2021年12月

昨26日タリバーン政権は「近親者の男性が同伴しない限り、女性の遠出を(家から72km以上離れる時は)禁止」と発表したと、欧米日のニュースでは騒いでいる。2ヵ月半ほど前の「民主制・民主主義を否定した時」と同じように、欧米日の報道はイスラーム国の実態を知らなさ過ぎるとしか言いようがない。前にも書いた、アフガンには古くから各村々を初めとする地方すべてに評議会がある、村の成年男性すべてを集め協議するシステムが根付いていると。同じように女性に対する近親男性の同伴も、いまに始まったことではなく、ごく普通の普通の状況だ。欧米日の報道、バッカくさい・・
アフガンに限らず、サウジアラビアでもパキスタンでも、そしてイスラーム国の多くでは、女性の一人歩きは「売春婦」と見られかねない。少し前までは確実に、そう想われていたし、今も街角に一人で立っている女性などは絶対にないと言い切れる。買い物に出るにしても女性が1人だけでというのはあり得ない、子供連れであるか使用人を連れて歩くのが普通の状態だ。後期高齢者のオバハンでも一人歩きなどは絶対にしない(オバハンの場合は何処かで倒れたら・・という危険性があるからだが)
ましてや「男は、若い女性のハイヒールを響かせる足音だけで欲情する」と教え込まれている獣イッパイのアフガンだ、こと、さように、女性の一人歩きはない。
ただ・・もしかしたら・・アフガンでは生活が苦しくなり、街角に立たなくてはならない女性が出て来たのかも。だとすれば、この「禁止」の意味が理解出来る。実に悲しい話だ。

過日の赤木ファイル、「認諾」ですべてが終わるのではないと知って、他人事ながら少し安心??した。
元NHKの記者で森友事件をスクープした相澤さんという人(森友事件を追い続けたが、書いた原稿が官邸への忖度で改ざんされ続けたことに不信、かつ記者職から移動を命じられてNHKを退社)が、「国との賠償訴訟は終わっても、まだ佐川元理財局長との裁判が残っている。改ざんを指示したとされる佐川元理財局長との裁判を通し、佐川さん本人や関係者の証言を求める道もある。臭いものにふたをしようとする相手の思い通りにはさせない。何としても真相にたどり着いてみせる。今回の裁判で国が支払う11000万円超の賠償金は、そのための軍資金となりうるだろう。だがこの賠償金の原資は税金だ。不都合なことを知られないためなら巨額の税金を使うこともいとわない、そんなことがあっていいはずがない。」と書いておられるのに共感、勇気を貰ったな。赤木さんの奥さんたち、がんばれ~
それにしても・・「官邸の暴走」「権力は腐敗する」など等、政府(官僚)から足を洗い、勇気を出して官邸・政権を批判、多くの真実を国民に曝け出している人たちは偉い!!「それでもバカたちと戦え」という本もある。いずれも現況の日本を憂いて日本再生への提言だ。

これがパキスタンなら、記者の相澤さんを初め、批判者の多くは暗殺されるのだろうが、日本では「暗殺」が常態になっていないのが救いだな。


 

金曜日午後から市内は厳戒態勢。主要道路の脇だけではなく、林の中にも50mおきに重装備の警官や兵士が立つので何事が起きたのかと神経ピリピリ。帰宅してネットで見れば、イスラーム協力機構の各国代表と米・中・ロシア、EU、国連代表の57人が続々と来パ中とあり。8月タリバーンが政権について以来の最大の会議・特別会合が開催されるとあって大規模な交通規制、月曜日も休日扱いになるとか。その上、携帯電話やネット等の通信規制も適度にある様子。イスラーム協力機構の主題は、アフガンの混乱「最大の人為的災害(大規模な飢餓、難民の洪水、過激主義の高まり)」に対するものだという。アフガンの経済崩壊が続くと、国際社会へは「重大な結果」をもたらすから、人為的大災害を防ぐためにタリバーンの指導者と協力する方法を見つけるようにと、世界の指導者に促したとニュースにはある。国際社会がタイムリーに行動しなかった場合、アフガンは最大の人為的な災害になる可能性があるとは、パキスタン首相の演説だ。
パキスタンとイランはアフガンの隣国であり、宗派は異なれども共にイスラーム国で同胞の苦難は見るに忍びない立場にはある。とは言え、単純に支援をすれば良いなどという問題でもないのは、アフガン支援に10年近く関わって来たオバハンでも解る、なかなか難しい。
国連開発計画は「アフガンは普遍的な貧困の危機に瀕している。人口の97%が2022年半ばまでに貧困ラインを下回る危険にさらされている」と警告している。世界食料計画は「アフガン世帯の僅か5%だけが毎日食べるのに充分な食料を持っている」と推定している。アフガンには諸々・諸悪もあるが・・警戒するだけではなく支援を・・アカン、言葉が続かん・・・・・オバハンはアフガン贔屓ではあるが、公平に見て悪い面も知りすぎだ。単純に支援すれば良いと言うものでもない・・うう~~む・・

