2020年03月

イタリアでは食べられない人たちが略奪行為に走ったと。これはイタリアのみではなく今後、世界各地でも起こりうる話だろう。日雇い・日銭で暮らしている人々に都市封鎖は厳しい。インドでも食料の配布を始めると言うが3億人近い貧しい人々へは行き渡るまい。パキスタンでは「封鎖」直後から各州が食料などの配布を開始している。普段から貧しい人への食料や現金配布に慣れているパキスタンでも、そうそう順調には行かない。   
今朝のニュース、「基本的な食料品の買いだめ・利益を上げることに対する禁止のファトワー(イスラーム法学に基づいてイスラーム法学者評議会が発布。一般法律に優先することもあるくらいの効力を持つ)が出された」と。    
買い物担当と運転手が、外出時間を見計らって生鮮食料品の追加に超特急で出かけた。値段をチェックしてみると、普段より値上がりしているものは見られず、むしろ安い物もある。これには驚いた!首都圏だけの現象なのか、どうか疑問だが、それにしても凄い!!(政府は食料品などの運送のみ許可)

近々、東京などもロックダウンに入るとの噂が流れている。その場合はどの程度の「取り締まり強制力」があるのか。警察権力に頼るのか?交通違反の切符を切るように出来るのか?     
戦後75年、アメリカに押し付けられた中途半端な、多数決による民主主義が最高との価値観を持たされてしまった日本だが、それが本当に正しいのかどうかと考えることが多くなったオバハンだ。もともと日本国民の多くは「上」さまにご判断を委ねる国民性だった。人命に関わるような危機感は日本では地震関係くらいだし、「緊急時には・・」という教育もド真剣には受けて来なかったように想える。今この時期に、政府が都市封鎖「外出自粛要請」を出して、どの程度の危機感が伝わるのか? 多くの親が我が子のコントロールすら難しい情けない日本になったように、オバハンには思える。    
外出禁止令の南アでは、警官が外出の人を射殺。スペインだったかではゴム弾を撃つ警官が見られた。ドイツのメリケル首相は、こうした(移動制限や、外出自粛)制限は絶対必要な場合のみ正当化されると、国民に理解を求めている。外出禁止を打ち出した仏大統領も「みなが担うべき役割をもつ」と、団結を呼びかけている。     
日本国民の多くは、精神が緩い・危機感が薄いのではないか?生半可な「自由」を振り回すのは一時棚上げ、コロナを機会に自分の足元を見るべきだわ。自由には責任がついて回るのを忘れずに!
説教じみた・・・オバハンらしくないな・・

 

家から徒歩10分にある公立の大病院、超庶民的な病院だ。病院周辺の空き地にはゴロ寝をしている見舞い家族など、常に雑多な人々で溢れている。その病院に勤める医者2名がコロナに感染したとのニュース。いよいよ徒歩圏内でも感染者が出たとのニュースだ。コロナ関係、世界中で感染者・致死率が増している現実。医療事情の悪い当地で暮らしているから、あれこれ読むたびに暗くなる。後期高齢者である自分の年齢を考えれば、危険率は増す。「あぁ~もっと好きなように生きてきたら良かった・・」ぼやくオバハンに、「アンタほど自分の思うように生きて来た人はない」と、娘や息子が切って捨てる。70歳になった時には終活として身の回りの始末はしたつもり・・。だが、余命2~3ヶ月と宣言されたとして・・まだまだ片づけたいことがあるではないか、間に合わない!頭のセットアップ、心を入れかえねば!

インドのモディ首相が21日間の都市閉鎖を宣言した4日前、オバハンは書いた。インド14億人近い人口のうち約20%が普段から飢餓線上にあると。毎日、普通に食べられることの有難味がモディや閣僚たちには解かっていなかったのであろうか。日銭を稼いで食べている彼等からの「声」が届くようになって、モディは昨日、公式に「他に方策がない、謝罪する」と。
安倍ポチ夫妻も数々の間違いに対して素直に「反省・謝罪」するべきではないのかい? もっとも謝罪したからと言って、森友問題で亡くなられた方が生き返るわけでもないが。とにかく安倍ポチ夫妻・自分たちと取り巻き、そのお友達さえ良ければOKとも言うべき姿勢がなぜ看過されるのか判らない。だが、死後は必ず地獄の業火で焼かれるだろうよ!

久々の快晴! 明日は再び雨の予報だが、今朝は長雨後の澄んだ空気が清々しく、屋上で深呼吸を何回したことか! マルガラ丘の稜線が深い緑色になり鮮やかさを増してくっきりと見える。屋上の植木鉢ではコスモスの花がちらほら咲き始め、三色すみれも1ヶ月間、咲き続けて色褪せない。一昨日からは白い花を付け出したブンタン(ザボンともいう、デカイみかん)が香りをまき散らす。ブーゲンビリアの花は日除け用の柱、4本に巻き付き華やかさを倍加する。年に何回あるのか!という眩しい光と薫風の中では、外での食事だ! 「外出禁止」ならば屋上で食事をすれば良いのだ! 屋上には常からコーヒー・テーブルもオバハン手製の燻製肉用の窯もある、バーベキューも出来る、ここに簡易トイレでもあればもっと便利なのに・・と、言って子供たちの顰蹙をかった。広い屋上のアチコチでは犬たちも自由に糞尿をする。オバハンがしてはいけない理由がない。「アンタの場合は思いついたら実行するからなぁ~」と子供たちが怯える。「ジャスミンが茂っているつる草の陰なら問題はなかろうに」と言って、さらに大顰蹙となった。柔軟な考え方の持てない奴どもメ。こういう時こそ、発想の転換で乗り切ろう!とは思わないのかね。

