2025年06月

パキスタンのほぼ全土では洪水と言うか、インフラがイマイチ、イマニなこともあって僅かな雨でも死者が全国的に出ている。レンガや石を積み重ねた上に、脆いセメントや泥を塗って作ることが多い、脆弱な建て方の家なので壊れやすいこともあるが、とにかく崩壊した家の下敷きになっての死者が多いようだ。おまけに増水した川での溺死。パキスタンだけではなくインドやネパール、中国など等でも洪水だ。
パキスタンはモンスーンに入り、連日のように大雨注意報が出て、川の近くで遊ぶな!川を清掃しろ!等の注意報も出ているし、2022年の国土の3分の1が水没し3300万人の被災者を出した大洪水では政府も学んだらしく、あちこちにあるナラと称する下水が流れる幅10~20mばかりの川のゴミを引き上げる等など、幾らかの準備はしているようだ。だが我が家の地域に限っては殆ど降雨がなく、きょうなどは昼近くから青空だし、昨夕などもきれいな三日月が見られた。パキスタン気象局は明日まで豪雨と突発的な洪水のリスクが高いと警告しているし、雨マークはこの先1週間も出たままだ。今冬は雨が極端に少なかったパキスタン、ほどほどに上手く降って農地が潤い、農作や果樹に良かれと祈るばかりだ。
5月は乾燥野菜を作るのに、半日もあれば20分の1の重量になってパリパリに乾燥したのに、今では3日間かかってもシナシナで乾燥野菜には遠い。乾燥野菜を作るたびに、昨夏、K2で逝った二人を思い出す‥‥

つい数日前に発行された「米外交誌」とやらによれば、パキスタンが米本土に到達可能なICBM大陸間弾道ミサイルを開発しているとの見方が浮上、米情報機関が結論づけたと。開発目的については「パキスタンの兵器無力化を狙ったアメリカの『予防攻撃』抑止や、将来インドと交戦する際に、アメリカがインド側について介入するのを防ぐためではないかと指摘されていると読んで、あり得ない話ではないと納得気味のオバハンだ。大国・強い国が自分たちの言い分・都合の良い理屈のみを振り回す不公平な国際社会にあっては、自衛のために抑止力としてのアレコレを持ちたいと想いこむ‥‥弱小国パキスタンであればこその「自衛的な発想」であろう。悲しいかなイランや北朝鮮も、そういう意味では同類だ。

パキスタンは2025年世界テロ指数で第2位の不名誉なランクに輝いた?? 確かにテロのニュースで治安部隊や警官の殉職、武装勢力側の死者数など等を見かけない日は皆無だ。テロの数は5年連続で増加というが、前にも何度か書いたようにアメリカは20年間でアフガンに1100兆円を費やし、かつ大量の武器弾薬・軍事物資(約9000億円相当)を残したまま2021年に撤退した結果が、パキスタン国内でのテロ増加に繋がってもいるとのデータがある。さらに言うなら、現アフガンのタリバーン政権は、多くの国々に武器を輸出して潤って??いるとも。早い話がアメリカが供与した武器弾薬が世界中でテロを起こしているとも言える。アメリカの軍産複合体はとことん罪深い‥‥

「戦争の終結のため」という理由が付けば・・人的被害などを考慮もせず、どんな手段を用いても良いのか??と言いたくなるし、想った人は多かろう。トランプ魔王の(言動の)一貫性のなさは今さらでもないが、まったく品が無い。イランに対し国際原子力機関IAEAによる査察、なぜイランに対してのみなのか?? イスラエルに対しては何故、査察を行わないのか?と改めて聞きたいものだ。査察さえ受ければ米ソや、中国、英仏など等のように大っぴらに核を持てるということなのか??そうしたダブルスタンダード、手前勝手なルールに反する国が出て、核を持つこと、核を持てば抑止力になるかも?と熱望することが、どうして大国と言われる国々には理解できないのか?等と、想い悩むオバハンだ。
そして・・査察の結果なのか、査察を受け入れなかったらなのか?「必要と判断すれば、イラン核施設への再爆撃を検討する」と表明だと。核兵器の脅威を声高に言いながら、アメリカを初めとする大国サマは核兵器を手放そうとはしない。ということは、自分たちの安全保障のためには「核」が必要だと認めているということだ。だが今では北朝鮮を初め、印パもイスラエルも核兵器を持っている。
しかしイランには持たせたくないと!今回イスラエルやアメリカからの理不尽極まりない攻撃を受け、イランは抑止力としての核をさらに切望したことと想う。イランが核開発を止めるわけはあり得ないな。

