2023年09月

朝イチでチラ見したロイターのニュース、インド、ニューデリーにあるアフガン大使館の上級職員5人が欧米へ亡命し、受け入れられたと。2年前の夏にタリバーンがアメリカの傀儡になっていたアフガンの政権を20年ぶりに奪還。当初のタリバーン政権中心部には海外で学んだ比較的若い人たちが何人もいて、新タリバーンには国際的な視野が生まれつつあり、国際協調が少しは出来るのかと誰もが期待したと思う。が、年長者を敬って当然の社会なので、若い人たちの意見は無視されているのか、「あの海外で学んだ若い力や意見」は何処へ行ったのか?という有様に近いようだ。ニューデリーにあるアフガン大使館で働く正規の職員たちも、現タリバーン政権のありようにはガッカリしたのだろう。アフガン大使館業務は昨日から停止とのこと、インド政府は今のタリバーン政権を承認もしていない(パキスタンの政権に近い)し、アフガンにはインド大使館も置いていないから正規の国交はほぼ断絶・糸のように細くなったということだ。
タリバーン政権になってアフガンのGDP国内総生産は1人あたり年間350ドル以下(2~3年前は500$超え) 国連の統計によれば現在は国民の97%が貧困ライン以下だという。元々の食糧自給率は60%前後はあったが、内陸国ゆえに自給出来ないものも多い。アフガン国内では働く場所が無いから現金収入は無く、購買力などは激落ちだろう・・この冬はイランやパキスタンへの難民がさらに出るに違いない。イランの国情は知らないがパキスタンの物価高騰は眼に余る・・仮にうまくパキスタンへ潜り込めても生活は苦しかろう。となれば生きるために何でもアリアリとなるのであろう、このところパキスタン国内で強盗などで捕まっているアフガン人のニュースが絶えない。パキスタンの治安悪化はさらに進むということだ・・


きょうは預言者ムハンマッドの誕生日。ムハンマドはメッカに産まれ、40歳の頃にアッラー(神)の啓示を受けたとされている。そう言えば今月初めから「月の出」がどうたらこうたら、月が見えたとか見えなかったとかニュースにあったな。イスラーム暦は陰暦で廻るから毎年の行事日が約11日づつズレてやって来るややこしさだ。おまけに多数派のスンニー派とシーア派では誕生日にもズレがある、いやいや不思議なことだ。

パキスタン経済の悪化はとどまることを知らず、アチコチに対して「援助」を求めているのだが、返すあての無い援助を受ければさらに首は絞まるであろうが、「喉元過ぎれば熱さを忘れ」最後は神の御心により好転でもすると想っているのかな・・中国が進める世界的な経済・軍事領土拡張事業とも言える「一帯一路」プロジェクトは、今月で10周年を迎え参加国はアフリカのみならず南米にまで及び152か国、中国の累計投資額は22年現在で9620億ドルだと言うではないの。中国からの投資を贈り物だと思い込み受け入れたが、高金利(IMF借款の倍の金利)に耐えられず破綻の危機に追い込まれた国は既に23か国だともいう。パキスタンも2024年には中国に対し1000億ドル超えの返済があると、何年か前のニュースにあった。何年か前の記憶で1000億ドルだから、いまはさらに膨らんでいるに違いない。中国に対し債務不履行に陥ったスリランカは港の権益を譲渡させられたし、パキスタンもアラビア海(ホルムズ海峡)に面した戦略的用地の港を50年間だかの運用を認めさせられている。中国の資金に頼らず技術協力を受けたサウジアラビアくらいが一帯一路の恩恵を受けたらしい。
しかし、中国は一帯一路の次の段階へ進むため、「一帯一路国際協力首脳フォーラム」とやらを来月半ばに北京で開くとか。それにはプーチンをはじめ約30か国の首脳が参加予定とか・・中国経済に暗雲がかかり始めているニュース多々の中、習近平は強気だな・・


昨夜は晩御飯も食べず(さほど疲れているとも思えなかったのに)僅かな時間を転寝するつもりで8時くらいに横になった後、久々に凄い熟睡感を覚えながら気持ちよく目覚め、ベッド脇の時計を見たら9時半になっていた。で、スタッフたち任せでは安心できないので、戸締りや消し忘れの電気などのチェックにダイニングやキッチンへ行った。と・・カーテンの隙間から見える13夜くらいの月が西側に傾いて見えるではないの?? 確か2日前の夜に昇ってくる月齢10日くらいの月は東側で見えたはず、僅か2~3時間で月が西へ移動するか?? 不思議に想いながら、まだ9時半過ぎだ、チト読書の続きでもするかとタブレットを手にして時間を見たら、な、なんと!午前2時50分ではないの!!

