2015年07月

パキスタンは元宗主国イギリスの学制を布いていますから、毎年進級試験があります。進級試験で落ちこぼれるのは小学校3、4年生の算数で躓くから…と思い込み、この数年は村々での算数教室に力を入れて来ました。
しかし2014年の調査では、初等教育で落ちこぼれる主因が算数だけではないことが分りました。

子供たちが初等教育の5年間を無事に修了できない原因の一つに、教科書代は無料になったものの、夏冬の制服や靴、カバン、文具類には少なからずの現金が必要なことがあります。現金収入のない田舎、子たくさんが普通の家庭では子供の制服、靴、カバン・文具代一式は給料の半月分近くにもあたり、学校へやることには、「現金が要ること」が障害になっています。

替えの制服を用意できる家庭は僅少です。
特に田舎の女生徒たちは、初潮が来れば学校へ通わなくなります。学校や家庭で女性の身体の仕組みや、衛生的な処置を教えられることはありません。汚した場合の着替えの制服がないという理由もあります。生理期間中を部屋に篭って成長して行く女生徒のために、今年からは手作り布ナプキンなどを、村々で展開している縫製教室では積極的に指導して行く予定です。

昨日、1ヶ月間におよんだ断食月が明けました。
センターも22日までお休みです。

お笑い芸人の又吉さんとか言う人が芥川賞作家となった。
それについて「報道ステーション」のキャスターが、「時代が違うっていえばそれまでなんですけれども、僕なんかの年代は……」など、「意味深」な発言をして物議を醸しているとかで、一部の世の中では賛否両論に分かれて賑やからしい。

オバハンも古い人間なので、「芥川賞は純文学の新人に与えられる賞」だと思っていた。
選考委員は、「純粋に小説として評価した」と言っているらしいが、又吉さんの執筆には編集者が伴走し、本の完成までにあれこれアドバイス、何度もの書き直し、手直しの末に本が完成したと、編集者が受賞の喜びを語っていたのには、違和感大なるものがあった。
又吉さんに書く能力」があったからこそ、編集者も力を入れたに違いないとは思うが、古い人間であるオバハンには納得がいかない。

今回の芥川賞、人はそれぞれであるから、とやかく言わないことにしよう…… 
だが『安保』が衆院を通過したのにはネチネチとやかく言いたい。日本に関してとやかく言う分には危険もあるまい。

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