カテゴリ: オバハン便り

中国とインドの衝突、インド側に20人もの死者がでたことで、インド市民の怒りが政府や軍部に向かっている。新聞に堂々と政府や軍部批判の出るところが、中国とは大いに異なる。「インドは独立以来、民主主義を求める動きがずっと続いている」と言われ、民主主義国であろうとする努力を惜しまない国らしい。と言うことは裏返せば、まだまだ民主主義とは言い難いのだろうが、14億人という人口から、世界最大の民主主義国家と言われているゆえんか。   
対して中国では当局によるメディア規制(統制)が厳しい。近々のコロナ禍にかぎらず反政府的な意見を述べ、反政府的な意見を持つ人を支持するだけでも処罰の対象になる。今回の衝突に関して、中国側は「全責任はインド側に」との報道だ。北朝鮮ほどではないにしても、多くの中国人も目と耳を被われているのかも。   
現在、インド全土で反中デモ、中国製品不買運動で抗議を呼び掛けているが、インド国内で販売されている中国製品は膨大で、中国製品をボイコットすれば今や生活は成り立たないとまで言われている。1例を取れば身近な通信機器パソコンやスマホだ。インドのスマホ市場、上位5位のうち4社が中国のメーカーだと。
インドのメディア(一部)は、「中国製品のボイコットは可能だが、その代償はインド側にメリットはない」と。中国はインドにとって最大の貿易パートナーらしい。インドも経済や国民生活を取るか、メンツを取るかと政府は落としどころに悩ましいことだろう。  
 

昨日は夏至、そして金環日食とのことで数日前から楽しみにしていた。気温44℃の毎日、昼間の数時間、少しでも太陽光が遮られたら暑さがマシになる!と。だが・・11時半ころに太陽は90%以上が遮られたにもかかわらず、短時間ほんの僅か気温が下がっただけで、まだまだ十分に明るい夕方6時半くらいの感じか。太陽光って凄まじいエネルギーをまき散らすものだと、改めて感動したな。

 

5月に入ってヒマラヤ山中での中国・インド国境付近が不穏だとのニュースが続いている。特に今月に入ってからのニュース扱いは大きく、詳しい。衝突のきっかけは、実効支配線のインド側に中国がテント2張りと、監視台を設置したことで衝突、過去数十年ぶりに死者が出たと。衝突に至るまでの今月9日~16日までに、中国側はトラック200台と機械類を持ち込んで川を堰き止めたり、道路を造っていた等の工事前と後が撮影され、証拠が衛星写真にて示されている。    
双方ともに発砲はせず、殴り合いと石の投げ合いで20人もの死者というから過激だが、本当に20人もの死者がインド側に出たのか、どうか疑問だな。
大国になってしまった中国、大国になろうとしているインド、両国ともに拡大強硬路線だが、どっちもどっち的で双方の行為に賛成する人は居ないだろう。インドの国家予算は約46兆円。インドの国防費はパキスタンの6倍もあり、アメリカ、中国に次いで世界第3位になった。多くの日本人はインドを貧しく遅れている国だと想っているかもしれないが、インドも堂々たる大国なのだ。 
インドの人口は14億人に近く、中国と肩を並べている。あらためてインドは大国だと思う。だが・・中国と同じように国境問題や民族問題に関してゴリ押しをするのは、大国故の横暴だ。中国・インド共に拡大路線が何処まで行くのかと気にはなる。    
過日、中国は60年ぶりにエベレストに登頂、標高6500mの場所に次世代移動通信5G(高速・大許容量、多接続諸々など)の基地を設置したと少し前に報道されていた。色々なものがインターネットに接続され、情報交換・制御・管理することが出来る便利で人手の要らない世の中が、すぐそこに来ている。世の中が激変するのだと言われても、後期高齢者かつ通信機器に弱いオバハンでは理解は不能だ。人手がますます要らなくなるのなら・・膨大な中国・インドの人口はどうなるの? 
コロナ禍で人口減を狙っていると勘繰りたくなるわ・・    

