2024年05月

日本との時間差4時間のせいで身体がまだパキスタン時間に馴染んでいない。1時間ばかりの昼寝はするが、夜は8時過ぎになると耐えきれないほどの眠さでベッドへ倒れ込み、未明にはパッチリと目が覚める。未明、家中1階の気温は30℃くらいなので窓を開けて歩き、その後は屋上ドア付近に溜まった熱気(40℃超え)を放出するのにドアを開ける。屋上内と外気温との差は10数℃と甚だしく、ドアから1歩外へ出るだけで27℃の爽やか冷気が体に染みる。この10日余、イスラマバードはカラカラに乾き、3㎞ばかり離れたマルガラ丘陵などでも山火事が頻繁だったと言うし、3日ほど前のニュースでも(タバコなどのポイ捨てなのか)道路わき緑地での火事が30か所とあった。そんな湿度10%の中では我が家の裏手にある植木やオリズルランなどが思いっきりへたっている。スタッフたちも裏手の植栽にまではホースの水が届かないからと、水やりをしないのでカラカラに乾いている。(真夏の未明、屋上から地面に向かっての水撒きはオバハンの気分転換にもなっている)のを、奴らは知らないし水遣りへの気遣いも足らんようだ。70日間も留守にするとアチコチ気になることが増え、春先、挿し木をしたイチジクやハイビスカス等も枯れている。大まか大雑把、横着なオバハンと自他共に認めるのだが、エアコン嫌いな故に、少しでも過ごしやすい気温に保ちたいと窓の開け閉め、ドアの開閉だけには煩いオバハンだ。
パキスタン南部シンド州での気温は50℃近いとか。ペシャワールでは停電の多さに民衆が暴動を起こし発電所を襲い焼き討ちしたと数日前のニュースにあった・・扇風機も使えない停電の多さに怒り狂う気持ちも解るが、発電所を焼き討ちをした結果、さらに停電が多くなるとは想わなかったのかね。
盗電の多い地域・電気料金未払いが多い地域では停電も多いらしいが、基本的に発電量が足りないからの計画停電だからと政府は言う。近年ではエアコンを使う家庭も増えているし、あまりの暑さに我が家の犬たちも昼間はエアコンの効いた部屋の中だ。それにしても夏場の電気代の多さ、請求書を見るのが怖いわ。

26日の朝、中部国際空港を出て、夜遅くパキスタンに帰着。深夜というのに外気温は30℃、確かに暑いが、湿度が10%余りとあって汗は出ない。日本ではなんとなく毎日が「お客様気分・浦島バァサン」だったが、イスラマバードは自分の居場所って感じ、落ち着くなぁ。
ただし長時間の移動に耐え、帰宅してホッとしたのもつかの間、自分の部屋が自分の部屋で無くなっていた・・気遣いナンバー1の我が家の息子さん。ご親切にも留守の間に壁の塗り替えをして下さっていたので、寝るためのベッド以外の家具等は全部が部屋の外に積み上げられてある。コタツもデスクも無し、新しくなった賢いPCさんを置く場所もない。食べることを優先するのか、デスクなどをセットしてPCを優先するのかウンウンと悩んだ結果。
思いっきり気に食わなかったコックが解雇になっていたので食を優先。生意気コックが居なくなって幸せ!バンザイ! 我が家はオバハンを含めて5人半という家族なのに、幾ら注意をしても作る分量は毎回必ず10数人分。おまけに自分の腹が痛まないからと材料の無駄遣いが目に余る。オバハンなら5か月で使い切る調味料が1か月足らずで無くなるし、オイルやチーズ、バターはてんこ盛り。まぁパキスタン人の金持ちなら喜ぶ料理なのかもしれないが、高脂血症まっしぐら・・という料理ばかり。
なににせよ70日間もの留守、まずは冷凍庫・冷蔵庫の中身をチェック。やれやれオバハンの好きなように賄いが出来る!!と、昨日は足りない物などを(運転手任せには出来ず)2回も買い物に出てしまった。気温40℃、自分で賄いができると思えば苦になりませんがな。

