2013年09月

地震の様相が徐々に判明して来た。マグニチュード7.8だった割には人口が希薄な砂漠地帯だったので、予想通り被害は少ないが、被災した方々は心つぶれる思いをしておられるだろう…  TVの解説ではユーラシア大陸プレートとインド亜大陸プレートの動きを映像で表し、良く分かる説明をしていたのが印象的だった。
そして地震の震源地からは約400㎞ばかりも離れた軍港グワダルの沖、200mだかに島が隆起し、ガスを噴出していると。

このグワダル港は中国が2年前だったかに運営権を取得。当時、海外のメディアは揃って「中国が自国の海軍基地にする計画だ」と伝え騒いだものだ。 事実、中国、長年の野望は南の海に出られる自国の基地を持つことだった。ただし、今回の地震でも判るように地面には強度が無く、岸から突き出た狭い土地という難点があるらしい。 
しかし中国はグワダル港建設に建設費約2億5千万ドル(約250億円)の75%を支援し、2007年に開港した。  グワダル港はアラビア海に面し、中東からの原油輸送の要衝ホルムズ海峡の近くに位置する。 中国は港からパイプラインを引いて、中東からの原油を中国西部に輸送することを計画しているとされる。実現すれば、海賊など不安定要因のあるマラッカ海峡を通らずに原油を輸入できる。
かつ、燃料戦略に貪欲な中国としては、グワダル港の直近でガスの出る島が成長しているとあれば、黙って見ているわけはなく、中国のエネルギー戦略に組み入れるに違いないと、オバハンは勝手に決めつけた。

このグワダル港の沖合に突然現れた小島、報道によれば日に日に成長している模様だ。地震直後は高さ3m幅7~8mが、翌日には約倍。翌々日には3倍で、昨日は長さ200メートル、幅100メートル、高さ20メートルほどになっており、名前も「地震島」と命名されたと。

ナイロビで武装集団がショッピングモールを襲撃し、人質を取ってたてこもった事件の陰になって、日本では一過性の報道しかされていないのだろうが、パキスタン(ペシャワール)の教会でも自爆テロがあり、80人からの人が死亡、負傷者も150人におよんでいる。イスラーム武装勢力の一派が、「アメリカの無人機攻撃に対する報復だ」と犯行声明を出していると・・・

首都でも昨日、きょうと犯行に対する抗議デモで、道路封鎖。昨夜も遅くまで大統領官邸前で抗議をしていた様子が聞こえていた。首都には、こんなにもキリスト教徒が居たのかと思われるくらいの人数を繰り出し、手製の大きな十字架をかかげて行進。 抗議したいのは分かるが・・・出来るだけ反発を招かないように行進してほしい。
とにかく、うかつに買い物などに出て、抗議の行進に巻き込まれないようにしなくては。


夕方4時半、パキスタンの南西部シンド州とバロチスターン州の中間地点くらいで、マグニチュード7,8の地震と。ずっとTVニュースを見ているが、震源地は比較的、人口の少ない砂漠地域の上、交通の便も悪い地域なので、現地からの映像はなく、アナウンサーたちにとっても遠い地域で緊迫感もない。被害が少ないと良いが・・・
4時半はお客と「神学校」のことについてしゃべっていたが、首都では揺れは感じなかった。

8月半ばというか、下旬というか…シリア問題が欧米で取沙汰されていた頃…
当地の新聞で大きく取り上げられていたのが、「カラチで陸揚げされた武器でいっぱいの19000台ものコンテナーが紛失になっている」というニュース。
1900台ではない、1万9000台もの武器が詰まったコンテナーが誰かに盗み出されていると。常識で考えたら簡単に盗み出せる数ではないから、どこかへ運ばれたに決まっているのだろう。  そして多くの者は「アメリカ自身がシリアへ運んだ…」と想像した。

アメリカ大使館はNATOやISAF(多国籍軍)のコンテナは1台も盗まれていない。新聞報道は誤りであると、わざわざ「事件発覚後3週間近くもなって」ステートメントを出した。しかしコンテナは確かにカラチ港で入関されており、記録にも残っているというので責任者の某退役少将が政府や最高裁判所にも届け出をし、政府も真相究明に乗り出した。

アメリカはカラチ港を外交・軍事物資の出荷で慣例的に使用しているが、「アメリカもISAFもカラチ港経由でかつて武器または弾薬を送っていません」と。  よう言うわなぁ…
古い話を持ち出して恐縮だが、かってアフガンからロシアを追い出そうとした聖戦士たちへの支援にと、世界中からロバやラバまでを輸入し、山道を延々と列なしてどれほどの武器弾薬をアメリカはアフガンへ運び込んだか。結果、後の武装勢力を育てたのはアメリカ自身なのだ。 
当然、今もアメリカはカラチ港で陸揚げした武器弾薬等々を陸路アフガンへ運んでいる。兵器、武器弾薬だけではない、アメリカからアフガンへ運ばれるものの殆どはカラチで陸揚げされている。

1万9000台ものコンテナが一時に無くなったわけではないだろう、長い時間をかけて無くなったに違いない。たまたま仕事熱心な責任者が「現実」にぶち当たって慌てたのかもしれないが、もの凄い話だ。おまけに全てが「誤報」であるなら、ここまで報道で騒がれなかっただろうし、アメリカももっと違う対応が出来たろうというのが大方の見方だ。

それにしてもアメリカの対応。 イラクに大量兵器があると言って「危険を回避するために」と先制攻撃は許される…とか、立派な大義名分を振り回すのを得意としていたが。今回は通じなかったようだ。

前回の書き込みが7月1日、ナンガパルバットの事件から早や2ヶ月半も経っているではないか! (主犯の2人が10日ほど前に逮捕された、オバハンの予想していたように、やっぱり村人だった…)

イスラマバードは6月11日に48℃の新記録を出し、PCから吹き出る熱風が73℃もあった上、1時間おきの停電も相まって頭が壊れるかと思うくらい大変なものだった。が、翌12日から小雨、曇り日が多くて、そのままモンスーンに突入した。 床上浸水数回、全国的にも洪水、ひどい夏で蒸し暑さはあったものの、気温は下がり、いやはや助かった。
そして従来のように8月下旬にモンスーンが明けず、小雨と雲の多い毎日が3ヶ月近くも延々と続いて秋雨に突入、明らかに異常だ。 数日前から薄い掛け布団を引っ張り出したし、今冬はどうなるのかな?

実はブログをず~~っと休んでいて、またまた何人もの方々からご心配を頂いているのだが、オバハン自身は元気いっぱい!! この春からは新しいことを初めて生活を変えたのと、今は物書きに「嵌って」いるので、ついついブログが手抜きになっている。 一時はネットのゲームに5年間も「どっぷり嵌って」いたが、現在は僅かだが生産性があるかな・・・ というわけで元気でおります~~ 
ご心配をおけしして申し訳ありません。

本当はデライスマイルカーン刑務所から脱走した数百人と、シリア関連についても書こうと、下書きはしてあったのだが書きそびれた。マララ事件のその後も下書きしてそのままだ。いずれも黒幕つきの胡散臭い話だ…

朝からブログにアップが出来なくって、7度目のトライでアップ出来た。

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