2022年08月

世界に14座しかない8000m峰のうち、パキスタンには8000mを超える山が5峰もある。その中で標高8126mのナンガパルバットは世界第9位の高さを誇り、周囲を睥睨するようにインダス河沿いの平原に秀麗な独立峰を見せている。だが登山者の死亡率が20%を超えている故に死の山、あるいは魔の山、人食い山などの異名をも持っている。さらに周辺の土地柄は夏は暑く冬寒く、耕作地はなし・・などで人々は極端に貧しく人心は最悪に近いとまで言われるから治安も悪い。ただ、パキスタンの首都イスラマバードから僅か車で1日走れば山麓へ到達することが出来る手軽さがうけ、人気のある山でもある。日本人の登山家も多く、当然、事故も発生している。
そのナンガパルバットの登山基地BCから一昨日、連絡が来た。「2006年前後に事故ったと想われる人のご遺体が氷河から見つかった。該当する人はあるでしょうか?」と添付の写真と共に・・直ぐに想い浮かんだ事故の記憶、幾つか・・見つかっていない人のご遺族は、きっと気にしておられるのだろうと想い、ご遺体が見つかったら連絡が欲しいとアチコチに頼んではあったものの、事故から10年20年と経つとご遺族にしても迷惑なのかもしれないと、ようやくオバハンも気が付くようになった。
おそらく日本人と想われる・・ということで、以前に登山手配を手伝ってくれていた人からの連絡を無碍にはするわけにも行かず、「今さら・・」というご遺族の気持ち等を想えば複雑で重い気分になる。はてさて・・このお盆に見つかったご遺体、どうするかな・・

パキスタンの独立記念日、パキスタンの街角すべてには大中小、手旗の国旗、バッチ、ペンダントやTシャツ、ストールや帽子など等を売る店が乱立、独立祭一色。ケーキ・お菓子、パン屋さんの店頭も白と緑に色分けされた国旗模様のケーキが並ぶなど、全国つづ浦々で国旗の乱舞。パキスタンの人々は情熱的だ、独立記念日を祝う多くの人々は空に向かって銃を撃ち、その流れ弾により60人もの怪我人が出て緊急搬送。中には銃撃音に紛れて強盗などの発生もあったというからパキスタンらしいとも言える。もっとも銃による強盗などは日常茶飯事ではあるが。そして2晩も続けて独立記念日を祝う花火があちこちで上がり、小雨模様にもかかわらず賑やかな夜が続いていたが、オバハンはギックリ腰で屋上まで行く気力もなく花火は見ないままだった。

1988年に発表された小説「悪魔の詩」で預言者ムハンマッドを冒涜したとされたサルマン・ラシュディ(前は英国籍、今は米国籍)が襲われたのは数日前だ。サルマン・ラシュディに対しては1989年にイランからファトワー(イスラーム法学に基づいて出される布告・宗教上の判決)が出され、イランの宗教団体はファトワーを実行する者に対して当初270万ドルの報奨金、その後2012年には報奨金は330万ドルに増えていた。小説「悪魔の詩」から30年余、忘れたような今頃になってアメリカでサルマン・ラシュディが襲われ、一時は声明の危険もあったが今は意識も戻ったとのニュース。
1991年には日本で日本語版が出され、翻訳者の准教授が筑波大のキャンパスで刺殺されているし、出版に関わった人々も襲われているが、犯人は捕まっていない。イタリアの翻訳者はナイフで刺されて重傷、トルコ語翻訳者は集会で襲われ37人もの死者だったとか・・イスラームは平和を愛する宗教ではあるが、預言者ムハンマッドへの冒涜は金輪際、許容されないのだ。

