パキスタンは2022年の夏に被災者3200万人とも言われた大規模な洪水に見舞われた上、2022年初からの諸物価高騰と急激な通貨安と外貨不足で、デフォルト寸前になり未だに経済の混乱から抜け出せていない。IMF国際通貨基金はパキスタンへの金融支援として昨年度、日本円にして約4100億円の融資を決めている。が、IMFとしては財政の健全化やインフレ抑制のための金融引き締め策など、パキスタン政府の取り組みを見極めた上で段階的に融資をするという。IMFには国際通貨協力の強化、貿易の拡大、経済成長の促進、繁栄を損なう政策の抑制などの任務があるという。さらに言うならIMFには経済と金融同行の監視・政策助言。IMF加盟国に対する融資や金融支援、そして当該国における能力の開発(各国政府が健全な経済政策を導入するための、技術支援と研修)ということもあるらしい・・IMFの支援と指導でデフォルト間違いなしと言われたスリランカが、いくぶんか経済の立て直しに成功したのは目出度いが・・パキスタン政府は電気・ガス料金に対するの度肝を抜かれるような値上げ、そして取れるところから取ろうとばかりの増税テロ。これでは国民生活はひっ迫の一途ではないの。こんなことでパキスタン経済が良くなるとも思えないし、またIMFというのが、ここまで国民に犠牲を求めて経済の立て直しを政府に強要するとはオバハンには想えないのだけれど、どうなんだろう? 
国民生活のひっ迫と治安の悪化は表裏一体、きょうも日本大使館からのお知らせだ。「巡察中の警官が何者にか発砲を受け、発砲した男は逃走。警官は現場には小銃、手りゅう弾などを回収」と。

未明にようやく雨らしい雨が降った。日中気温も連日の40℃から33℃に下がったし、大気汚染度も「並み」になったから深呼吸が出来る。毛皮を着た犬たちもホッとした様子で寝転がっている。