部屋の片づけはボチボチ、朝4時半から始めてようやくデスクと本棚2つが入った。

古かったPCに比べて、新しいPCは単に軽いだけではなく凄く賢い・・きょうもAIに関して「感情がどう進化するのか?どう使うのか?」などがニュースになっていたが、当然、AIが人間のように考え返事をするのではなく、膨大な学習に基づいて言語を機械的に認識し、機械学習の結果として正解として返事をしているに過ぎないというし、AIがAIをより賢くさせるのだというから・・使う側(開発させる側)も進んで「学習させねば」ならないということになる。いやいやPCを単なる便利な機械として考えているだけではアカンということか。まぁオバハンたちのレベルであれば深く悩むような事柄ではないのだろうが、PCがどんどん進化して行くのだから、僅かずつでも慣れて行かねばならないな。PCやタブレット、スマホ相手に話しかける(質問する)にしても、仕事での行き詰まりや、スキルアップにしてもそれこそ「職種から探して学ぶ、テーマから探す、人事管理、ファイナンスの基礎知識」など等、知りたいデータまで、その気になって検索すれば何でも有り有り。大昔にこうしたPCがあったなら、卒論や修論を書くのにどんなに便利で簡単だったろうと改めて考えてしまったな。まぁ、出来るだけ正しい日本語・言語というか、言葉を選び的確な質問をせねばならないということもあろうが、いやいや・・PC様々ということを改めて感じている。というのも古いPCが古過ぎた!!ということもあって、新しいPCに感動しているから。

日本も4月半ばから気温が高乱下、北海道や長野など等では5月だというのに30℃超えが度々!年寄りには体調管理が難しい日々かも等、案じる日々。幸いにしてオバハンは「元来が鈍い」せいか、気温差で体調を壊すこともないし普段から風邪にも縁はないが。2日前だったか気象予報官の図解説によれば、偏西風がヨーロッパから中東、インド亜大陸、そして東南アジア、中国大陸の上へと大きく蛇行して吹いていると。偏西風蛇行の上辺部にあたるところの気温は不安定、かつ「熱い」と解説していたような気はするが、感違いかも(そもそも普段から斜め読み、チラ読みという横着さだからな)で、熱いと海面からの水蒸気が多くて雨をもたらす? その解説に合わせて想えば、確かに偏西風の上部当たりでは世界的にも洪水多発で気温も高いわ。そんなわけらしくて?今夏のパキスタン・イスラマバードは早々と連日42℃超え。パキスタン南部では48℃が続き、学校は早々と休みに入ったとニュースにはある。エアコン設備どころか、常時電気があるわけでもないから、扇風機すら廻せないのが昨今のパキスタンだ。

ドルがまたまた160円に近くなっている。知り合いなどは1ドルが98円時のドルをまだいっぱい持っているらしいが、最近は普通の銀行の窓口ではドル→円に換金できないのだという。銀行の窓口で換金出来ない?なら、どこで換金するのか?という質問に「空港以外では、東京などの都会に行けば、自動外貨両替機なるものがある」「3~4大都市ならファミリーマートにも自動外貨両替機」と。外国からの観光客には便利であろうが、98円時のドルを換金するために都会へ行けば旅費、および1日がつぶれますなぁ・・というオバハンに、「外貨の宅配サービスというのもあるけれどね」と教えられ、ビックリ仰天! 
単に銀行預けの預金など利子は0、02くらいか、それから思えば現在5割もの利益が見込めている98円時のドル、他人事ながら「はよ換金せんかい!」と思うがね。

帰パを前に「お引っ越し」を済ませた新しいPC、本体もキーもなんと軽いことか!うれしいなぁ!とは言うものの、慣れないからウロウロと戸惑いも・・まるできょう出かけた買い物先で見かけた(オバハンより歳上のご夫婦の戸惑いと同じ)か。すぐ近くに美味しいパンを焼く、小さな小さなお店がある。ただし11時にならないと美味しいパンが焼きあがらない。で、11時を目指してお店へ行ったらレジでは既に8人もが並んでいる。お歳を召したご夫婦、支払いカウンターの前に小銭や紙幣を出してウロウロ。最近の買い物などにおけるオバハンの困惑はそのご夫婦と同じで、店によって支払いの方法(機械)が若干異なること。現金支払いならばお札を縦に入れろ、横に入れろとの指示、確認のためのボタン色々。春、羽田についたときはホテルのチェックインも自動、支払いもカード。カードは持たされていても使ったことのないカードだったから、まず使えるのか使えないのかと不安。携帯電話にしても持たされてはいるが、使ったことはない。いやぁ・・日々、進化する日本(世界)嫌やなぁ~という毎日。パキスタン(イスラマバード)は既に連日42℃超えだというが、イスラマバードへ帰れば家から殆ど出なくなるし、買い物をする店と使うカードは決まっているからアタマを悩ませることはなくなる。ということはボケも進行し易いということになりそうだが。

イスラエルによるガザ・パレスチナ侵攻への抗議デモが、ごく一部だが日本の大学でも始まりだしたとか。先の国連総会では177ヶ国のうち143ヶ国が、パレスチナの加盟に賛成した。日本も賛成にはまわった様子だが、アメリカからの強硬な申し入れで(陰では支援していそうだ)等という懸念は有り有りで「どうなるのか?」という不安が無いこともない。欧州では1988年に数ヶ国が、また先日はさらに数ヶ国がパレスチナを国家として承認している。日本から見ればパレスチナの問題は遠い他国の話だが、見て見ぬふりをしていい話ではない。

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