2023年10月

きょうも靄が酷くてマルガラ丘陵が見えないだけではなく「すぐ近隣の木々までが靄ってスッキリ見えない」と、朝からブツブツ呟いているオバハンに息子が、昨夜の大気汚染物質濃度は首都で278だったと言う。10月も終わりになりいよいよスモッグの季節到来だとニュースにもあったから、単なる靄ではなくスモッグなのかと納得。数年前は自分が白内障になっているとは気がつかず、近年はスモッグが酷くてマルガラ丘陵が1年中靄って見えない、遠くの背高いビルも霞んでいる、町全体が靄っている・・等と市内の空気汚染を単純に嘆いていたのだが、日本でたまたま検査をしたら白内障だって言うではないの。で、4年半前に手術をしたらナンとナンと!緑色の塊だった森の木の葉が一枚一枚見えるし、マルガラの稜線上に生えている針葉樹などまでが1本1本見える!以来、稜線上の木々は今も1本1本が見えているから、視力はさほど落ちていないようだ。
パキスタン最東部の大都市、人口約1400万人のラホールでは大気汚染物質濃度が普段から300超え、市内の地域によっては500超えのところもあるから、身体に悪いのは当然だ。特に諸物価高騰、ガス代は1年前に倍になったにもかかわらず、この冬はまたまた倍だと言うから庶民の多くは薪や廃材などに頼るしかなくなり、煙がより盛大になる。工場からの排ガスなど等も規制はあって無きが如し・・大気汚染は深刻の度合いを増す一方だ。大気の汚染によって世界では(推定)年間670万人もの死を招いたとか。パキスタンは大気汚染が深刻な国ランキングで世界第3位だというから、ラホールを初め大都会では相当数の人々が被害を受けているのは確実だ。

パキスタンに不法滞在する外国人の自主帰国期限はきょうで切れるが、アフガンへ帰国した人は170万人中、まだ10万人ほどだとニュースにはある。不法移民に家などを貸したパキスタン人も共犯者として厳罰をもって対処する・・というが、不法移民か真に保護を必要とする難民かは意見が分かれるだろう。パ外務省は国内に居住する不法外国人を国外退去させる決定は「主権と国内法と、国際原則に沿ったものである。また、アフガン人全員がテロリストではないが、不法活動への関与は問題である」とも。言っていることは分かる。


子どもたちやお嫁ちゃんが学校へ行ってしまい、「さぁ見るぞ!十戒を!」と張り切ってTVの部屋でnetflixたらをセット、洋画を検索。だがだが「十戒」はnetflixで見られる映画の中にはなかった。パソコンに落として見られる「十戒」はあるにはある、だがチマチマした画面で見るのは絶対にゴメンだ!見るなら大きな画面でゆったりと見たい(我が家のTVは60インチくらいある) で「十戒」が見られないからと予定していた4時間近くが浮いてしまった。
無風のせいか靄が酷くマルガラ丘陵はまったく見えない、家の周りの林もいまいち鮮明には見えない。そんな中での日光浴には気分が乗らないし、ド気合を入れて頑張ってみてもせいぜい20分ばかりだ。庭でコーヒーを飲みながら忙しなく動き回る仔犬たちを見ているのも10分だ。時間の潰れる賄いは??この季節モヤシ作りに5日はかかる、こんにゃく作りでは2時間は潰せる、さつま揚げを作るのには魚の頭を落とし三枚におろして皮を剥ぎ、すり鉢で身を擦って捏ねて油で揚げて3時間くらいか・・はてさて何を作るか?久々に無為な時間がいっぱい、あぁ~思いっ切りの年寄り気分(事実、思いっ切りの年寄りだけれどね・・)

岸田首相は国連総会が採択した「人道的休戦」につき、日本が棄権したことについての説明を求められ
「決議内容が全体としてバランスを欠いていると判断したため」と言うが・・何時ものようにイマイチすっきり解りやすい説明ではないな。上川外相の説明も「総合的に判断した」とのことだが・「調和」を重んじる日本らしく、あっちにも、こっちにも良い顔を向けたいのは分かるが八方美人的な行動は、そのうちに何処からも信用されなくなり真の味方が無くなるよ・・と言いたいな。

朝7時、スピーカーを通して流れ来るアジ演説、そして人々のどよめき。我が家から集会場までの距離は1kmも離れていないと想われる外交地区に近いようだ。昨日も終日、近場でイスラエルに対しての抗議行動があった、いずれも政党による「ガザとの連帯」集会だ。3日前は若い宗教学生による集会だったとか。きょうの抗議行動はアメリカ大使館前での予定だったというが、政府(警察)は許可を出さず少し離れた場所での集会になったようだ。ニュースには参加人数などが書かれてはいない、だが写真で見れば2万人相当の人を集めている。ガザでは既に死者が8008人を数え、さらに数千人が瓦礫の下だというではないの。国連は何をしているのか?!国連安保理の役割は「国際平和の安全と維持につき、責任を有している」らしいが、非軍事的強制措置、および軍事的強制措置を決定することなどが出来るとあっても、法的拘束力がないとなれば意味が薄れる。ウクライナ・ロシアの戦争も含め「安保理」の存在は薄いと言わざるをえず、「事務総長、ガザへ行け!」とオバハン自身は安全な場所で、無責任な思いを抱いて嘆いている。ガザでは通信網が24時間の完全遮断後、徐々に復旧しつつあるとは言え、電気が無ければ充電も出来まい、外部との通信にも不便であろう。ハマスが攻撃を仕掛けたにせよ、支払う代償としては大き過ぎる。

