2021年04月

薄雲が広がっているにもかかわらず、昼12時、気温41℃の表示になった。もちろん湿度も10%と低くて屋内にいても眼が乾きシバシバするから、1時間おきに水で顔を濡らす。この分では屋上の鉢植えも殆どが萎えることだろう。今までは夕方だけの水遣りで済んだが、明日からは朝晩の水遣りが必須の時期になった。ここ2年で一気に体力が落ちた、日光浴を兼ねてと・・たかが20分ばかりの水遣りが億劫に想える。頭を使うことは苦手でも、身体を使うことには億劫さを感じたことがなかった。その変化が悲しい。これから続く4ヶ月間の暑さ厳しいなぁ。

インドでは3月から感染が急拡大している。年初、インドはワクチンを近隣の中低所得諸国へ無料で配布、国力の凄さを見せ付けた。だが、ここ1週間は連続で30万人超えの新規患者、昨日の1日当り患者数は38万人だと。また酸素供給が追いつかず死者が急増、20万人を超えたとも。3月20-21日に開催された春を迎えるインドの「水かけ祭り」とも呼ばれるホーリー祭。やはり、あそこがコロナ爆発のきっかけになったな。「あれあれ!コロナが怖くは無いのかい?」と想ってニュースを見ていたオバハンだ。宗教行事というのは、無信心に近い者には到底理解が及ばない。昨日、東隣の家でも毎夕の断食明け祈り・食事会に男共40人、手伝いの男10数人が集まっていた。マスクをしている人は数人。昨年も断食明け夕食会で隣家の夫婦はコロナに罹ったというのに、懲りないと言うか、どうしても親しい人々を招いて祈り・夕食会を開かねばならないらしい。こうして毎夕、どこかへ招かれて行ってコロナに罹る・・まぁ生も死も、人生のすべては神アッラーの御心によるものだからと言いつつ、当地もコロナが急増中。
インドの感染危機は世界全体の問題だと言われている。インドでは新しい変異株が生まれ以前よりも危険とか。インドで働く外国企業・インターナショナルスクール等ではEvacuate危険なところからの緊急避難の指示が間もなく出ると言う。

4月もアッと言うまに終わり、5月を直ぐそこに迎え気温が一気に40℃近くになった。家から一歩外へ出ると乾いた熱気に包まれ、暑さ慣れしていない今の身体には呼吸も苦しい。断食をしている人たちからすれば、昨夜の満月で(薄雲の出かたが秀逸で、日本でなら春の宵の素晴らしい朧月夜と言うところだ)ようやく断食月の半分過ぎたとの思いだろう。暑さ厳しく脱水症状で死ぬ人も出る。
断食月に入ってさらに治安は悪くなった。「パキスタン国内主要都市に対するテロ攻撃の可能性が高まっている」との注意喚起も出ている。このところ物価の値上がりは甚だしい、コロナ禍で仕事は無い・・物乞いに来る人が増えた。知り合いの家数軒で強盗に入られた等もあり、ついに警備会社から警備員2名(昼・夜)雇い入れた。元から夜の警備についていた若い衆は引き続き夜の警備。強盗に入られた知り合いの話によると、「警備員も犬たちも居たが強盗は入って来た」と。ということは・・警備員が居ても強盗が入って来る。が、居たほうが僅かであっても抑止力になり得るのかな?という程度か。昔から物騒なお国柄ではあるが、無事、断食明けを迎えたいものだ。
スタッフたちは未明3時半に食事を終え、夕方7時前までダラダラと横になって過ごしている。そんな中で断食をしていないオバハンは元気いっぱい! 毎日、次から次へとやることを見つけ取り組んでいる。本日の湿度は17%、乾燥野菜を作るにはベストの季節だ。で、朝から庭に生えている大きな枇杷の木の葉をもいで「枇杷の葉茶」を作ることを思いたった。例のくっそ不味いほうじ茶の恨みは枇杷茶で取り返す!!自分でも解らないが「水」だけでは美味しく喉を通っていかない。何らかの味・匂いがないと飲めないのだ。庭で栽培したミント、そのお茶もある。これからの季節には爽やかなミントティーも美味しいな。

