2022年09月

国会答弁や記者会見では常に聞くエライ方々の「お言葉」の数々。その政治家の常套句を(記者が)解説していた記事が面白かった。記者によれば、政治家は基本的に責任が問われるような質問に直答することはない。とりあえず型とおりのうわべだけの話に終始する。曖昧な言葉を使い同じ話を繰り返し、時間の過ぎるのを待つ。永田町用語を連発する政治家は信用するな!!と。そして、「昔からハッキリ物を言う政治家は出世しない。曖昧な永田町用語で巧妙に国民をごまかす政治家が出世しているのが実情だ」とも。
さてさて、その常套句の裏に潜む本音「丁寧に説明」→「丁寧にはぐらかす」の意味だと。だから岸田首相が繰り返す「国民に対し丁寧に説明」は「丁寧にはぐらかす」と同意語なのだとあって、物凄く納得したな。
「同じことをゆっくり、まったり、飽きられるまで繰り返し話す。でも肝心なことは言わない」というのが本心と。また「適切に対応します」→「一応、やったふりだけはします」という言い方は、何をもって適切なのか、誰に対し、どう「対応」するのかを濁す時に用いる。
他、物事がバレてしまった時には(バレてしまったら仕方がない、思い出したことにしておこう)とする時は「記憶が呼び覚まされた」と表現し、「極めて遺憾であります」という言い方は一応、怒っているのだが → 人ごとのように怒っているふうに見せる時に使う。ハッキリお前は悪い、許せないと言い切るのは怖いので、オブラートに包んだ表現だと。速やかに行います→そのうちやります、たぶんの意。
お答えは差し控えさせて頂きます → 本当は知っているけれど、しゃべると突っ込まれるから絶対に言わない。ご指摘を受け止め、検討します → 今、この場では答えられないので、とりあえず次の機会に。そのうち忘れてくれるでしょ!  
むっちゃ勉強になるわ、オバハンも使える機会があれば是非一度は使ってみたいが残念なことに、そういうことは一生なさそうだな・・

力のある者は世界中おなじで、ゴリ押しの強いものが勝利を得るようだ。
前政権の首相であったナワーズ・シャリフとその一族がパナマ文書の漏洩、税回避行為など等でパキスタンを追われ有罪になったのは何時だったか?? そして前々政権のザルダリも汚職や税回避など等で政権を追われ、同じく罪に問われ有罪になったのは?? ついこの間までの首相であったイムラーンカーンも数々の訴追で有罪になり・・等と、目まぐるしく変わるパキスタンの権力闘争。その中でいつも思うのは、複権して再び勝者となった者たちは必ず前政権の主要人物たちを追い落とし、有罪に持ち込むこと。そして有罪に持ち込まれても再び陽の目を見れば、それまでの有罪がすべて白紙に戻るというワンパターン、いい加減さだ。
きょうのニュースでは、シャリフ家の上にかぶさっていた雲が切れ、太陽が燦燦と降り注いでいる挿絵が付いている・・やれやれ・・と言う感じだな。国民にはシャリフ首相・兄弟ならびに娘や息子が無罪だと想っている者は一人も居まいに。
岸田総理も国葬を事故無く終え、支持率が超低下しているとは言え、これからは巻き返しに転ずるのであろうが、負ければ賊軍になるから辛いところだ。それにしても、どこの国でもトップに立てばゴリ押し、怖いものが無くなって行くようだ。ロシアのプーチン、北朝鮮のオボッチャマ・・・等しくみんな王様の耳はロバの耳になってしまうのか。

昨夕方から未明にかけての雨で一気に秋らしさが深まった。とは言え日中気温はまだ毎日30℃を超える予報だが、最低気温が21℃になってプラタナスの葉先が少し色変わりして来た(ように見える)。例年なら新鮮な大根やブロッコリーが出回り、食卓を賑わすのだが今秋は良い大根に恵まれない。トマト等も通常の値段に戻っていたのは先週だけで、きょうはまたまた高くなっているようだ。安くて新鮮な野菜、今秋は期待出来ないと理解しつつも食いしん坊ゆえにイジマシイ。

