2014年04月

日本は、新しい万能細胞(STAP)の論文問題一色だ。 先の全聾の作曲家問題と同一にしては失礼か? 全聾の作曲家にしても、このSTAPの発見者に対する報道の「持ち上げよう」と、「持ち下げ方」はどこか似通っているようで、オバハンなりに心が痛む。報道というのは、ある意味、勝手なものだ。

ただ言えるのは、研究者というのは「剽窃、盗用、引用」に厳しくあらねばならないとし、それを大学院に入った段階で言われ、文書でも注意されるものだが。 少なくとも「院生レベル」の者であっても、そのくらいのことは良く知っている。ましてや研究者なのに、それを知らなかったのか…という批判をも含めた報道なのだろう。
博士論文への引用であっても、他人の物(知的財産)は他人の物として尊重せねばならない。引用させて頂くのだから明記は必須。ましてや今回のSTAPのような論文として提出するのであれば、さらに「不注意」「悪意はなかった」では済まされないのであろう。


さて、2日も続けて快晴、晴れれば一気に気温は上がる。昨日の最高気温は28℃(最低は17℃)もあったというから、ストーブは外そう。 先月から1日おきの雨、空気中の埃がしっかり落ちたのか、キラキラぴかぴか初夏の陽射し。あらためて新緑って美しいと感嘆する。
天気も良いし、暑くなる前にラワルピンディのラジャバザールへ行くつもりで準備をした。ギルギットの算数教室やマドレッサ(神学校)で使う400人分の文具等などを買いに、「そら行くよ!」ってスタッフに号令をかけたら… 「きょうは止めて下さい」って言われてしまった。

オバハンが月に1回、必ずのように行く郊外の野菜・果物卸売市場で爆弾が爆発、市場にいた100人以上が負傷。20人余が死亡と。人の出が一番、多くなる午前8時過ぎだっていうから、朝が早ければ安全だと長年、思い込んでいたオバハンの考えは甘かったと反省。 朝早い時間帯でも、人出が多かったらキケン~~は当然だ。 毎週3回開かれる野外大バザールも迂闊には行けなくなった。自分の口に入る生鮮食料品の買い物を、スタッフに任せるなんて… まいったな… 

日本も消費税が8%になり、「財布を引き締める生活」という人が増えるのかもしれない。 当地の物価高もなかなかのものだ。

4月に入ってもCNGガスは足りないのか、ガソリンスタンドには相変わらず長蛇の列だ。ただし4月に入ってからは連日、長蛇の列だから、ガスの販売が週2~3回から、毎日に変わったのであろう。 
車の走行を減らす人は少ないようだが、一般庶民へのお金はどこから廻っているのか…。勤め人は汲々として暮らしているし、そもそも勤める先など、なかなかないという、この不景気なパキスタンで。 近江商人の末裔、始末屋のオバハンなどは外へ出ない、自分が出なければならない時には軽自動車でと決めて久しい。 だが街では走行している車が減ったようには見えないし、この物価高の中、不思議でしょうがない。

物価高と言えば… 昨日、金曜野外大バザールへ行った。冬物(中古)衣料は一掃され、夏物ばかりに替わっていたのは季節柄、当然だが、衣料品(中古)の値段はキッチリ倍になっていた。近江商人の末裔オバハンは「倍になってる、高い!まけて」と値切ってみたが、相手にもされなかった。う~~む、なかなか厳しいぞ。
首都イスラマバードにある、たった1軒の貴重な豆腐屋。ここも1年前から比べるの5割以上の値上がりだ。このご時世、上がってもしょうがないなぁとは、思うが。


過日、サウジアラビアなど中東の国から「ギフト?」なる名目で多大の支援金?が入って来たことを書いた。   オバハンと同じように「理由もなく」、多大のギフトに疑問を感じる人がいて当たり前で、野党党首などは「秘密取引の内容を明確にせよ、真実を伝えるべきである」と政府に噛みついている。
政府の中には、そのギフトは公務員給与や、年金の増額に廻すべきだと考えた人も居るようだが、そちらの増額は却下されたと。
さて、さて、サウジアラビアなどからの「ギフト」なる物は、何に使われるのか?

4月に入ったというのに、まだガスストーブを仕舞っていない。10年以上も前の4月といえば大概40℃近くになって、「今年も夏が来たか~」とため息が出たものだった。 4月2日のイスラマバードは午後から雷と共に雹が降り、気温が下がったのでストーブを付けてしまった。 3月に入ってからは雨が来る度に、この雨が上がったら暑くなるぞ! 暑くなるぞ!と気合を入れて来たが一向に暑くならない。1日晴れれば翌日は必ず雨の繰り返しだ。農家にとっても雨は多すぎるような気がする。 
耐えられない夏の酷暑は4月半ばから9月末までの6ヶ月間、というイスラマバードの気候はどこかへ行ってしまった。昨夏の首都は建国以来の暑さとかで47℃を記録したが、1時間ごとに水をかぶらねば凌げない暑さは2週間だけだった。


またまた昨3日に、元大統領のムシャラフを狙った爆発だと。1月から入院している軍病院から自宅へ帰る同じ道筋で4度目か?? それも毎回2㎏~4㎏と小さな爆発物だ。
1度目の爆発では「暗殺される危険性があるから裁判所へ行けない」と申し立てた。 軍最高指導者が裁かれるなど、軍事力の強いパキスタンではあり得ないことだというから、なんとしても裁判所へは出頭したくなかったのだろう。
だが、オバハンの見ている限りでは「爆発(未遂含む)」もワンパターンだ、これは…自作自演だな… 

ムシャラフは、誰かの甘言に乗せられたのであろう、昨年の国政選挙に海外亡命から帰って来た。1軒おいた隣へムシャラフの選挙事務所が出来た時には、「ヒェ~~爆弾を放りこまれたら、オバハンも巻き添えになる」とビビったものだ。 だが選挙が始まって10日くらいだったか、ムシャラフは「国家反逆罪」で起訴された。 ムシャラフの支持者が去り、選挙事務所が閉じられた時には心からほっとした。
現首相ナワーズ・シャリフとムシャラフの確執は深い。ムシャラフがナワーズを逮捕・刑務所に収監した時にはナワーズの命乞いをサウジアラビアがした。
ムシャラフの命乞いをする国はないのか?

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