2022年03月

3月も終わった・・今月はペットロスで気落ちが酷くパソコンを触る気にもなれず、漫画と頭の凝らない本を次々と手に取り読書三昧で現実逃避、逃避、逃避で過ごしてしまった。40日近くほぼ動かずにいたこと、意識してトレーニング紛いに身体を使わなかったことで体力も大幅に落ちたに違いない。何よりも自分でも呆れるのが周りの会話が理解できなくなったというか、聞いたにもかかわらず頭の中を素通りして行くらしく、何も覚えていないという体たらく。息子には心底、呆れた・・という顔をされ続けている。そしてあきれ返っている息子は強いて繰り返えすことなく苦い顔で当分はダメだなぁ~と、背を向け立ち去っていく。誰かに思いっきり胸の内を曝け出し泣き言でも言えれば早くに立ち直れるのかも・・と、初めて想ったな。そして悩みがあるときに聞いてくれる人があれば救われる・・という意味合いが初めて解った気がするわ。反面、後期高齢者のこの歳まで深刻な何らかの悩みを誰かに打ち明け、思いっきり泣くなどの必要性がなかったことに感謝すべきだとも思った。
で、今朝は気分を変えてみようかと10年来の懸案、書きかけのまま中途で放ったらかしてあった原稿を引っ張り出した。超親不孝だったお詫びの一端として、日本におけるもっとも有名なアナーキスト大杉栄の胸像(横江嘉純作の小さなブロンズ像)にまつわる物語+大杉栄に心酔していた父に関する心覚えを仕上げておこうと。確かに原稿に向かっている間はペットロスの辛さは一時的に遠のき忘れ、気が紛れたことは確かだ。

新月が見え次第だが、2日ほど後から断食月に入るらしい、気分の重いときにウザイなぁ・・

一昨日夜のイムラーン首相・正義党による首都集会、主催者側は100万人を集めると豪語していたが警察の発表は6~7万人。情報局側の発表では2万6000人で座り込みには1万6000人が参加したとか。映像で見る限りでは数万人の参加は確実に想えるから警察発表の数字が近いかも。対する野党側の支持者は不信任決議の結果が出るまで首都近郊に留まるとして意気軒昂。不信任決議は31日に延びたが、決議に先立ち野党からは幾つかの要望が出されている。①野党側の支持者100人以上が行方不明になっている、その安全の回復。②封印された野党事務所の再開、③野党指導者と支持者に対する根拠のない訴訟の撤廃。これらの要望を見ていると、どっちもどっち・・との思いしか湧かないな。今は野党に甘んじている政党・指導者たち、自分たちが政権の座にあった時には反対政党の支持者弾圧など等、同じことをして来たろうにと。

子供たちの春休みはきょうまでだが、不信任決議が延びたことで市内の厳戒態勢は解除にならず、明日からの学校がどうなるのかと気を揉んでいる。好奇心旺盛で勉強好き、将来の目標も定まっているらしい15歳は学校へ行って勉強をしたい。超マイペースで勉強が嫌いな13歳は学校へ行きたくない、だから休みが続くようにと夫々が祈っている。15歳は早々とペットロスを吹っ切り前向き、13歳は口には出さず引きずっている様子、オバハンはまだシッカリ引きずり思い出しては泣いている・・イスラームでは死後の40日目が一区切りになる。オバハンも心のケジメ?を付けねばと想うが、何処を見てもハナビちゃんの姿を思い出すのだから如何ともしようがない。


イムラーン首相に対する不信任の決議を明日に控え、首都は超厳戒態勢になった。野党を初めとする支持者が首都へ入れないようにということで、国会へ至る幹線道路など等はコンテナ山積み、有刺鉄線もバッチリで封鎖。明日の国会で不信任案が採決され、イムラーン首相が辞任することになれば経済危機はさらに悪化、混乱するのは間違いない。イムラーン首相は20年くらい前に「正義党」を結成、首相になってからは精力的に不正の追及に力を注ごうとしたが、前・前々政党の指導者たちへの汚職・マネーロンダリングの追及は、前首相に関するだけでも4000以上の文書と100人以上の目撃者で構成されていたとニュースなどにもありながら、オバハンが想うにはイマイチすっきりしない中途半端な追求に終わっているような感じ。おまけに正義党に所属する身内の不正・汚職も多々あって追及し切れずの体たらくでは、野党に舐められ突き上げられても仕方がない面もあるな。とにかく金の前にはコロコロ簡単に転びやすい当地の議員・有力者たち・・
そんな中で不正の追求に約3年間も力を注いで来た内務大臣(首相顧問)のアクバル氏(おそらく、お手上げ状態で嫌になったものか)1月下旬に辞任。マネーロンダリングなどの不正追求の中でマフィアや敵対勢力に命を狙われ続けた日々、そのプレッシャーは大変なものだったろうと想像する。さらに言うなら、よくもそんな損な役回りの仕事を引き受ける気になったなぁ・・と。
元検察官だというから、よほど正義感が強かったのかな・・パキスタンでは珍しいことだわ。