アメリカでは罹患者が10万人を超え、医療現場では物資不足と。アメリカや日本でさえも物資不足なのだ、途上国のパキスタンの現場はさらに悲惨だ。パキスタン各地でも医療感染者の罹患が伝えられるようになって来た。当然だろう、現場で患者を診る若い医者、目だけを出したナイロン袋を被り、私服のままで診察している写真が掲載されていた・・「胸が痛む」を通り越す・・
中国の医療従事者たちの外見は、少なくともキチンとした防護服でおおわれているように見えたが、当地の田舎ではナイロン袋を被っているだけなのだ・・息子が「手に入るのなら、防護服、寄付するのに・・」と言うくらいの現状だ。

 

きょうも小雨のち曇天だが、夜には再び降りそうだ。この数日、アフガンからパキスタン、インドやネパールの山岳地帯で大雪をもたらした寒気団が偏西風に乗って日本へも行く。   
きょうは週末なので子供たちのバーチャル・スクール(オンライン授業)は休みだが、考えて見れば、朝8時、時間通りに出欠を取られ、授業が始まるのは良いことだ。忙しく目の前の課題や勉強に追われることは、子供たちのメンタルヘルスにとって最善ではないかしらン。子供たちは春休みがないと泣くが、静かに家の中で出来ることを捜すのも「訓練・勉強」のうちだわ。
この時期、学校が休みだからと子供連れでスペインへ行き、帰国して罹患判明の親子が沖縄にいたらしいが、その無神経さが信じ難い。日本ではコロナ肺炎の罹患者が一気に増えているというのに、能天気に町をうろついている若者がいるなんて・・とは言え、パキスタンの熱狂的なイスラーム教徒も似たようなものか!
パンジャーブ州(パキスタン人口の約半分、1億人を超える)では罹患者がシンド州を追い抜き、全国の罹患者総数が1300人を超えた。パンジャーブ州は人口も多いが、やはり過日の宗教集会がじわじわと影響して来ているように想える。州政府の自粛要請で数万人程度の集会と聞いてたが(数万人でも物凄く多いが)25万人も集まっていたという。いつも思う、神や預言者モハンマッドを讃えるのは良い、だが集会から帰って行った何人もが地方でウィルスをまき散らしていることに罪悪感を持って欲しいものだ。集会の参加者自身は「神に護られてるから罹患しないと信じている」のだが、集会を「自粛要請」という形でしか出来なかった政府は責任を感じるべきだ!。そう思うのは、オバハンが神をも恐れぬ??超半端モノのイスラーム教徒だからであろう。
なに人も「神を讃える行為には勝てないのだ」という原理を、何十年経っても理解できないオバハンだ。

終日の雨、余計に陰鬱さを感じる。きょうは金曜日、子供たちのバーチャル・スクール(オンライン授業)が終われば週末で、続いて2週間の春休み。喜んでお昼のご飯かと思いきや、2人ともがムッチャ暗い。「どないしたン?宿題がいっぱいなン?」「あぁ~~もうダメぇ~~」と騒ぐ子供たち。聞けば春休みは無くなり、このままバーチャルでの勉強が続くと言う。パソコンを介し、家に居ながら授業が受けられるとは言え、やはり隔靴掻痒の感じは免れないのではないかしらン!「学校へ行きたいよぉ~お友達にも会いたいよぉ~」子供たちがベソをかく。パキスタンの学校は全て3月初めから4月上旬まで、当面は閉鎖。進級試験も一部ではないが、ウチの子供たちのインターナショナル・スクールでは休みなしと。      
パキスタンのシンド州やバロチスターン州などは、ロックダウンに入るなり早々と(文字通り)その日暮らしの貧しい人たちへ食料の供給、尽力している。町中でも困窮者には食料の配布がある。イスラーム教徒の麗しい助け合いの精神によって、パキスタンでは餓死者が皆無だ(何年か前に、カラチで餓死者が出たと大きなニュースになり、首長が責められた) だが、隣国インドの国民14億人近い人々の中には、普段から餓死線上にいる人たちが国民の20%もいる。モディ首相が打ち出した3週間21日ものロックダウンは勇断だが、コロナ禍による死亡者よりも餓死者の方が多くなるのではないかと憂いるオバハンだ。   
ギルギットではコロナ症例が増加している。すべての陽性者は、今のところシーア派の人たちだと言う。ギルギット一番の病院での写真、危機的状況にある患者に使われているのは、過日オバハンが購入して来た酸素ボンベと同種のものだ。レギュレーターや酸素マスクにも馴染がある、フムフム、最悪の時は矢張りこれで代用が可能なのだと心もち安心?!?   
アフガンでは
医療設備の整わないことから、コロナ肺炎への集団感染予防で、10日以内に刑務所から約1万人を釈放すると発表。政府によると対象者は持病のある者、高齢者、未成年などを優先と。ただし、タリバーンの捕虜については扱いが異なるという。昨日、アフガンの保健大臣が「今の状態ではコロナによる死者が1万人もあり得る」みたいなコメントを出していたが、「敵対している輩や、凶悪犯も釈放」ということでの伏線だったか。市民にしてみれば心配事が増えるもんなぁ。

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