田茂を今になって何故、英雄扱いするのか?と考えた。NHK、うさんくっさぁ~~~~

日本における憲法9条の扱い方(まるで若者よ、いまこそ日本を守るために再考せよと言っているみたいに感じられた)、米軍基地の維持や不必要なオスプレイ等々、アメリカに押し付けられている諸問題イッパイの昨今、このNHKドラマには大いに作為的な意図を感じるのはオバハンだけではあるまい。
民主党が政権を取り、日本が少しは変わるのかと期待したが、自民党時代よりも更にすべての面でアメリカへすり寄り隷属してしまったのには落胆もいいところだ。(民主党からは我がNWA-日パ・ウエルフェアー・アソシエーションの理事が参議員として出ているから彼(田城カオル)自身を応援はしているが、自民党や民主党を支持したことはない。もっとも最近は支持したくても支持できない政党ばかりになってしまったが……)

とにかく… NKHは、この時期に何が言いたいのか??????もっともNHK自体の存在が公器とは言い難い胡散臭いものだからな… このまやかしドラマ吉田茂で彼を英雄視し、安保の存在等々を納得してはなるまい。 NHKによるアフガンやパキスタン関係の報道にも、「ン????真実とは言い難いわ。オカシイわい!」とオバハンが感じるものが間々あり、「こりゃぁ…現地コーディネイターの言うがままに撮っているな」と。 NHKに限らず、どの報道も裏面というか、「何が言いたいのか?」を考えながら見なくっちゃ…危ない、危ない。



さて先般、スワット地方でタリバーンに銃撃された少女、脳から弾丸の摘出手術を受けたが脳浮腫を発症し、意識不明で重体のままだ。パキスタン外相は、「自分たちの主張に従わせるために暴力を行使する者に対し、パキスタン国民や世界中が立ち向かわなければならない等々等々」と述べたのに対し、タリバーン側は「イスラーム教とシャリア(イスラーム法)への敵対を説くものは誰であれ、シャリアによって殺害されることを命じられる」との声明を出している。
外相(国際社会の中の)パキスタンと、タリバーン(イスラーム社会)は平行線だわ…

きのう14日、野田政権は2030年代に原発稼働ゼロが可能となるよう、革新的エネルギー・環境戦略をまとめたと。だが、その発表の陰で、政府としてはすでに設置・工事許可を与えた原発について変更せず、稼働を前提に工事継続を認めるという矛盾。
日本に原発が出来て40数年、オバハンも敦賀(美浜)に原発が出来、稼働した40数年前には現地へ視察?に行ったものだ。原発の危険性は50年前にも論議され、オバハンの父親などは「反対」の論陣を張っていた。

確かに今の日本は原発に依存し過ぎているわ。しかし原発をゼロに願っても代替えエネルギーがないと、途上国と同じように停電が常態となるかもしれない。原発反対の結果、日に数時間の計画停電であっても多くの工場は稼働時間を減らさねばならないだろうし、付随して失業者や派遣のワーカーが増え、生活の質はさらに下がるだろう。一時期に比べれば日本の生活も豊かさの度合いが減っているとはいえ、今の日本人が昭和30年代並みの生活に戻れるのか?  
戻れる戻れないということではなく、そういう時代がやって来れば戻るしかないのが現実で、原発反対には、そうした事柄も付随してくるという覚悟が必要だろう。


世界のイスラーム諸国ではアメリカが作った「預言者ムハンマドを冒涜(ぼうとく)する映像」とやらのせいで、リビアではアメリカ大使館が襲撃され対し4人が亡くなったり等、抗議のデモが広がっている。 
先般もチラリと書いたが、世界の情報が簡単に手に入るようになり、その気になれば何でも知ることが出来る結果の現象だ。イスラマバードでも昨日の金曜日は礼拝が終わった後から激しい反米デモになっていた。モスク近辺の道路は早々と封鎖になっていたから、ライブで放映が出来たのは民放一社だけだった。しかしTVで放映されたからには、今後、抗議行動は徐々に高まりを見せるだろう。ちょいとした煽動で「走る」無定見な輩は多い。

ヒステリックにパキスタンを攻撃するアメリカのせいで、「戦争の回避は難しいのかも?!」とマーケットや多くの人が思ったものか、3日前は対ドル、Rsレートが急下落。恐ろしい下げ幅だったが、昨日は中国の首相がパキスタンとの仲の良さを見せつける?ようにを訪問してくれたおかげで、マーケットはアメリカ恐慌から立ち直ったかのように、ほぼ元へ戻った。
今朝の新聞一面トップでは、アメリカは「我々はパキスタンとの関係を断つことはない」だの、「我々はパキスタンのベスト・フレンドである」だの一気にトーンダウン、中国の力を見せつけられた思いだわ… この辺の手のひらを返したかのようなアメリカの外交ぶりは見事としか言いようがない。大国の傲慢と余裕というところか。