マララがイギリスの大学を卒業した。ついこの間、入学したような気がするのに、もう4年も経ったのかと驚いている。マララが武装勢力から銃撃されて約8年、オバハンの2012年10月のブログには銃撃されたマララを案じた記述がある。 銃撃事件後しばらくして、新聞記者、何人もからの聞き取りを経て、生じた「銃撃」への疑問が最大になったのは、「マララの自伝」を読んでからだ。
オバハンだけではなく、自伝を読んだパキスタン人の多くが同じことを考えた、「この襲撃事件には裏がある」と。パキスタンで暮らし日常を知る者なら、誰もが感じる単純な疑問が幾つもだ。    
あの当時の国際機関は「2000年ミレニアム開発目標」として2015年までに達成すべき8つの目標を上げていた。そのうちの1つが初等教育の完全普及の達成ということだったが、成果が上がっていなかった。2012年頃の世界では3人に1人の女の子が教育を受けられていなかった。そして、この痛ましいマララ事件で「世界中が女の子へにも教育を」と目を向けた。     
マララと共同執筆者による自伝、何ヵ所も疑問を感じたが、最大の疑問は「スクールバスに銃撃者2人が乗り込んで来て、おまえはマララか?と聞いてから発砲した」という箇所だ。パキスタンのスクールバスはスズキの軽トラ、あるいはトヨタハイラックスに幌を掛けたものが普通だ。オバハンは(物好きにも)マララが下校時に乗っていたスクールバスと同じ車を実測した。荷台幅150㎝弱 長さ180㎝強の荷台の壁沿いにベンチが2つ。幌の高さは約150㎝だが中に3ヵ所、持ち手が付いているので実質140㎝の高さしかなく、小柄なオバハンでも背中を丸めねばならない。   
その狭い荷台スペースに襲撃者が2人乗り込んだら、男はやや屈みこみの姿勢でマララと顔を接して撃つことになる。大型拳銃から3発撃ったにもかかわらず、マララの負傷は頭蓋骨をカスって?鎖骨だったかで停まったと。どんなヘボイ拳銃でヘロヘロ弾か。    
国際機関が目論んだように、マララは世界の子供たちの就学率を高めた。しかし襲撃事件後の2013-2015年のパキスタンでは、初等教育への就学率が(聞き取りや調査によると、マララ事件のせいで)やや下がり、横ばいでしかなかった。
この事件に関してはバックグラウンドも含め書くことが多すぎだ、書き出したらキリもない。国際機関も結構あざとい演出をすると想うが、マララのなした役割は、相応の成果をあげた!!

 

「インド、コロナ感染ピークは11月半ば」という記事が2日くらい前にあった。インドの感染者数は今のところ1日に約13000人で、明日には総感染数が40万人になるだろう。  
コロナを単なる風邪と言い張り、さほどの対策を取らなかったブラジルでは1日の感染者数が35000人を超え、アッと言う間に世界第2位の感染者数、100万人になろうとしている。だが、人口が14億人に近いインドのことだ、この分では秋にはブラジルを抜く感染者を出すことだろう。   
昨日、知り合いが送ってくれたパキスタン、ラワルピンディの病院・および周辺風景を動画で見た。が、見ているだけでコロナに感染しそうで、気が付いたら呼吸を細くしていたわ。 患者が寝かされている野外、その3mも離れていないところに屋台を設置しての物売り。寝かされている患者の周り、屋台のまわりに人が押し合いへし合い。「感染」という事態をどのくらい認識しているのかと、思わざるを得ない映像だ。   
東隣家のコロナに感染している夫婦、この数日はピタッと姿を見かけなくなった。にもかかわらず、子連れで見舞いらしき人が何人か来ている。隣家の夫婦はパキスタンで言えば中産階級より上、軍での地位もあり、教育もキチンと受けていると想われる。出入りしている人たちもそれなりの階級と想うのに、コロナ感染に対する認識が欠如しているとしか想えない。隣家ですら、「あれ」なのだ、一般庶民の認識欠如は当然。ますます身動きの範囲が狭まる・・
なんぞ新しいことを・・と、屋上から
周りを見回していたら、先日、屋上にかぶさる大木の枝に、カラスがせっせと小枝を運び巣をつくっているのを見つけた。手を延ばせば3mくらいのところにある巣だ、凄く嬉しくなって餌付けをしようと思い立った。パキスタンのカラスは日本カラスより2回り小さく、首から肩にかけて灰色の美しい襟巻をしている。こちらが悪さをしなければ突かれないと想うのだが・・
昨日の気温は45
、さすがにキツくて夕方の餌付けはパスしたが、今朝はオバハンの登場を待ちかねた様子で大挙して近寄って来たわ。手から餌を食べてくれるようになるかな?

 

東京都知事選挙、告示。11人が立候補届を出したと。オバハンは都民ではないが、清廉に見える元日弁連の宇都宮さんを前回に続いて応援したいな。    
現職の小池知事に限らず、政治家というのは平気でウソをつくことが出来、顔色も変えない面の厚さが必須条件のようだ。早い話がサイコパス(極めて特殊な人格を持つ人々のことを指す心理学用語で、端的には良心や善意を持っていないことが特徴)なのだろう。 オバハンの知り合いにも1人、完璧なサイコパスがいる。パキスタンの前々政権で大統領だったか首相だったかの補佐官をしていて、その後、詐欺で刑務所に入って7年。彼は自分でもウソと真実の見極めが出来ていないのだろうと、今になって想うのだ。   
現職小池知事のウソ、隠ぺい、言い逃れ、さらに最近では巨額の政治資金を支出している先など等、さらには「同居」する人との間に複数の不動産取引があるなど等・・権力を手にし、巨額のお金を動かせるようになると、多くの政治家が必ずのように「勘違い」する道を、小池知事も歩んでいる。    
コロナのせいで日本からの物流が停まり、3月半ば以降、週刊誌:文春が届かないのが残念だ。週刊誌には新聞やネットでは細切れにしか読めない記事がイッパイ載っている。特に、最近の文春は取材に気合が入っている、編集責任者は腹をくくって記事掲載をしているのだろうな。真実の追及、なかなか好もしい。     
東京オリンピック、現状では不要だとオバハンは思っている。その巨額の資金は都民のために使われるべきだと。

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