岸田新内閣では少子化担当大臣に衆議院議員の小倉ナントカ先生が就任された。日本の出生率が急激に減っている原因について岸田総理の理解を深めるために任命されたと「日本語で読むアラビアのニュース」にはある。
パキスタンの英字新聞でも約7kg半の擬似的な「妊婦のお腹」を装着したセンセイの(歯に衣を着せずに言うならば)ぶさいくな写真が掲載されている。男性には理解がイマイチ及ばないからと・・小倉センセイが妊婦の大変さを理解しようとする意欲は解る。だがセンセイは元銀行職員(金融経済専門)とあるから、出生率が減っている原因について如何なる説明をされるのか。今や銀行にお金を預けても利子が増えるわけでもないし、利子(子ども)を増やすについてのノウハウがあるようにはあんまり想えんがね。まぁ、このあたりは少子化に関する官僚というか専門家の説明を聞かれ、後に岸田総理に進言なさるのだろうが、それなら専門家が説明すれば一手間省けるというものじゃないのかね??
パキスタンでは年々、約600万人からの人口が増える、日本は約80万人ほどか。パキスタン人のほぼ総てと言っても良いほどの人は、擬似的な「妊婦のお腹」を装着した男性であるセンセイのお写真に失笑したことと想うし、センセイの真面目に取り組もうとされる意図は理解不能だろうな。


オバハンの親愛なる安倍ポチが銃弾に斃れて早や1ヶ月余、国民の多くは最初に受けた衝撃から徐々に立ち直った??のか、冷静に物事を見るようになったのか、早々と決められた国葬に疑義を持つ人が増えて来ている。通信社など等の報道関係を初め、あちこちで「国葬賛成・反対」のアンケートなどを取っているのを見ると、最近では約80%もの人々が国葬に反対しているようだ。よぉ~く考えてみたら、安倍ポチは自分の周囲の人々への利益供与には熱心だった。だが、一般国民の暮らしを見据えていたか、どうか?ということになれば、大いなる疑問だと国民が改めて再考し出し、安倍ポチに対する評価が下がったという結果だろうな。
昨12日、韓国で統一教会が大規模集会、安倍ポチの追悼も行われたというではないの。統一教会が如何に安倍ポチと親密だったかを表明・宣伝しているようだが、日本国民の多くも統一教会の胡散臭さに気づいていることだろうし、大規模集会で安倍ポチとの関係の深さを表明することには、一面、マイナスもあろうにな・・
共同通信が全国会議員712人を対象としたアンケート(詳細は省くが)統一教会と関係があった議員は106人、うち自民党議員は82人だと。岸田改造内閣では閣僚7人と副大臣・政務官の20人が統一教会と関わりがあったと判明しているとか。

憲法で定められている天皇の大喪(国葬)は仕方がないにしても、皇后でさえも国葬が行われないというのにな、真っ黒々な安倍ポチが国葬だなんて。

萩生田ナンタラ大臣が岸田総裁にならって「聞く力だけではなく、時には聞かない力も発揮して・・」と発言したことに、国民を馬鹿にした話だと例によってオバハンはむくれていた。が、アッという間にネットでも拡散、批判噴出となった。あたりまえだと思う、そんな発言がまかり通ること自体がオカシイと思わないのかね、センセイ方は。聞かない力って何よ??国民の負託を受けて国会のセンセイになったにもかかわらず、国民の声を聞かないってこと??どういう判断で国民の声を聞き、あるいは無視するのよ??って改めて聞きたいものだわ。

約半年前にはペットロス、それからの最初の3ヶ月間は涙、涙、涙と自分の不注意で愛犬を失くした後悔で過ごし、その後の3ヶ月間も涙の無い日はなかった。日々の暮らしの中でペットの仕草を思い出しては今も涙があふれるのだが、近々の2週間はひどいギックリ腰で立ち居もままならないことから、いま生きている事柄の中心はギックリ腰をいかに庇うかと言うことになっている。ベッドの上で身体をちょいと動かす度にギャァ~~~っと大声が出ることも度々だ、夜勤のガードマンが慌てないかと案じるくらいの絶叫に近いものが口から漏れる。ここ10年近くは仕事から遠のき、老いたなりに満ち足りた悠々の暮らしで、毎日のように巻き起こるプロブレム・問題噴出の緊張した暮らしからは遠ざかっていた。もともと日々、食べられれば有り難い、服は裸でなければ良いという物欲の無さだったから、病気もせずに生きている有り難さを噛み締めていた数年だったから、ペットロスに続くギックリ腰で生きるということは結構、辛いものがあると身に染みて感じている。もっとも生き死に面していないから、この暮らしも恵まれていると感謝すべきなのだろうが・・




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