2019年12月

先週末から学校は冬休み、息子一家5人は旅行にと出かけた。家中が森閑としている、酸素が多い!子供たちのための賄いは1週間もお休みだ! 
台所に立っているのは苦にならない、最近はネットで食べてみたい物のレシピもチェック出来るから少々の材料不足でも工夫して「何でも」作れる。ただ、大昔から大人の食べる物、子供の食べる物、自分の食べたい物をと賄って来たので、日々のメニューには頭を悩ませる。それこそ直ぐに食べられるようになっていない土や雑草が混ざったままの野菜、骨や時には毛皮もついた肉、鱗やハラワタがついたままの魚などを干物にするなど、食べられるようにするところから始まる材料との戦い? 平均して日に数時間は台所にたっているかもしれない。  
その賄いがないので昨日は漫画三昧だったが、きょうも同じ漫画を繰り返して読んでしまった。3巻から11巻をサンプルで読んでいるから消化不良にもなっているが、とにかく漫画に嵌まったままだ。4回も読み通して、何がオバハンを引き付けているのか? この漫画が言いたいことは何かと、考え込んで一応、自分なりの結論は出たがネ。33円×2冊と660円、計726円で2日間の頭の体操、何と有難いことか。

濃霧4日目、これほど濃霧が続くのも珍しい。道路と広場を隔てたお向かいの家はまったく見えず、午後になっても陽射しは弱い。室温は昨日から12度のままで寒々しい。エアコンを入れようかどうしょうかと迷うような気温なので、終日こたつに足を入れたままで久しぶりに漫画三昧。
Kindleで簡単に本が買えるのは嬉しいが、面白そうだからと読み出した1冊33円の本が、3巻目から660円になっているから買えない! 漫画をバカにする気はない、漫画でも驚くくらいに筋立てがシッカリし、学ぶところ、考えさせられる本もある。だが、だが漫画に660円×10冊分を支払えばオバハンの今月分予算がオーバーする。そこで考えたのは・・・3巻から11巻はサンプル分で読み、サンプルをつぎ合わせながらストーリーはオバハンなりに想像すると言う読み方。そして完結編である最後の12巻だけを正価で買うと言う姑息な方法で、こうすればストーリーには幅が広がって面白い。
昔も読みたい本の下巻しか手元になかった時に下巻から読み始め、上巻のストーリーを自分なりに想像したことがあったし、時には何度も目を通している本ならば、読みたい本の読みたい(気に入った)箇所から読み始めることもある。  きょうは漫画1巻~11巻を2回読み通したら1日が終わってしまって目がチカチカする。が、素晴らしく充実した漫画三昧日になった。感謝!

オバハンは軍国主義者ではないので、昨日のブログ、軍事国家「賛成」に一応の断りを入れておきたい。   

世界には軍部が政治の実権を掌握している軍事国家も多い。反対に軍隊を所有していない国はバチカンと、後は10ヵ国にも満たない(ただし大国に安全保障を依存していることが多い)。   

ちなみに日本は軍隊を保有している国になる。幸いなことに、自衛隊が未だ日陰のままであって、政治の実権を持っていないと言うだけで、日本の軍事力は世界で7-8番目の実力を持っている。もちろんトップはアメリカ様で2位がロシア。3位の中国までは突出した軍事力を持っている。4位はインドでパキスタンは21位、軍事力、軍事費、人口もちょうどインドの6分の1だ。そして4~8位の日本までは概ね軍事費も同じくらいで甲乙付け難いとでもいうべきか。  

パキスタンは建国以来、軍による3度のクーデターを経験している。クーデターを起こした側の主たる理由を超々大雑把に言うならば、汚職・腐敗の横行で経済破たんを招き、国民の生活を圧迫しているということになり、見かねるということになるのかな。当然、クーデター後は3人以上の集会が禁じられ、監視が厳しくなる等などの弊害はついて回る。反面、平和と安全がもたらされている(いた)と感じるのも確かだった。何よりも「政治の腐敗 汚職を許さない」と、3度のクーデターを起こして来たパキスタンの軍隊には好意を抱く人々も多い。もっとも、この軍による政権も3-4年たてば腐敗を始めるから、人間とは弱いものだとも思う。  

パキスタンはアメリカの影響を常に受け、中途半端な見せかけだけの民主主義と軍事政権の間を行ったり来たりしている国だ。今は選挙で選ばれた首相と国民議会だが、真の民主主義国家とは言えないものがある。もっとも民主主義が最善の政治体制なのか、どうかは疑問だが。

