2023年06月

深夜1時過ぎから久々に激しい雨、2時頃には窓ガラスを打つパチパチ音。雹が降っているのかな・・と想い飛び起きた。外気温が屋内より低くなったら家中の熱気を逃すため、毎晩9時過ぎには幾つかの窓を開けたままにする。それを思い眠い目をこすりながらヨレヨレ・ふらふらと足元も覚束なく2階へ行く。横殴りの冷たい雨は好もしいが、窓際のカーペットが濡れるのは避けたい。とにかく夏場は窓の開け閉めに命を掛けている、熱気を屋内へ溜め込まないことに情熱を掛けている・・そう言い切れるほどヘンなところが細かいオバハンだ。このあたりの拘りには自分でも持て余すのだが、屋内の熱気は快適生活・健康の「敵」だ!でも、そのマメな尽力のお陰できょうは終日、30℃以下の室温。子どもたちから見れば「どうでも良い努力」らしいが、持って生まれた性分、いったん思い込んだら突っ走る・・ところは矯正不能みたい。

さてさて米大統領バイデン、このところニュースを賑わせているなぁ。次の大統領選への布石、マイナス報道が増えているように見受けられるな。連日の言い間違いなど、明らかにマイナスキャンペーンでないの。現在80歳か・・いくら米大統領に年齢制限というか定年が無いとは言え、言い間違いや壇上で転んだり・・など危険な年齢であるには違いない。今春、故ジョン・F・ケネディ大統領の甥69歳とかが民主党の大統領候補指名争いに出馬宣言という。ケネディの甥なる人をネットで読めば、チト偏っているように見受けられるがね・・日本の命運・命綱を握る相方(大統領)には出来るだけ安定感のある人に就任してもらいたい。

犠牲祭用の家畜を販売するためにパンジャーブ州だけで100以上の臨時大市場が開設され、政府は販売者から税としてヤギ1頭あたり500Rs、牛には1000Rsを徴収と決定。そのせいか公設の市場へ家畜を出すのを嫌がる人が多いのか、近場の小さなバザールの片隅でヤギたちがメェ~メェ~と煩く鳴き、垂れ流す糞尿が臭い。10年もの昔ならば広い公設市場に繋がれた何千頭もの家畜たちを見に行き、あれこれ品定めをしたものだが、子どもたちが大きくなったこともあって近年はそうした家畜市場へ行くことがなくなった。かっては牛やヤギを買って来て、例え数日でも良いから愛情をそそぎ餌をやって大切にしてから家で屠殺し、貧しい人や知り合いへも分け合ったものだが、そうしたことが年々減っている。特にコロナ蔓延からはオンラインで家畜が買えるようになり、成牛なら7家族分に分けられて買えるようになったというお手軽さ。おまけに配達もしてくれるとあって、わざわざ酷暑の中を公設市場へ行く必要はなくなった(イスラーム暦は陰暦で廻るため10年前は犠牲祭が10月頃、暑さがマシだったせいもあって観光がてら見物に行けた)
例年は犠牲祭の期間中にパキスタンだけで800万~1000万頭の家畜が生贄にされるとのことだが、今年は物価高・不景気を反映、例年の半分くらいしか屠殺されていないらしい。ヤギ1頭が給料の1か月分、牛にいたっては給料の3ヶ月~数か月分とあっては気軽に買えるものではない。そのせいか近隣でも屠殺する家が激減している。我が家も手抜きで屠殺なし。さらには例年ならば犠牲祭前後には鶏などを買う人はなく、鶏の値段は安くなると言うのに、今年は祝いのテーブルに「肉」を載せられず、「鶏」で我慢をする家庭が多かったもよう、鶏の値段が倍近くになっている・・



芸能界やプロスポーツに関心が激薄のオバハン。そもそも大昔から、ニュース以外のTV番組を見る習慣が殆どないのだから、大晦日の紅白歌合戦なるものも見たことが無い。オバハンの好きなスポーツは個人種目の、それも自分が主体的に出来るというものだけであり、チームメンバーと連携しなければならない団体競技などはまったく出来ない・・いかに自分がマイペースで勝手気まま、他人との協調性や周囲の状況把握能力に欠けるか。だから日本では皆様との歩調が合い難かったような気がするし、娘に言わせれば世間サマへ迷惑を撒き散らすということになる。しかし多民族国家のパキスタン、民族独自の文化習慣・言葉も異なる人々で構成されている当地は、我儘でズレたオバハンをいとも普通に受け入れて下さった!まったく感謝しても仕切れない。だからお返し出来ることを僅かでもしようと、母子保健センターなるものも創ったし・・などと、言い訳もして暮らしている。
さて話は飛んだが、ただいまニュースを賑わしているのは歌舞伎の市川猿之助とやらが自殺未遂・母親の自殺幇助とやらで逮捕されたと。歌舞伎のことは何も知らない、でもネットで連日のようにニュースを賑わしているから見ようと思わなくとも見てしまう。自殺未遂の原因になったのが週刊誌の記事だとか言うから・・一生懸命に裏取りをしつつ記事を書いた人の後味の悪さは推して知るべし、気の毒だとの思いもある。昨今の日本であれば、その気になれば書いた人など直ぐに特定も出来てしまうのだろう。書いた人も書かれた人も心を強く持たねば潰れてしまう・・色々な意味で怖い社会だ・・

