2024年08月

今朝5時、22℃。昨夜の就寝時は扇風機も要らずどころか、被り物が必須の気温だった。4000m超えの山々に降雪がある筈だわ。今朝は久々の快晴下、緑色に艶々光るマルガラ丘陵を眺めながら、ゆったりとした気分。22℃だと暖かいコーヒーが美味しいと思えることが改めて判明。コーヒー一杯分を飲む間に考える、2年半前まではペットたちと幸せを満喫していた・・後ろを振り向いていても何の益することもないのにと思いながらも、この2年半で手から零れ落ちてしまったモノをついつい数える。愛していたハナビやターボ、自分の体力・気力。食いしん坊がアメリカへ行ってしまい、賄への興味が半減しつつあること・・とは言え、明日は野外大バザールへ行き、あれこれ大量の食料品を買う予定。この野外大バザールの新品から中古まで、何でもかんでもが並んでいるパキスタンらしい雰囲気、買い物に幾分かの気合が必要な、この整然さに欠けるバザールは実に好もしい。
日本は台風一過、台風の吹き返しとやらで再び、きょうは猛暑に見舞われているらしいが、イスラマバードも明日は通常の夏日和らしく、35℃予想だ。大バザールでの買い物はスタッフと手分けをするので、1時間足らずだが大汗になるのは間違いなし。

総裁選挙、総理になって欲しくないランキング・・というのでは、1位河野、2位小泉、3位石破だとあった。1位河野、2位小泉の差は僅少。河野デジタル相は「私が総理になったら介入する長老は居ないでしょう」等など、あれこれしゃべり過ぎだな。イムラーン元首相も「しゃべり過ぎ」で失点を重ねた面がある、正直に思った通りをしゃべるのは良いことではないと、先行き短い今頃になってオバハンもよ~~く理解したな。

30日は終日、厚い曇に覆われた空から思い出したように降る雨、そしてほんの時折り周囲が見えないほどの激しい雨になった。金曜日なので野外市場へ行きたいと想いつつ空を睨んでいるが、行こうかな?と思えば激しく降るし、しばらくすれば小雨という意地の悪さ。バザールは足元が悪い、その中を(ヨレヨレ歩くのは危険なので)傘をさしてまで行くようなことでもなしと諦めたのが午後3時。結局、天気予報を見ながら日曜日に行くと決める。果物の王様ともいえるマンゴーは、そろそろシーズンオフだ、それをきょうは多めに買うつもりだったのに・・今夏のパキスタン・マンゴーの輸出額は4670万ドル、1万3681トンを輸出。イギリスが最大の輸入国で、次がUAE、世界42ヶ国へ輸出とニュースにある。気候の変動でマンゴーの生産は3年連続で減少しているというが、パキスタンのマンゴー総生産量は180万トン、今夏はマンゴーを本当に良く食べた。いずれにせよ、きょうの空模様では人出も少なく、売れ残りがいっぱい出るだろう、夕方になれば青物を持って帰るわけにも行かず投げ売りかも・・青物市場のオジサンたちも困っていることだろうな。
最高気温は首都で28℃のまま、カラコルム・ハイウエー途中のバブサル峠4173mでは、はや雪になり真っ白に覆われた山々と、ハイウエーの写真。道路は通行止めだとニュースにはある。

秋篠宮の息子が東大の推薦入試枠を利用、特別扱いに反対するとの署名活動があって、面白いなぁ~とミーハー気分で見ていたのも束の間・・アッと言う間に署名活動の中止だって。どこやらから、何らかの「力」が介入したらしい??!あれあれ・・

過日のバローチスターンのテロに関して、シェバーズ首相は「テロを断固として取り締まる」ことを誓い、テロリストとの対話はあり得ないと言う。が、新聞の社説では(斜めチラ読みだが)「政府はまず、バローチスターン州民が憲法で保障されている保護を確実に受けられるようにすると、約束することから始めるべきだ」というのが載っているから、もっともだとオバハンも思う。バローチスターンへは(イランへの陸路通過に際してなども含め)昔は仕事で何度も行ったし、物好きにも2日間もかけて鉄道を使いバローチスターン州を縦断し、シンド州、パンジャーブ州を通りラワルピンディまで来たこともある。
パキスタン人口の僅か4%というバロチ人口の割合からいっても、バロチ人が政府の高等文官試験に合格するのは数少なく、1970年代には僅か4名しか居なかったと、情報省の役人が昔、嘆いていた。この高等文官試験合格すると、パキスタン内閣の完了組織、政府事務局、部局の運営を担当出来るし、これら高等文官の食費、ガソリン代、公共料金のすべてを政府が全額負担してくれるという恩恵もある。が・・バローチスターンでは高等教育の機会にもなかなか恵まれないのだという。今もバローチスターンの貧困率は42%(10年近く前は80%、識字率も30%程度だった。今も農村部に関しては80%の貧困率)だという。世界最大級の銅山鉱床があり、そこから得られる利益の50%を中国が、中央政府が48%を取り、地元バロチに落ちる利益は2%。パキスタン最大の天然ガス田を有しているのに、地元へのガス供給は10%以下だと公式数字にも出ているというから、一事が万事、バローチスターン州民の持つ不公平感が日々増大して当然だ。バローチスターン州は(物凄く広い砂漠の過疎地ということもあるが)人間としての基本的な権利、教育・経済的機会・健康などの基本的なものから遠いという不利がある。だが、それ等の不満を強権力のみで取り締まり、何千人と言う若者を行方不明にしているパキスタン政府に風当たりが強くて当然だ。

