2011年12月

オサマ・ビン・ラーディンへの怪しげな暗殺??が大きなきっかけになり、またアメリカの誤爆で24人の兵士が亡くなる等、今年に入って悪くなりつつあった米パ間の関係が極度に悪化。報道の多くは米パ間のことが中心だ。
しかし国民の間ではザルダリ大統領の「後」は誰で、どうなるのだろう?との観測が取り沙汰されるこの1ヶ月だ。

一昨日の新聞では、『クリケットの元スター選手で、1992年にパキスタンのナショナルチームを主将として初めて世界トップに導いた後、政治家に転身したイムラン・カーン氏(59)率いる正義行動党(PTI)が、2013年までに行われる同国総選挙で“台風の目”になる可能性が出てきた』と、ようやく報道している。
『正義行動党PTIが政権の座についたら、主要な汚職・腐敗を90日で根絶する』というのがイムラン・カーンの公約だ。 カラチで開かれるイムラーン・カーンの集会の噂はイスラマでも多くの人が気にかけた。 ザルダリ後を睨み、政権与党になろうと目論む中堅政党の党首などは、自党を解体してイムラーン・カーンの党に馳せ参じる有様だし、中には政権与党の主要閣僚や議員も党から離脱、1年後を見据えて『正義行動党』に雪崩のように鞍替えしている10日余りだ。機を見るに敏な政治家がなんと多いことか! まるで沈没する船からゾロゾロ逃げ出すネズミのように…

過日、ラホールで10万人を集めたイムラーンがカラチではいったい何人を集めるのだろう?と、我が家でも興味深々だったが、25日のカラチ集会では20万人(新聞報道)、実際には50万人は集まっていたと知り合いTV報道関係者の言だ。 「現政権があまりにも汚職に塗れ過ぎているから、とりあえず既存でない政党にやらせてみよう。 たぶん誰が首相や大統領になっても、たいして変わりはしない」という諦めを伴なっているとはいえ、これで『正義行動党』が次期総選挙では相当数の議席を得ることは確実のようだ。
真夏の茹だるような日中でも大統領官邸前で何日間もの集会を行い、イムラーン・カーンは着々と支持者を集めて来た。実際のところ、ここまでの急成長要因は(たぶん○○○によって)仕組まれた匂いがあるとオバハンは勝手に想っているのだが。 とりあえずアメリカとの関係を見直し、汚職追放というイムラーン・カーンにむけ、風が吹き出した。
半年前には誰もがさほど興味も持たず相手にもしていなかったイムラーン・カーン、それが次期選挙の台風の目だと。

風邪でもひいたのか、何だか寒いなぁ…と思っていたが、数日前からの最低気温はー1℃とか。毎朝5時半起きだもの、寒い筈だわ…と納得。
しかし、この寒空にパキスタン国内の多くではガスが無い。首都のイスラマバードですらもガスがなく、暖房はおろか、毎食の調理もままならず、一昨日は「ガスを供給せよ~」と市民が頭から煙を噴き上げ、大規模なデモに発展した。 酷暑の夏には扇風機を廻す電気もなく、寒空の今はガスがないというパキスタン。当地での暮らしは年々、難しくなっている。まったくなんと言う国に成り下がったか。

30年近く昔のドバイなどは砂漠が広がり、多くの国民はテント暮らしだった。それが今や中東の中心で高層ビルが建ち並ぶ。 30年前のパキスタンといえば軍事国家で確かに集会の禁止等はあったが、オバハンのイメージとしては一番、統制が取れ治安も良かった記憶がある。物価も安く、生活に必要な物がバザールで「無い」という記憶も無い。パキスタンで暮らした30数年の中では、一番、暮らし易かった時代かもしれない。