ターボが逝ってきょうで40日。日本で言うところの四十九日を、イスラームでは40日目にする。で、我が家ではハナビちゃんと時と同じように、色とり取りの風船に各々メッセージを書きつけ数十個を秋空へ放し2匹の冥福をあらためて祈った。ターボが仲の良かったハナビちゃんと一緒に居られると良いが・・念じながら。無風に近い薄青い秋の空をバックに赤・青・緑・黄・白の風船が揺ら揺らと舞い上がり上昇して行くのを見えなくなるまで見送り、ターボ(14歳)との9年間、ハナビとの幸せな8年間を思い出し涙が滲んだ。この数日、総ての万物(土木・工業製品にしても)には「限りがある」と認識、ようやく心が思い定まったような気がする。そのうちオバハンも逝くし・・などと想いながら。

きょうは、なんとなく『ボケ防止』のためのブログを休もうと朝から思っていた。にもかかわらず国連総会での「人道的休戦」を求める決議案を圧倒的多数の121ヶ国で採択、ただし「法的拘束力はない」という一文を見て些かガッカリ。決議案はアラブ諸国が主導、「ガザへの人道支援供給と、パレスチナ市民の保護を要求する」というオバハンにしたら当たり前の決議案に反対する国が14ヶ国(イスラエル・アメリカなど)もあるのかと。かつ棄権した国が44ヶ国(日・英も棄権)あるというのに「人道的」というエモーショナルな??お題目などは「どうでも良い」と考える国があること。自国の利益優先のみという思想のおぞましさ。このことから世界の分断を想うと同時に国連安保理の存在、かつ「機能」というのは何なのか??と考え込んでしまった。
それにしても神という曖昧な??存在は、神のことを良く知らないオバハンからみれば、ご都合主義者に利用される面ばかりが見えてしまう・・神がイスラエルの民に与えると約束した土地(地中海とヨルダン川、死海に挟まれた地域一帯)だそうだが、大イスラエルというのはエジプトやサウジアラビア、シリア、ヨルダン、レバノン、イラクまで含まれる等と言われれば、アラブ諸国が眼の色をかえて反発、パレスチナを応援する気が分るような気がする。
大昔、高校生の頃に見た映画「モーゼ」だったか「十戒」だったか、月曜日は暇なので半年ぶりに映画鑑賞でもするか・・半年前に見た映画は3回目の「アラビアのロレンス」で、映画の内容よりも砂漠や岩山の風景ばかりに見とれ嵌っていた。本当は9月にヨルダンへ連れて貰えるという話があって、楽しみにしていたのに・・

どこのニュースを見ても明るい話はないな・・いちいち書き出したらキリが無いくらい、泥沼への予感しかないがね。中東では親イランと見られる武装勢力によって、イラクとシリアで米軍基地への攻撃が少なくとも19回もあり21人が軽傷と。故にアメリカは新たな米兵900人を中東へ送ったと発表。また米大統領は「さらなる攻撃をしないようにイランの最高指導者ハメネイ師にメッセージ」とニュースにはあるが、イラン最高指導者など上からの指示や命令が伝わる国民性ならば、中東などでの揉め事は減るであろうに。上からの命令や指示にハイハイと従順な「羊」のような国民性を持ち合わせない人々、周りとの調和ばかりを気にする国民性の日本とは大違いの人々。生きるか死ぬかを他人に委ねていたのでは、命が幾つあっても足りない過酷な境遇。そんな世界に生きていれば、ハイハイと他人の下についてはいられない。生きるも死ぬも自分で選び、あとは神に委ねる人々・・アメリカはウクライナへの支援をすることで多くの軍産複合体が潤ったことだろう。だがここに来てイスラエルへの支援を間違えば中東全域でテロが勃発するのは間違いない。今の世の中、政情不穏になれば資源貧国はたちまち影響を被る・・あぁ~明るいニュースはないものか・・

さらに暗い話は、中国の前首相・李克強が心臓病???で亡くなったこと。先般の全人代で壇上から力づくで降ろされた胡錦禱前主席に近かったとニュースでは読んだし、習近平に苦言を呈していたとも読めば・・その上、このところ外務大臣の解任、国防相や軍司令官など解任や消息不明、不審死が続くとか。そんなニュースに触れれば前首相・李克強の死も???と想わざるを得なくなる。
この分では習近平の強権政治による不満の「暴動」もあり得るのではないの? 国民への締め付けが厳しくなるのは必須だし、金持ちは海外へ逃げる(逃げた)、ここに至れば歴代の中国が辿った「道」を踏襲ということか。中国も先は明るくないな・・

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