4月下旬らしい暑さになった、この2-3日は最高気温が36-37度だ。ただし、思いっきり乾燥しているから室内は超快適、朝夕はまだフリースのベストが欲しい。少し動けばベストも暑苦しいが、この暑苦しくなるまでが鬼門かな。ここで気を許せば身体が冷えて体調を崩す・・と想って気をつけていたにもかかわらず、一昨日は身体がダルくて動けなくなった。僅か1日、終日ベッドで過ごしながら、病気などで寝たきりになるというのは「なんと辛いことか!」と思い知った。まず、オバハンの場合は動き回れないことで心が病むわ。「働かざるもの喰うべからず」なる時代の片鱗を知っているからかも。
夜、熟睡できず終日身体が重くて動けなくなった原因の一つには、くそ不味いほうじ茶も含まれる。この諦めの悪さ・・何とかならんものか!
ほうじ茶、ほうじ茶と検索していて、ようやく諦められる記事を見つけた。「ほうじ茶には発癌性物質が含まれる」と。まぁ何と単純なオバハンか!!記事を丸呑みしたわけではないが、ほうじ茶にマイナス要因を見つけ安堵した?? だが、だが・・まだ捨てるには至らん!保管場所はいっぱいある、まずは、このくそ不味いほうじ茶を一時、片付けておくことにする。将来的に何処かで何かの役に立つかも知れんものな・・

まだ空前絶無の不味いほうじ茶に拘っている。何とかならんものかと!
日本から食料品などをたくさん運べなかった大昔、アフガンとの国境沿いの町で番茶より安い茎茶をたくさん買い込み、家でそれを炒って「ほうじ茶」を作り、お客様にも出していた。オバハン自身はほうじ茶が大好きと言うわけではない、苦味の無いまろやかな味わいが飲みやすくて、時々懐かしくなるという程度だが、しいて言えば緑茶や紅茶よりも好きかも知れない。
ネットで検索してみたら、日本茶の葉や茎を強火で炒ることで独特の香りが立ち、炒ることでカフェインの苦味、渋みが少なくなるなどとの記述がある。また、ほうじ茶は「緑茶より身体に良く、その効能はリラックス効果や血の巡りをよくする血液サラサラ効果、冷え性改善」とも。某医科大学の調査結果では集中力が高まるとのコメント、等々と嬉しい効果が書き連ねてある。
捨てるに捨てられない「くそ不味いほうじ茶」を相手に「ほうじ茶を美味しく淹れるコツ」というのもワザワザ試した。土鍋を持ち出し「あらためて炒ってもみた」が、どうにも不味い。とにかく不味い、苦い!渋い!えぐさがのどにも残る。飲んだ後は「飲まなかったら良かった」と後悔とクソ我慢が嵩じてイライラがつのる。なにがリラックス効果じゃ! 
何人もの手が掛かり完成した「ほうじ茶」と想えばこそ、簡単には捨てられない。しかし、このくそ不味いほうじ茶、賞味期限も内容量の表示もなく、ただただ生産所の明記があるだけの不思議なお茶だ。茎ではなく、葉を炒った(たぶん炒りすぎている)ほうじ茶なのでえぐさが際立っているのだろうが、茎ほうじ茶よりは高価なのかも・・等、いろいろ考えて余計に悩む。しかし、どうするべきか・・と未だに諦められん。

2ヶ月くらい前だったか、野外大バザールで生きた鶏を2羽、我が家の1歳8ヶ月のために買って来た。1歳8ヶ月はもう数ヶ月も前から毎日、犬、猫、小鳥、熱帯魚の餌やりに熱心だ。近所で飼っている鶏にも興味津々、毎日のように散歩に行って見たがるので、ついに我が家にも・・ということになった。夜は野良猫やマングースに狙われないようにとケージに入れているが、昼間は大概、庭を自由に歩き回りミミズなどを啄ばんでいる。2週間ほど前、何を考えたものか・・運転手が自分用にと闘鶏の雄鶏を買って来た。早朝、その雄鶏が声高らかにトキの声を上げる。雌鳥も声を上げる・・郊外の家に暮らしているような長閑な日々。鶏の鳴声がこんなに心を癒してくれるとは想わなかったな。息子も言う「いいなぁ、鶏の声が聞こえるのは・・」と。
その雌鳥が2週間ほど前から、ほぼ毎日のように卵を産み落とす。小粒な卵を手に取り、撫で回す。そして卵が生きていることを改めて実感する。毎日、貯まっていく卵、だが、あまりの愛おしさに食べられない!
雌鳥が卵を産み始めて1ヶ月までの卵を「初卵」と言い、妊娠・出産、長寿の縁起物として古くから重宝されて来たらしい。オバハンたちが子供の頃は、まだ卵が貴重で病気見舞いや「お使い物」としての価値があった。今どきの卵は価値が低くなった、スーパーの特売品・目玉商品にもなり、いつでも手ごろに食べられる。だが、家で飼っている鶏が産んだ卵は(今のところ)惜しくて惜しくて愛おしくて食べられない。

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