入院治療でドバイに滞在していたザルダリ大統領が一昨日、2週間ぶりに帰国したと。明日はザルダリに対する「聴聞」もあるらしい… 駐米大使のハッカニが「全ての泥」を被るとなったから、ザルダリも安心して???イスラマバードへ来るのであろうか。
いずれにせよ…ザルダリ大統領は握れるだけの「金」をパキスタンから巻き上げ、国民は年々暮らしが厳しくなっている、この不条理…

「ガス、よこせ~~」と、年間を通してエアコンやストーブの世話に絶対にならないサドマゾのオバハンですら、例年より早くマイナス気温になった今冬は騒ぎたくなる気分だな。

金に汚いだけで小心者のザルダリ大統領が国民だけではなく、軍からも見放されているのは周知の事実だが… 
軍のクーデターを恐れ、アメリカさまに「クーデター阻止と軍トップの入れ替え等の協力を要請」したメモの存在がバレ、大騒動に発展して1ヶ月だ。 しかし、さすがはザルダリ大統領! アメリカから召還されたハッカニ駐米大使は「喚問」で全貌を話すとみられていたが… ここに来て「転ぶ」との見方が強くなっている。

日々、食べるのにカツカツで、普段は新聞を買う余裕のない一般庶民までもが、街頭で新聞を購入。購入した人の周りに集まってザルダリの病状とハッカニ駐米大使への喚問の行方に感心を持っているのだが。

しかし、心臓病を理由にいち早く海外へ逃亡を計り、金の力で何もかもを(ハッカニ駐米大使を)ねじ伏せようと図るザルダリの生き様は凄いという表現では済まないな… だからこそ金は幾らあっても、さらに欲しいということだろう。金さえあれば何でも思うままだと…

ザルダリ大統領の病状は本当に悪いらしい… 顔の半面に麻痺が来ているとも聞く。昨日などは死亡したという噂が街を駆け巡ったくらいだ。  政府の関係筋などは、ザルダリ大統領の症状は脳への長期的な損傷はないとされる「一過性脳虚血発作」で入院したと明らかにしていたが、真実はどうなのかな?
ギラニ首相は大統領の容体は急速に回復していると説明する一方で、帰国までにはあと2週間の療養が必要だと述べたというが。

大統領になって3年、政治的な腐敗や能力不足を国民から批判され、政権の早期退陣を望まれているザルダリだ。しかし世論調査の結果によれば、国民の71%がザルダリの退陣を望んでいるということは、政権末期の菅などより人気が、まだあるということ????
菅の方がザルダリより「下」なのが凄い~

「ザルダリ大統領は海外へ逃げたな…」  パキスタン国民の多くはそう想っている。
先月、ザルダリがアメリカへ送った『極秘メモ(ザルダリ大統領が軍のクーデターを恐れ、アメリカのマレン統合参謀本部議長にクーデターの阻止、軍部刷新などの協力を要請したとするメモ)』の件が発覚。ついにザルダリの命運も尽きると多くの国民は思ったものだ。 
しかし常に悪運の強いザルダリ、アフ・パク国境検問所へのアフガン駐留多国籍軍による誤爆で兵士24人が死亡、国民の目がザルダリから逸れた。よってザルダリは逃げおおせるか…の雰囲気も一時的にはあった。 すでに2度だか3度だかも心臓のバイパス手術をしてあるザルダリだから、『極秘メモ(メモゲート)』事件で心臓に負担がかかったのかもしれない。 が、これはザルダリによる「新作戦」で、得意の海外逃避だとの見方が強い。

ザルダリ大統領は辞任か?との報道も日本ではされているが、在米パキスタン大使が証人喚問に応じるというのでは、ザルダリの命運も尽きるのだろう。「辞任」などという生やさしいことではなく、罪に問われると、オバハンは想うものだが。

春に買い換えたばかりのパソコンがず~~~っと不調。ネットに繋がっていてもメールの送受信も出来ないし…と思っていたら、どうもオバハンのパソコンだけではなかったようだ。時々サーバーの都合でわけのわからない不具合が生じるし、パソコンに弱いオバハンではなんともならない…

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