11年前のきょうは、ブット元首相が暗殺された日だ。本日の新聞ではブット女史に関する記事や広告などでの「追悼」が極端に少なくなっている。ブット女史が銃撃された直後、別の自爆犯によって殆どの証拠が消滅となり、暗殺指令を出した者は未だに不明のままだ。当時、ブット女史が政界に舞い戻ったら一番、打撃を受けるから・・という理由でムシャラフ大統領が暗殺指令を出したと一番に疑われた。次は夫であるザルダリが暗殺したと。中にはアメリカの副大統領だったチェイニーが指令を出した。英国内にいるアルカイダであるという話もあった。さらにはモサドと英国のエージェントであるとも。
いつも想うのは、パキスタンが混乱し発展に遠いのは、ビジョンのあるシッカリした指導者に恵まれないこと。さらには国民の多くが本当の意味での教育から遠いことだ。小学校への就学率は格段に上がった、高等教育機関も激増した。しかし教育の内容はパキスタン建国時の70年前と全く変わっていない。というのも、多民族国家であるパキスタンは「イスラーム」を柱として集まり、新たに生まれた国だから、その多民族を1つの柱の下にまとめ上げねば国家として成り立たなかった。「イスラーム」の下に国民を統一するため小学校3年生までの国語の教科書は、イスラーム(神の教え)の一字一句を暗記させられる。パキスタン学という授業でもパキスタンの素晴らしさを暗記させられる。他にコーランの暗唱などなど、暗記一筋の教育に傾いているから自分なりの考えを持てないし、客観的に世界をも見られない。子供の頃に受けた強烈な暗記教育によって思考力が固まってしまっている。だから、今のパキスタンには、いわゆる民主主義が根付かないと想えるオバハンなりの思いだ。
パキスタンに関してだけを言えば、軍事政権の初期には腐敗は少ないし、国民はコントロールされているようだし、徴兵制でもないし・・と、悪い面ではないと何時も思ってしまう。欧米から押し付けられた中途半端な民主主義がパキスタンの発展を阻害していると。そしてオバハン個人は「民主主義が一番」などと言うまやかしに何時も疑問を感じてしまうのだ。


昨日、日本とパキスタン政府の間で「特定技能」に係る協力覚書が交換、調印が済んだ対象国は東南アジアを中心に11カ国になった。パキスタン政府との調印以前、春くらいから何人ものパキスタン人が「日本は34万人もの人材を募集しているとか、日本へ働きに行きたい」と言われるようになり、こうした話には敏いなぁと感心しきりだ。
日本での労働人口推移を見れば、年々労働人口が減り人手不足が深刻化していくのは確かだろう。だが、当地でも日本でもその気になれば働ける場所はあると、昔気質のオバハンなどは想うものだが、違うのかね。オバハンの事務所でも「人柄の良い人」を常に募集しているが、なかなか集まらない。3日間のナントカ指導コース、10日間のジャーナリスト・コース、1週間の自然保護なんとかコースなど等を修了したとして、1人で20枚もの修了証を得々として見せて下さる方々に会う事もあるが、コースを修了したからとて仕事が出来るものでもなかろうに。オバハン事務所に限らず、どこの事務所でも即戦力になる人材なら嬉しい。だが、それ以前に人柄の良い人を「育成」しようと気遣うものなのだ。  
それにしても、今年4月からの施行では日本にさぞや多くの人々が・・・と想っていたが、東南アジアからの人材は予想外に集まっていないと聞く。その1つが送り出し機関に高額の手数料を払うと言うシステムらしい。日本側でも4月からの新たな在留資格に関して、弁護士事務所や行政書士事務所等などが、外国人採用ノウハウを上げて待ちかまえている。5年間で34万人だか60万人だかの受け入れだもの、大きなマーケットだわ。  
ただしイスラーム教徒の受け入れは、東南アジアなど儒教圏からの人々より問題点が多いのではないかと案じられる。日本人には馴染みの薄いイスラーム、現在世界人口の4人に1人。人口推移では10年後には22億27%に拡大するイスラーム教徒。日本でもダイバシティ―、多様化の掛け声で、大企業などでは意識変革へと舵を切りつつあるところも見られるが、多くの日本人にとってイスラーム(教徒)は理解し難いのではなかろうか。

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