カテゴリ: 八升豆

今年も八升豆を蒔く季節がやって来た。
地球全体では温暖化だと姦しいが… オバハンが暮らすパキスタン(イスラマバード)に関して言えば、年々、気温が下がっていると思える。 というのも元は山登り一筋で、この30数年間は登山隊やトレッキング隊などの手配をする関係で、天候や気温には敏感なのだ。

パキスタンへ移住した29年前からの10年間は、4月10日になれば寝られない暑さとなり、エアコン嫌いなオバハンには歯を食いしばる季節が始まったものだ。6月下旬には47℃にもなった。 ところが10年ほど前から気候が変わりだし、特にここ数年は4月になっても雲の多い日が続き快適だ。おかげでまだ毛布を被る生活が出来ている。 確かに、この何年間かは季節の進み具合が1ヶ月以上も早いと思われるが、暑さのピークが来ても44℃くらいにしかならないし、全般に雨(曇り)空が30年前に比べると格段に多い。
ま、オバハンにとっては有難い限りの自然現象だ。 

で、八升豆の話だが、昨年と同じく4月下旬になったので種豆を水に浸けた。
昨年はギルギットの母子センターにも蒔いてみたが、暑い季節がイスラマバードよりも短くて収穫はイマイチだった。 イスラマバードでは4年続けて植えた場所では連作障害が出て、これまたイマイチの収穫だった。 たかがマメ、しかし難しい。 
連作障害に懲りて、今年は新しい場所で植えてみるが… 難は水があまり豊富ではなさそうなことだから、井戸でも掘るか…。

昨年の収穫で作った味噌(醤油)はなんとも言えず美味しいので、オバハン自身は大満足なのだが、いかんせん重くて日本へは運べない。

秋たけなわ、空気が冷え冷えした気持ちの良い夜半だ。空から落ちてくる月明かりが目に眩しく満月も近い。

イスラマバードでは八升豆の収穫をボチボチ開始。しかしイスラマバードで栽培した一部の豆には、同じ場所での栽培を4年目も続けたせいか連作障害が出たようだ。実の付き方が激減した(肥料もやらなかったし)。来春は栽培の場所を考え直さねば…。
ギルギットで栽培している豆のうち、日当たりの良い、また水も豊富な場所に植わっているものにはビッシリと実がついている。やっぱり水と日当たりか。しかし何かが出来るというのは、嬉しいなぁ~~。

そして今春に仕込んだ(4億年前の汚れのない海水の化石、岩塩と混ぜ合わせた)八升豆味噌の出来具合も上々。さらには、八升豆の乾いた莢から作ったお茶も上々と良い感じだ。 味噌は八升豆からだけではなく、ヒヨコマメでも作っているし、大豆アレルギーのある人たちには喜ばれている。
NWAの会員になって下さったら… 無料でお分けしますよ~~~。ただし、問題は日本へどう運ぶか??

今秋は私用で、30年ぶりに日本で2ヶ月近くを過ごす事になりそうだ。30年間の雑用を片付ける合間に、八升豆やヒヨコ豆の味噌を仕込もうかと目論んでいる。

日本から帰って来て6日間、早朝から休むことなくビッシリと動きっぱなしで筋肉痛だ。早く庭の作業を終えないと真夏気温になってしまう…というわけで、気温の上昇に追われるよう外作業に専念しているが、冬の寒さで凍てつき枯れてしまった観葉植物を片付けるだけでも相当の作業だ。
庭の樹木や観葉植物の水遣り・掃除に来る青年(少年)が良く動いてくれるし、スタッフ達も手の空いている者は総動員。

ごく僅か、日本へ行く前に播いて行った八升豆の幾つかが双葉を広げ始めているから、畑作業も本格的に考えねば…
筑波の農業環境技術研究所、八升豆研究をなさっている藤井先生から、「当方も少し進歩がありまして」ウンヌンというお便りを頂き、NWAの八升豆栽培・実験にもますます熱がこもりそうな今シーズンだ。
5,6月の45℃を超える畑での作業は、熱気と乾燥で汗も出ないが、八升豆を待っていてくれる人があるかと思えば頑張れる。

八升豆に含まれるドーパミンには細胞を活性化させるのでボケ防止につながるという。またバイアグラ効果をはじめ数々の効果もあると聞けば… 好奇心の強いオバハン、手を引くわけにはいかない。

昼間は33℃もあるけれど、朝晩は14℃と爽やか… 空気は乾き雨も2週間ばかりない。
そんな乾いた中でも(水もやらないのに)、不思議なことに今年はまだ竹の子がアタマを出して来る。お陰で未だに新鮮な竹の子が頂ける幸せ。

八升豆の花も、今ごろになって次々と花を咲かせ始めている。しかし朝晩の寒さのせいか、咲いた花も手のひらより大きな葉も、毎日ハラハラと地面に落ち、実を結ぶものは5分の1もないかもしれない…

不作とはいえ、八升豆が大きな莢を下げ始めたのを見て喜んでいるオバハンの単純さ……
これだから、パキスタンでもやって行けるのだと自分でも思うな……

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年々季節の進み方(春やモンスーン)が早くなり、異常気象が言われてここ数年。
当地では4月の初めに、街路で初夏の空を被うように咲く薄紫の花ジャカランダが、今頃になって再び花を付けているし、流れ落ちる滝のような豪華な花ゴールデンシャワーも彼方此方で見かけるから、やはり季節はオカシイのだと思うなぁ~

オバハンの大切な八升豆さまも、今夏は花を付けるのが3週間近くも遅くてヤキモキしているのだが、ようやくようやく庭の八升豆に蕾が幾つも見えるようになって来た。むふふふふ~~~~
オバハンにはボケ防止、やる気はあるのにやれない人にはお助け豆……になるのかなぁ??
お助けになるのか、ならないのか、自分で確認できないところが歯がゆいけど…

1粒で八升も採れるから八升豆。
まぁ、八升には遥かに及ばないが多収穫であることは間違いない。
乾燥した荒地で、手間暇をかけずにたくさん採れたら、アフガンやパキスタン辺境の人には、どれだけ助かるか… 

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