明日から4日間の犠牲祭休暇に入る。犠牲祭はアッラー(神)の命令により、自分の大切な息子を犠牲にしようとしたイブラヒムの「神への絶対服従を祝福する日」とされ、大巡礼の最終日には大切に育てて来た家畜(ヤギ、羊、牛、ラクダ)などを、屠って神に捧げ、家畜の肉は貧しい人々、親しい友人、家族へ夫々3分の1ずつ分けて祝うことになる。
26日から始まった大巡礼、サウジアラビアのメッカへは160カ国から200万人以上が参加、コロナ前の基準に戻ったと伝えられている。サウジアラビアにとって巡礼は年間数十億ドルの収入、6月の気温は連日45℃にもなるのでグランドモスクには数千人の救急隊員が待機、3万2000人からの医療従事者も熱中症、脱水、極度の疲労治療のために待機させてあるとは、サウジアラビア政府の発表だ。中にはメッカでの巡礼中に死ぬつもりで運ばれて来る人もあるというから、その信心ぶりは尊い!?
巡礼は断食や喜捨、礼拝などと並んでイスラーム教徒の義務の1つであり、一生に1度はメッカへの巡礼を果たさねばならず、多くの人々は日々倹約に励み巡礼へのお金を貯めることになるし、巡礼を果たした人は「ハジ」の称号を得て人々から尊敬を受ける。
イスラーム教徒の人口は2022年で20億人(世界人口の約25%)2030年には23億人。2100年にはキリスト教徒の数を抜き、世界最大勢力になると予想されている。日本に在住するイスラーム教徒は推計で23万人、モスクも113ヶ所に増えているというから、イスラーム教徒は「怖い」という一律のイメージで捉えず、相互理解を進めていかねばなるまい。




さて、アフガニスタン。国連は先週だったか、現タリバン政権下で女性が権利を剥奪されたままであることに「深い懸念」を表明、ジェンダーアパルトヘイトについて警告したと。それに対し暫定統治者であるタリバーン政権はアフガン女性たちに「快適で豊かな生活」を提供し、伝統的な抑圧から守るために措置を講じ、自由で尊厳ある人間としての女性の地位が回復された・・との談話を発表。だが一部の州では女性の労働(国連やNGOで働く)ことに対する規則をさらに強化していると言う。タリバーン政権が世界との良好な関係を切望してもあまりにも違いすぎる価値観、正義のありようを思えば、世界に受け入れられるのは難しい。
2年前の8月タリバーンは政権に復帰して以来、女性の高校・大学への進学を禁止、公園、ジム、公衆浴場などへの出入りも禁止、家を出る際には全身を覆うブルカ必須。「イスラーム体制を守り奉仕するのはタリバーン政権の共通の責任」とは言うものの、すべてイスラーム教のシャリアー(戒律)に従ってということだから、世界一般から見れば「どんな自由で尊厳ある女性の暮らしなのか?今までと何が変わるのか??」と聞きたい面がある。2年前の新生タリバーン政権が生まれた時には、海外で学んだ若い指導者たちが「国際社会で受け入れられるアフガンを作るために頑張るだろう」と期待をかけたオバハンだ。いま若い指導者たちには新しいアフガンを作れなかったことに対する忸怩たる思いがあるに違いない。

6月21日ー25日の外気温は呼吸するにも辛い熱波だった。イスラマバードの公立病院では熱中症で緊急搬送された4人がエアコンなしの対応で亡くなったとも。本格的なモンスーンはまだだが、それでも昨日の雷雨では死者があちこちで10人ほどと。遠雷から始まり徐々に近づいて来る雷には心の準備が可能だが、いきなりのガラガラ・ドッシャーン雷は怖い。昨日に続いてきょうも雨模様、気温は一気に下がって体感温度33℃、これなら普通に暮らせるわ。

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