原子力規制委員会が敦賀原発2号機の再稼働を「原子炉直下に活断層があることが否定できない」という理由で不許可とした。何時起こるか分からないマグニチュード7級の地震であっても、マグニチュード7級でない小さな地震であっても、どんな不測の事態が起こるか分からないことを想えば、やはり危険は回避すべきなのだろう。敦賀原発の完成間近い50数年もの大昔、車で1時間余り走ってわざわざ原発を見に行った。原発反対を便利で結構な物だとは、当時も想わなかった。
日本の原発は過疎地に立地する例が多いと言われるが・・地震に関して言えば「過疎地だから、被害回避の可能性大」というわけでもなかろう。福島原発も想定外の大地震・津波で想像を絶する被害を出し、廃炉には40年かかるとも言われているが、過日も「核燃料デブリ」取り出しテストもままならなかったことを想えば、廃炉に至るのは100年先になるのかもしれないな。
2024年の現在は日本全体で11だか12基の原発が稼働中らしいが、中でも浜岡原発などは、東南海大地震の予想震源域のど真ん中にあるというから、怖い!の一言では済まないと思う。その浜岡原発の廃炉完了も予定より延ばし延ばしで、電力(電気)は日々の生活に必須となっている現状から、安い代替えでもない限り、廃炉にするには無理な話なのだろうが、日常で使う便利な様々なモノと危険は常に背中合わせだ。

パキスタンの電気代もこの2年半で3倍になったが、前首相ナワーズ・シャリフが独立系発電事業者からシャリフ家が国庫から得ている利益規模を明らかにするよう、JI党の代表は要求している。電気代高騰の中、パンジャーブ州の貧しい人々に電気代救済を提供し、自らを救世主のように見せかけているが、発電事業者から受け取る容量料金を免除にすれば、国全体が電気料金の削減を享受できると主張している。(パキスタンにも原発は数基ある)
本日は電気代高騰と諸税・物価高騰などに対する抗議で、全国的に商店はストライキに入った。

神輿は軽い方が担ぎやすい・・小泉が自民党総裁になれるよう、後ろで必死に旗を振る「いわゆる重鎮と呼ばれる方々」がイッパイおられるのだと、今朝、聞いて物凄く納得したな。若くて軽ければ、重鎮サマ方の言いなりってか! 産経とFNNの合同世論調査でも、自民党支持層の29%余が小泉だと。軽いってことは良いことだ!か。なるほどな、そういう考え方もあるってか・・

パキスタンは多民族国家だが、人口の半数を占めるパンジャーブ人(インド国境に近いパキスタン東側の地域に住む)が政治や経済の中心を握っている。バローチスターン州の人口はパキスタン全体の4%に満たず、すべてに於いて不遇をかこっている・・と、バローチ人の不満は大きい。そのバローチスターン州がこのところ大荒れで、悪いニュースが続いている。25日以来、州全体で過激派(バローチスターン解放軍、バローチスターン解放戦線)による組織的な攻撃があり、警察署や鉄道、幹線・高速道路などを制圧。車両を襲撃し35台の車両が炎上、一般市民、治安部隊、過激派を含む80人近い人が命を落とした・・と。
そもそもバローチスターン州は数十年にわたって混乱状態とも言える。バローチスターン解放軍、バローチスターン解放戦線などに言わせると「パキスタン政府がバローチスターン産出のガスや鉱物資源を不当に搾取しているとして、州の独立を求めている」ということになる。バローチスターン州はアフガンやイランに国境を接する、パキスタン最大面積の州で(パキスタン陸地面積の42%を占め、日本の総面積よりやや小さく)金や銅鉱山などの資源に恵まれている他、中国が戦略的に関与し40年間もリースする、アラビア海に面した港湾グワダルもある。このグワダル港に関して言えば、凄いのは・・中国国有企業が港の利益の91%を受け取るという理不尽さであること。だから漁にも出られない地元民の反対活動は年々、過激さを増している。
またパキスタン政府治安部隊??によるバローチ人への締め付けも厳しく、数千人の若者が連れ去られ行方不明のままだというのを今冬のブログにも書いた。バローチ解放戦線などが中国の排除と、州の独立を求めるのを第三者のオバハンとしてはムベなるかな・・と感じる面もある。だからと言ってテロ行為を容認しているわけでは無いし、独立してやっていけるのか?との疑問も無きにしも非ずだが。

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