さてさて、アメリカ政府。イラン政府がロシアへウクライナ侵攻で使用する目的でドローンを供給していると非難しているが・・どうしたら、こうも勝手な非難が出来るのか実に不思議だ。EUもロシアに軍事支援するイランに対し制裁措置を取ると騒いでいるが・・いずれも一方的な非難だとは思わないのかね。アメリカのウクライナへの支援金総額は日本円にして17兆円近いらしい。またEUの支援金も20兆円を超えているという。このウクライナとロシアの紛争は西側諸国(民主主義・資本主義・自由経済圏)とロシア(かっての社会主義・共産主義)圏の代理戦争という一面があるな。中国なども今や軍需産業が盛んだし、アメリカやフランス、ロシアに次いで今では世界第4位の武器輸出国になっている。何だかんだといいながら紛争・戦争は一部の国家に「富」をもたらすものとも言える、簡単に終結してもらったら困る大国が多いということだわな・・
話は飛ぶが、イラン国製のドローンには日本や欧米の企業が製造した電子部品が多数見つかったと報じられている。民生用部品が転用されているので、企業による不正行為はないとも。


雨なし2日、きょうの昼は湿度も32%、セカンドサマーらしい乾いた熱風になり暑いなりに気持ちが良い。今までの年ならモンスーンが明けると熱風が2~3週間は有りというのが定番に近かったが、きょうは今秋初の熱風を感じる日だ。9月も終わりなのでこの熱風も僅か2~3日で終わり、本格的な秋風が吹くのだろう、嬉しいような嬉しくないような・・

政府はきょう「年収の壁」対策を決定。なんやらかんやら言いながら最終的には企業に対し、従業員1人あたりに対し最大50万円の補助金を支給し、対象人数には上限を設けず10月から導入と。考えようによれば・・これも安易なバラマキの一環ではないのか・・チマチマした安易な目先の施策ではなく、もう少し根本的というか抜本的な政策というか施策は考えられないものか? 働いて収入を増やしたい人もあるのだろうから年収の壁をうんと上げ、働く者が痛みを感じない程度の保険料なり税金を設定すべきではないのかしらン?? 昔とは異なり結婚して家庭に入る=専業主婦というパターンは減っているはずだ。女性の高学歴者は増えている、文部省の調査によれば女性の大学進学率は51%もあるというではないの。そうした女性たちの能力を活かさないという愚を政府は犯している。産後も充分に働ける環境作り、少子化対策にも通じる事柄、充分な収入からの税収など等。長い目で見れば日本経済にとってどちらが良いのか・・政府に課せられた仕事というのは、そうしたモノではないの? 

きょう岸田首相は閣議で「経済対策のとりまとめを指示した」とニュースにある。年収106万円を超えても手取りが減らないようにするとか、130万円の壁がどうとか。サラリーマンに扶養されている家庭の主婦だけが保険料を払わなくても基礎年金が貰えるという仕組みで、これは不公平だ、扶養は不要だという専門家がいたり・・年収106万円を超えても手取りが減らないように、手当てを支給したり賃金を上げたりした企業に対しては「国が従業員1人あたり最大50万円の助成金を支給する」って??? 物凄く働きたいが保険料や税金を納めるのは嫌という主婦が多いってことらしいが、これは一面、勝手な物言いにも感じるな。
オバハンは自営業の家に生まれ、自身もまともに働きに出たことが1度も無いし、亭主共から家計費とか生活費なるもの、給料をただの1度も頂いたことが無い稀有な生き方をして来たので、扶養家族ということ自体にイマイチ理解が及ばない。父親からは「男だから女だからと差別はない(同等である)社会の一員として生きて当たり前、他人さまのお世話が出来るようになって一人前」と言われて育った。そもそも働いて当たり前という家庭だったから「社会人としての一般的な日本の意識」からはチトずれたところがあるのかも。
しかし若い頃から働いた、とにかく働いた、身体を動かすのが快感・趣味だった。パキスタンへ来てからの数年は1日18時間労働で快感だった。だが70半ばになって仕事を縮小、昨夏からは全ての仕事から手を引いた。今は賄いとスタッフと家の管理?以外にする事がなくなり、それはそれで気分的に楽チンだとは思っていたが・・ターボが逝ってしまったら文字通り手持ち無沙汰になった。レストスピラとかいう細菌性の病気は人間にも移るからと、今のところ賄いもしていない・・読書をしながらも片手はターボの相手をしていたし、意識はいつもターボに行っていた。ターボも何時もいつもオバハンを追い求めていたから気分は忙しかった。それが今、何も無い。あるのは膨大な時間だけだ、いやいや手持ち無沙汰とは恐るべき現象ではないの!!ボケがさらに一気進行となりそうだわ。

↑このページのトップヘ