安倍ポチ国葬まで後2日となった、学校や官公庁は休日にはならんと言うし弔意の表明をも強制しないという。なんでも良いから国葬騒ぎがキチンと総括され、落ち着いて欲しいものだ。過日のように首相官邸近くの路上で「国葬に断固反対」のビラを持ち、自分の身体に火をつけて自殺を図る過激な人が出るなど・・岸田総理を初めとする自民党の老人ボケの面々も、「焼身自殺未遂、アホなヤツだ・・」で済まさず、(焼身自殺をしようとした人の真意は分からないが)そうした事柄を巻き起こすことになった責任の一端があると想って欲しいものだな、現政権の首脳陣に対して無いもの強請りと分かってはいるが、ついつい期待?
さてさて、その国葬。当初の参列者予定は6000人程と発表されていたが、実際には最大で4300人程度にとどまりそうで、吉田茂・佐藤栄作の葬儀よりかなり少なくショボイ様相とか。日本国内では国葬案内を6000人に発送し、うち4割が欠席というではないの。首都は厳戒態勢で2万人からの警官などが動員されている模様・・真夏のオリンピック当時なら熱中症の危険もあったろうが、9月下旬での警備は少しはマシか・・警備の方々、ご苦労さま。

9月も下旬になったというのに、まだまだ湿度が高い。おかげで足裏などのひび割れには悩まされずに済むから、それはそれで有り難い。とは言え蒸し蒸しと暑く今夜からまた雨模様なのか、マルガラ丘陵が靄って見えないだけではなく黒雲が湧き風が出てきた。洪水に遭わなかった平野部の農村地域の人々にとっては畑に水やりをする必要も無く、有り難い雨であろうが・・被災地は・・

気温が26-29℃、湿度60%でデング熱やマラリアをもたらす蚊が最も繁殖するとのことで、9月20日から12月5日まではデング熱が発生に有利だと、気象局からの警報が出た。
つい3日ほど前だったかに案じていたよう、気温が下がって全国的にデング熱に理想的な環境になるとのこと。首都を含むパキスタンの平野部、洪水の影響を受けた地域は日の出後の2時間、日没前の2時間は蚊に注意するようにとの、初めてお目にかかる警報だ。都市部などでは蚊の撲滅のためにと盛大に薬を撒いてくれるが効果は期待が出来ないので、我が家では自前で2週間おきに蚊撲滅の薬を庭中に撒き散らす。おかげで蚊は少ないが、柔肌の子どもたちは喰われやすい。洪水被災地、息子が同行してくれるとは言え、デング熱には何種類かあってそれぞれ抗体が異なるらしい。だから何としても蚊に食われないようにしなくては。デング熱(デング出血熱)になったら超キツイらしいから。

被災地用の蚊帳の調達、拍車をかけねば・・と思っていたら、サンプルが届いた様子。

イランからトマトが輸入されるようになって、数倍もの高値だったトマトの値段はとりあえず下がった。トマトの輸入は町場に住むオバハンたちのような消費者にとっては有り難いが、中には有り難く無い人もいて本当に物事は表裏一体だ。有り難くない生産者であろう人たちはトマトを積んだトラックを国境で阻止しようとして小競り合いとか。だがトマトの輸入がこれから先もず~~っと可能かどうかと危ぶまれるし、野菜不足と高値はず~~っと続くことになる。
洪水で冠水した畑、日本であれば冠水が3日以上なんてことは滅多にないと想うが、パキスタンの平原部、特にパンジャーブ州(5つの大河が流れる地域の意)や、シンド州の平地では冠水が3~6ヶ月間と言い、水が引いた後の作業も半端ではなく大変のようだ。水によって運ばれて来た泥を取りのけ、種が蒔けるのは年明けになるというから、この間、パキスタン全土の半分の畑では何も栽培が出来ないことになる。早い話が食糧不足だ。人間の食料だけではなく、知り合いの畜産業者(オーストラリアからだったか、乳牛250頭を輸入・飼育)は首都から車で40分くらいのところにあり、洪水の影響は受けなかったが飼料が無くて四苦八苦、ほぼ毎日、車で飼料の買い付けに走って身が細ると言う。野菜だけではなく何もかもが足りなくなるのは目前みたい・・

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