2020年09月

世の中には色々な検定試験があるものだと、感心しきり。オバハンの関心・好き嫌いが偏り過ぎていて、単に物知らずというだけでもあるのだが。      
先日、ぼやいた9600万円の内閣・自民党葬について「日本ニュース時事能力検定協会 2007年からスタート。新聞やテレビのニュース報道を読み解くための『時事力』を認定する」ものがあって、そこの認定講師という方が中曽根元首相の葬儀費用が、いかなるルールで導き出されたかというのを解説されていた。
「いかなるルールで導き出されたか」は解った。その一方で、「公葬」には法的根拠はないとも断言。法的根拠はないと書きつつも、読み手次第で9600万円は妥当であるというという判断に行きつくような書き方でもある。このあたり、早い話が、この記事を読んで各人各々判断せよということらしい。
歴代首相経験者の中には、生前に「故郷で簡素な葬儀に」という意向を残していたので、それが尊重されたという方もあるという。9600万円が妥当かどうか? 国の借金が積みあがっていると政府は声高く言うのだ、無駄は止め簡素にする方が中曽根元首相や現政権の「株」は上がるかもしれないと想うがなぁ・・

 

 

約1年前に亡くなった中曽根元首相の「内閣・自民党合同葬」に、今年度予算の予備費から約9643万円を支出することを閣議決定と。日本国が借金まみれだから、増税を・・と言う傍らで、予備費から(約)9643万円を支出とは。内閣の皆々サマや自民党のセンセイ方からすれば、僅かな予算という見解なんだろう。だが、内閣と自民党の合同葬ということなら、その費用などは内閣の皆々サマ、自民党のセンセイ方が出せば良いンじゃないかしらンと、ついつい考えてしまうオバハンだ。
自民党は衆参両院で約400名くらいだろう、お一人様わずか20万円+内閣の皆々サマはお金持ちなンだから、い~っぱいお出しになれば予算を上回る、立派な立派な合同葬になるのではないの。支持者への香典なら問題かもしれないが、身内の合同葬だもんバシバシ出せば良かろうに。政治資金・闇献金の取り込みはホイホイで、自腹を切って出す方には規制ってか・・     
そもそも、予算9643万円という数字の前に「約」という字が付いているのも怪しい。なんだかんだで増えること間違いなし~~の予感だわ。今年度予算の予備費ということは、税金なンだろうしなぁ。この合同葬の費用に関して、国民の多くが諸手をあげるとは想わんがね。オバハンが単に貧乏性だけなのかね?


小泉政権下で経済財政政策担当大臣であった竹中平蔵。労働者派遣法の規制緩和、非正規雇用を拡大して大企業に貢献したツワモノ。オバハンにとっての竹中平蔵観は、常に政府や大企業などにとっての「有利しか考えない人」ということになる。
その竹中平蔵と鉄面皮・菅首相とは近い関係にあるというのではないの。再び菅首相の下で政策主導の要になり(いま現在も国の中枢にいるが)、大企業の守護神・竹中が何事かを「提唱」するとなれば、先行きがないオバハンであっても構えてしまう。     
菅首相の就任談話では「目指すところは自助、共助、公助、そして絆とやら」だったことを、竹中の「提唱」とやらを斜め読みして瞬時に「これかぁ~」と思ったわ。その提唱の内容、まずはメリットとして「すべての人に無条件で(労働を条件としないで)一定額の現金を給付」と。「1人に毎月7万円を給付する案は、年金や生活保護などの社会保障の廃止とバーターの話。国民全員に7万円を給付するなら高齢者への年金、生活保護者への費用をなくすことが出来る」と。他、よく読めば国民にとって有難い話でもない。    
現在の日本政府は膨大な借金の上に成り立っている。この先を考えれば国として支出を少なくするのは必然だ。すでに相当前から日本は先進国から中進国へと落ちてもいる。日本国を存続、日本国民の全てが納得、かつ幸せというか「日々、食べるに困らない暮らし」が出来るかどうかというのは大変難しいが、それを考えるのが政治家の義務であろう。政治の(究極)目標は「国民が日々食べられること」なのだから。働かずに毎月7万円を頂くのは、後期高齢者になっている1国民としてのオバハンでも、忸怩たるものがある。だが健康上の理由などで本当に働けない者はどうなるのか? 7万円をやるから、後は菅首相の言う「自助」で生きろと言うことかい。