アメリカの中にも色々な考えを持つ人がいるように、当然、パキスタンの中にもハッカニ・グループに近い人もあるだろうし、パキスタン政府の中にもタリバーンの支援者は多くいるだろう。こうした人たちの言動を上手く使うことによって外交は成り立っているとしても、大国のクシャミに怯えなければならない弱小国の立場は悲しい。

例年より4週間近くもダラダラと長引いたモンスーンが、ようやく明けた。つい先日までは昼夕と2回の水シャワーが必要だった蒸し暑さから解放され、6ヶ月ぶりにお湯でシャワーをした。湯上りの爽やかさが身に染みる、乾燥した空気が快い。
ただ、モンスーンは上がったものの、南部(シンド州ほぼ全域と一部パンジャーブ州)での洪水被害は依然として続いている。 昨夏、自分たちの畑に被害が及ばないようにと… 灌漑用水路堤を他村(州)の方へ切り落とした人たちの多くが今夏は被災者になってしまったという悲劇。  
過日、国連は昨年に続いて大規模な洪水に見舞われているパキスタンへの緊急支援として合計約274億円の拠出を各国に呼びかけ、日本は約7億6千万円の緊急無償資金協力を実施すると。東日本大震災で復興支援金が必要な日本としては、7億6千億円も惜しいくらいだろう。
昨夏の大洪水では被災者が2000万人、主力産業である農業に約3兆6000億円規模の損害が出たとされている。 それらの復興もならぬうちの大洪水で、野菜を初めとする諸物価の上昇に歯止めが効かない。今週値下がりした(断食中の高騰から、普段の値段に戻った)のは鶏肉くらいのものだ。

いつも温厚なギラニ首相が、過日のアメリカ発言(アフガニスタン、反政府武装勢力タリバーン一派、ハッカニグループをパキスタン政府が支援している)に、「アメリカは我々の長年の努力を全て否定することになる」との声明を発表した。
ギラニ首相だけではなく、多くのパキスタン人たちも同じ思いを過日のアメリカ発言には持ったものだ。なにしろ、オサマ・ビンラディンが911同時多発テロの首謀者でないことを知っていながら、アフガンを空爆した。またイラクに大量破壊兵器がないことを知っていながらイラク空爆に至った。常に「捏造」を声高く言い募って自国の利益のためには他国を誹謗するのが『正義を標ぼうするアメリカ』の常套手段だからな…

夜明けが日に日に遅くなって来た。オバハンが1日で一番好きな時間帯は、闇から光へと移行する夜明け前の「暁」と称する時間帯かな。近くのモスクから流れ出るアザーン(礼拝への呼びかけ声)に起こされ、それをベッドの中で聞きながら、空が少しずつ明るくなって行く時間を静かに過ごすのが一番好きだわ。薄暮の中に庭木が揺れているさまが徐々に見えて行くのは実に好ましく、明るくなるにつれ小鳥たちがかしましくさえずるのには閉口する。そして何でもがハッキリ見えてしまう6時前ともなると、仕事開始で味気ない。

911同時多発テロから10年を迎えるというので、ややもすると緊張しているパキスタンで… 2つものテロ予告。それもパキスタン航空機に爆弾をしかけたとあっては当局が慌てふためくわなぁ~。7日、空港への道だけではなくアチコチの混み合っていたこと! 所要があってラワルピンディへ行ったが、高架からチラリと眺めた空港への道は、厳重な検問でもしているのか今までにない混みようだった。
「アメリカはパキスタンに潜伏するアルカイダが11日に、ワシントンやニューヨークで自動車爆破テロを計画している可能性」を報道しているが…  なんでもかんでもをアメリカのマッチポンプにするのもナンだが… パキスタンやアフガンで実行された多くの「金のかかったテロ(単なる武装勢力には出来ない大掛かりなテロ)」を見る限り、アメリカなら国民(世界)の恐怖を煽り対テロ戦争と称する、自国の繁栄(軍産複合体利益)のためには何でもやりかねないと思ってしまうわ。

911同時多発テロから10年になる今、あらためて「アルカイダ、ビンラディンと国際テロ・ネットワーク。講談社」を読んでいる。テロリストの暴力は正当化できないが、なぜテロを起こすのか?を問いかける視点は持ち続けなくっちゃ…


さて、ここのところサッカーボール関連の話ばかりだったが、ようやく他(パキスタンやアフガンの)時事関連へも目が向き始めた。とはいえ当地のことは治安(テロ)関連か、庶民の暮らしぶりくらいしか話題はないな…… 明るい話は、やっぱりサッカーボールに限られたみたい。

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