『認諾』という言葉を初めて知ったオバハン。民事訴訟の中で、被告が原告の請求が正しいことを認めて、これをもって裁判を終わらせる訴訟行為。裁判というのは、真相解明を目的としているのではなく、請求権が存在するか否かを判断することであると初めて知ったな。だから「請求権があることを認める=認諾」と言ってしまえば、原告がいくら裁判の継続を求めても控訴も上告も出来ないと。

早い話しが、訴えられた金を全額払うからと、一方的に裁判を終わらせることが出来る制度とあって、訴えられている国としての対応は、再考・必須じゃないのかね。アベポチ時代の数々の不祥事、これで終わりって言うのは許せない。

赤木さんの裁判は政府によって強制的に終了させられた。請求金額は満額支払われるとしても、国税だろう!国税!それは国税だ!!

赤木さんの奥さんだけではなく、国民の多くも「真実」を知りたがっていると想うし、知る権利もある。裁判所が「認諾と判決を出した」からと言って、泣いて済ませてはイケナイ!しんどいだろうが赤木さんの奥さん、泣き寝入りはするな、頑張れ!!オバハンだけではなく、世間には赤木さんの奥さんを応援している人は多々あるからね。
真相解明を望んだ赤木さんの奥さんの気持ち、裁判が長期化しても良いから、苦しんだ赤木さんの無念を晴らしてあげたい。そうした思いを踏みにじることに岸田総理を初めとする、改ざん指示の上司たちはどんな思いでいるのかね。せめて十円禿げでも作っていたら・・と想うよ。「他人の話を良く聞く」と自民総裁選で自慢げに自己アピール、小型ノートを振り上げていた岸田総理。どれほど他人の話を聞くのかと、直後から注目したが、すぐさまアベ・スガたちとなぁ~~んも変わらんと判明。と言うか、前政権時代の残滓のお片付けを含めた諸々+対応不手際、朝令暮改・・

 

 


イスラマバードも冬本番。午後から徐々に雲が増え始め、日没前には今にも霙が降りそうな空だったが、幸いなことに降らずに済んだ。病院近くの公園で野宿している人たちにとっては、暖かいスープ物などが、有難たかろうが・・と想っても、お椀にスープを入れて運ぶわけにも行かず、いつもと同じに弁当の配布。3ヶ月前に来た賄も出来るスタッフは、野宿をしている人たち一人ひとりに声をかけ、必要な数の弁当を配布しているから大したものだ。身長は180cm体重104kgもあってデカイが、キッチンにいても邪魔にはならず、なかなか得がたい存在になりそうな予感。で、長く勤めて欲しいと思うスタッフには奨学金を出している。前々からいる子守のオバサンの子供たち、104kgのスタッフの高校と中学へ通う息子にも。昨秋から春までいた気位ばかりが高い賄いのスタッフとは異なり、104kgのオッサンは細やかに気が付き女性的だ。読み書きは出来ないと言うが「細やかな気遣いが出来る、こんなパキスタン人も居るのだなぁ」と、40数年もパキスタンで暮らしながら新たな発見をしたような気分。
いま夜9時近く、外で雷鳴・・雹が降るかも。野宿をしている人たちに使っていないテントを運んであげたいが、首都公社の取締りが厳しいから何も出来ず。めずらしく今夜は気分が落ち込んでいる。やっぱり天気のせいかね?

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