きょう予定されていたイムラーン首相の不信任決議は、28日月曜にまで延期となった。イムラーン首相が率いる正義党は単独で過半数を確保出来ていないところが厳しい。下院定数342のうち162前後しかないので連立政権であるにもかかわらず、正義党の一部が造反して野党に走ったと見られている。金の前にはコロコロ簡単に転びやすく節操ゼロとも言える当地の議員たち・・不信任案の採択はされそうだな。となると・・再び政治的混乱を回避するために「軍」が出てくるのかな。
野党は諸物価の値上がりを槍玉に揚げて政権の対応を批判、不信任案の提出だが・・前政権・前々政権の後始末とも言えること等々で輸入税なども上がり、それに連動して諸物価高となった経緯はある。イムラーン政権の舵取り失敗ではないと想うのだが、野党ならびに国民は目先の暮らし・諸物価の値上がりだけを言い募る。そもそも自分たちの利益優先で借款を増やしたのは前政権・前々政権の指導者たちで、その返済を優先させるために現政権は初っ端から苦戦・国民生活にしわ寄せが来たのではないか・・と、野党(前政権・前々政権)の指導者たちの言い分には些か納得が行かないオバハンだ。確かにロシアのウクライナ侵攻の影響もあり、諸物価の値上がりは激しい。またインフレ率の高さはこの2年すごい。オバハンとしては前政権・前々政権ともに金権・超汚職政権であったことから、まだしもイムラーンの率いる政権がマシだとは想うが・・政治というのは中々難しいのであろうな。首相になった当初、イムラーンは中国に近寄りたくはなかった様子だったのに、中国に寄りかからねばならない立場となってしまったし、軍に依存などしたくはなかったろうに依存しなくてはならない立場の弱さ・・等など、思うにまかせぬ国の舵取りでアタマが痛いことだろう。にもかかわらず国家指導者となりたい人が居ることの不思議さ・・

1940年3月23日に歴史的なラホール決議、インド亜大陸のイスラーム教徒は自分たちのための国家を建設すると決議。それを記念して今朝は31発もの祝砲が放たれたらしいが、耳を澄ましていたにもかかわらず窓ガラスに響くような音は10発も聞こえなかったな。老化現象・・耳まで悪くなったか・・ この記念日に合わせたように3日前からイスラーム協力機構の57ヶ国がイスラマバードで会議、首都は超厳戒態勢。
独立宣言記念日はパキスタンにとって最大の国家行事と言えるので、2週間くらい前から戦闘機などの編隊飛行・曲技飛行訓練が見られるようになっていた。例年ならば空気を切り裂く鋭い爆音が聞こえるなり屋上へ駆け上がるのだが、今春はそんな気になれない。屋上へ行けば逝ってしまったハナビちゃんとの思い出が満載、あの芝生の上で寝転がっていた・・カラスや小鳥を追いかけ廻していた・・あの植木鉢では背伸びをして好きな草花を口にしていた・・コーヒーを飲むオバハンの足元で抱っこ抱っこと煩かった・・あれやこれやを次々に思い出して今も涙が溢れる。ハナビちゃんが逝って1ヶ月にもなるのにペットロスから立ち直れていないオバハン。幼い頃から何があっても泣かない強情な子供と言われ大人になっても泣くことがなかったのに、ここに来て一生分の涙を流しているようだ。日常業務??はこなしているが心は飛んでしまっている・・

アフガンからのニュースでは、中等部女子の学校が再開されたにもかかわらず直ぐに閉鎖と騒いでいる・・学校・教室はあるのだから再開は可能にしても、教員たちの給与などはどうするのだろうと案じているのだが。

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