快晴、久々の４０℃超えで、嬉しくはないが６月らしい暑さに戻った。犠牲祭も２日目、通りを走る車の数がほんの少し増えた。犠牲祭祝日は明日まで、それ以降は平常日になるが、遠い実家へ帰った人々がイスラマバードへ戻って来るのにはまだ数日かかろう。
断食明けの祝日や犠牲祭を祝うために、新しい服や靴が買って貰えなかったからと金曜日に１２歳の少年が自死。アフガニスタンにいた約７年間中では自死のニュースを度々、耳にした。だがオバハンは長い間、パキスタン人は自死しないものだと信じ込んでいた。同じイスラーム教徒でもアフガン人とパキスタン人ではメンタリティが違うのか・・と。だが、このところパキスタンでも自死のニュースが頻繁だ。
預言者ムハンマッドの伝承（ハディース）では、自らを殺す者たちは地獄の業火に焼かれるとある。イスラーム教徒の命は神アッラーの所有物であり、自死はアッラーの所有物への侵害であり、不信仰の証であると言われている。イスラーム教徒には自分の人生を終わらせる権利が無いとも。自死は人生の困難から逃避する行為であり、神が禁じているにもかかわらず、この数年は自死のニュースを度々見かける。ネットバンキングで気軽にローンを組み、利子が膨れ上がって返済出来ずに自死。３倍に高騰した電気代が払えなくなり、電気を停められたのを苦に自死。病弱な子供を殺害後、自死。ニュースにはなっていないというか、緘口令が敷かれたみたいに地区報道スタッフも口を閉ざしているが・・某地域では女性数名が世を儚んで集団自死、それも続けさまに。早い話がこの数年でパキスタンの経済は悪化をたどり、生活苦によって自死する人が増えたということだろうか。