夏至から1週間、日毎に日が短くなって行く。6月も終わりだ、何をするともなく過ごしているうちに、今年も半分が終わろうとしている。

文科省が「優秀な博士課程の学生に生活費や研究費を支給する支援制度に関し、生活費の支援を日本人に限定する方向で見直す方針を固めた」とあって(相変わらず取り組み遅いが)ようやくでも大変、結構なことだと思っている。事情があって、昨夏は東大に関する記事を幾つも検索した。東大の大学院に限れば4~5人に1人が中国人であり、そのうちの約3割1000人が支援を受けているという状況には本当に驚いた。生活費や研究費の大半は国税であろうと想うのだ。今や経済大国から遠くなった日本、日本自体にも余裕が無くなっているだろうに……と。優秀な研究や学生に支援をするのは必須だろうとは言え、それも懐に余裕があっての話だろう。何にせよ、文科省では制度の見直しをするという、結構なことだ。ついでに博士課程を終えた人々への厚いケアもお願いしたい。
日本は変なところで過剰な「人間平等主義を発揮する」ことが多い。日本の医療制度に関してもそうだ、日本に3か月以上滞在して住民登録をすれば国保やなどに加入する義務がある。それを悪用し、高額医療費のかかる治療にやって来る中国人が多いという(中国人だけではないかもしれないが) そうした外国人による国保の不正利用に関し、給付費の返還を求めた事例はないそうだが、最近はこの外国人による高額医療費の負担が随分、話題になっている。反対に海外(パキスタン)で、あり得ない治療を受け、高額な治療費を日本で請求するあくどい人もある。生活保護などに関してもアメリカやイギリスなど等では、永住権のない外国人にはほぼ支給されないと言うが、「人道的」という名目があれば措置が講じられることもあるという。人道的、平等などという言葉は美しいが‥‥画一的に処理をすることの多い、病院窓口などでは問題が多々になり得るな。

イランとイスラエルの停戦合意はアメリカが提案したもので、カタールが仲介。トランプ魔王は長年、自分を「平和の使者」として讃えられることを渇望。ノーベル平和賞が何としても欲しいと声高にして来ていたと言う。が・・何度も書くがロシアとウクライナも停戦には至らないし、イスラエルとパレスチナ・ハマスも真の停戦からは遠く、血みどろのままだ・・トランプはイラン核施設への空爆を広島・長崎への原爆投下になぞらえ、「本質的に同じだ!あれが戦争を終結させた」と自画自賛だという。そんなトランプを、ノーベル平和賞にふさわしいと考えている支持者たちも多いらしい。自己肯定感が強いのは一概に悪いとは想わないが・・トランプの周りにはヨイショをする人間しか集まらない、集めないのも問題だな。文字通り裸の王様ではないの! 
イランではイスラエルとの軍事行動・戦争中はインターネットの制限をしていたが、インターネットの制限を緩和とか。(印パ軍事衝突から1か月以上も経つのに、未だにパキスタンではインドのニュース媒体は見ることが出来ない)インターネットの功罪、世界中のニュースなどを瞬時に見られて便利は便利。他、知りたいと想うことも検索出来て、オバハンの場合はボケ防止にも役立っている等などの多大な恩恵にあずかっている。が・・情報の取捨選択は難しい。日本の大メディアの記事も全部が全部、正しいわけでもなく、数あるニュースをどう読むかなど考えさせられる。と、言いながら自分に都合の良いようにしか読まないが・・

久々の土砂降り、モンスーンも本格的になって来たようだ。きょうの雨量は80㎜とか。インドはインダス河(支流)も含め上流での水を制限し大々的な灌漑用水網を作る計画と。そうなるとパキスタンの穀倉地帯はますます水が足りずに喘ぐことになるし、降ったら降ったでパキスタンへの通告なしにダムの水を解放。下流のパキスタンは洪水に見舞われ常に被害を受けて来た。

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