 

評論家・東京家政大学名誉教授の樋口恵子さんが88歳にもなっておられたとは知らなかった。読書週間2020敬老の日 読書のすすめに、樋口さんの書かれた「老~い、どん!あなたにも『ヨタヘロ期』がやってくる」が選ばれたと。樋口さんは、健康寿命と平均寿命の間のおよそ10年を「ヨタヘロ期」と命名。日本女性の平均寿命は87歳、健康寿命75歳の間の10年間をヨタヨタ・ヘロヘロとよろめきながら生きるをユーモラスに描かれている本だそうだ。     
上記の本は読んでいないが、後期高齢者になってしまったオバハンにも当てはまることがいっぱいあることだろう。オバハン自身も70歳を過ぎてからはボケ防止を心がけるようになったし、気持ちだけは「ゲンキにいなければならない」と考えている。オバハンの場合は息子の長女が4年後には大学へ行く、その「賄い」のためにパキスタン以外の、どこかの国に連れて行かれる予定になっている。樋口さんは著作の中で「80歳は調理定年」と書かれている。当然、人によって差はあるにしても、ボケだけではなく80歳を過ぎてまでオバハンに「賄い」が出来るのかどうかは危うい。しかし息子の長女の期待は大きい、「何としても元気で賄いの出来る身体でいて欲しい」と。       
読書週間に関係なく、1年中、読書三昧のオバハンは今、10年以上もの昔にも数回は読んだ「菜の花の沖」司馬遼太郎を読んでいる。海(あるいは山などの大自然を相手に)人間が力の限りに生きるというコンセプトの本がオバハン好みの傾向だ。司馬遼太郎の本は時代背景などの説明が丁寧で、2度3度読むには「くどい」と感じることも多いが、それでもこの「菜の花の沖」は何度読んでも素晴らしい。

 

アフガンの混迷はソ連とアメリカに翻弄され40年以上だが、アフガンにも平和な時代があった。1970年代半ばの首都カーブルにはバックパッカーが溢れ、日本からの登山隊も何隊かがヒンズークッシュの山々へ踏査の足を運んでいた。    
1979年ソ連のアフガン侵攻。ソ連は10年後の89年撤退したがアフガンでの戦争では、イスラーム聖戦士(ムジャヒディーン)の抵抗でソ連兵の死者は15000人、負傷4万人を出し、抵抗したムジャヒディーン側の犠牲は60万人と言われている。この戦争でソ連邦は疲弊・崩壊、ロシアになり、その後は911同時多発テロを契機に、テロ首謀者のオサマ・ビンがアフガンに潜伏しているという理由で、アメリカがアフガンへの軍事的関与を引き起こした(オサマ・ビンが首謀者であるという証拠は見つかっていないと、後にアメリカは発表している) アメリカはアフガン侵攻以来、すでに外国軍は3500人が死亡。武装勢力側は42000人、アフガン政府軍は45000人が死亡。一般人の死者も32000人と発表されており、アメリカは19年間で6兆ドルを費やしたとも。   
トランプは11月の選挙を控え、アフガンへのアメリカの関与を終わらせたい。アフガン駐留の外国軍を撤退させるという「誓約」をしたので、何としても和平交渉を完結させたいようだ。が、911同時多発テロの記念すべき??翌日の912から開始されたカタールでの和平交渉は、1週間以上経っても政府側・武装勢力側共に相寄れず暗礁に乗り上げたままだ。   
和平会談が進展しない理由は、8月、相互の囚人交換後に和平交渉を行い用意があるとの合意に至ったが、最終的に囚人の交換に関する一致が見られないからだとも言われている。仮に双方の一致が見られたとしても「殺された家族を持つ、個々人の恨み」は3世代は残る・・     
昨21日は(この10年近くで何十回目かの)和平交渉が始まって以来という、もっとも血なまぐさい戦闘になったと報道されている。武装勢力側の戦闘機が保安検問所を攻撃。過去2週間にアフガン24州(アフガンは全部で34州)で98人が死亡、230人が負傷。当然、武装勢力人。民間人にも相当数の死者。負傷者だと。こうした殺戮で家族を亡くしたアフガンの人々の多くは「恨み」を3世代は残す。平和なアフガンは日々、遠くなっていく・・

 

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