2011年03月

地震当日から案じ続けてていた気仙沼に住む学生時代の悪仲間の生存が、青森に住む友人からようやくもたらされた。しかし日パ旅行社でオバハンの相方を務める大住の親戚は、石巻で4人もの犠牲者を出した。海苔とホタテの筏も船も無くし、銀行が遠いからと自宅に置いていた現金も、もちろん流れたと…  (自分の目で見たのではないが)「敗戦直後の壊滅的な日本の出現やなぁ… そう想って頑張るしかないのかねぇ」と、互いに言い合いながら、今までに見てきた数々の被災地がオーバーラップする。
敗戦直後の日本と同じように、ゼロからの出発を余儀なくされる企業や人がいったい何十万人に上るのだろうか… 考えてみれば、これは偏に東日本だけの問題ではなく、まさしく日本全体の問題でもあろう。

天災・人災を含め、今まで何度も被災地へ入ったオバハンたち。パキスタン大地震直後の被災地バラコットでは、津波後のように壊滅した建物の下に埋まったままの犠牲者たち、そこでは強烈な死臭が漂い呼吸もままならなかった……  1日1食すらも手に出来ない多くの被災者たち。負傷して傷口が腐ったままで治療も受けられない人々、その地獄絵のようなありさまが今、東日本の多くの場所で現われている。

過日、当地イスラマバードでも被災者支援のチャリティ・バザーを催した。その際、国際通信社APFから借り受けて展示した何枚もの大きなパネルの中に、雪の中、壊滅した家の前で膝つき手探りで涙しながら母親を探す男性の写真が心に迫った。なんと切ない写真であろうか…と、オバハンは正視できずに涙してしまったが、被災直後の地に足を踏み入れたことがない人、被災した経験のない人には、何枚ものパネルの持つ意味は、なかなか届かないようだ。

日本を初め世界中で「支援」の輪が広がっているが、この震災は日本国民の総てに大なり小なり影響を及ぼす国難だろう。世界に比べればダントツに豊かな日本だったが、少しづつ痛みとともに国民全体も今までとは異なる生活を共有していくことになるのであろう。日本が今まで恵まれ豊かすぎたと再認識し、不平不満を言うことなく過ごしたいものだわ。

政府や東電の発表はスッキリからほど遠くて…… 日増しに国民の不安と不信を増幅させている。
福島原発では、ついにプルトニウムも(微量であれ)漏れていると言い出した。原子炉が毀損しているとの見方は、いくら水を注入しても貯まらなかったということで、穴が開いていたに決まっているとは多くの人も想っていたことだろう。 放射性物質が「ただちに健康への影響を心配する量ではない」と幾ら言われても、何年かしたら…という懸念は確実にある。 今更ながら、地震・津波で「かなりの規模で損傷が起きていた」との発表に唖然というか、なんというか。

報道によれば、ウィーンにあるなんたら研究所発、「東日本大震災後の3日間(12~14日)で、福島第一原子力発電所から大気中に放出された放射性ヨウ素は、チェルノブイリ原発事故の10日間で放出された量の約2割に相当する」という試算結果を公表したと。ということは…地震からすでに2週間なので…単純計算すると…おお~こわぁ~
また、フランスなんたら原子力安全研究所は、日本国内の観測データをもとに、12~22日に福島原発から放出されたヨウ素やセシウムなどの量は、チェルノブイリ事故の放出量の1割との暫定値を公表しているらしい。しかし、これも22日以降、続けて放射線物資は飛び続けているわけだから…
現在、日本で適用されている食品衛生法の「暫定規制値」というのは、一生食べ続けても何の影響も出ない、安全サイドに立った数値と。しかし、福島原発から飛び散っている放射性物質は、絶対に安全な暫定規制値は超えていると学者が言えば…、老い先短いとはいえ小心者のオバハンとしては、食べることを躊躇する。息子夫婦と子供たちも、春休みの日本行を中止したくらいだ。

それにしても東電の処置は(原発内の現場では、多くの人々が過酷な条件下で尽力しているのとは別に)幹部たちは何を「議論」「決定」としていることか。原発先進国のフランスには防護服を初め、数多くの優れものがあるという。フランスへの支援要請も、もっともっと早くにすれば良いのにとオバハンだけではなく、多くの人が思っていたに違いない。ようよう、昨日、フランスから専門家が支援が来ると発表されたが、それとは別にフランスのル・モンド紙は、「フランス企業などが放射能汚染された場所で作業ができるロボット提供を申し出たところ、日本側が断った」と伝えている。まったく…どうなっているのか、ちっともわからん。


東日本巨大地震の発生後、世界中に日本への支援・激励の輪が広がっている。 当地イスラマバードでは息子と嫁ハンが呼びかけ人となって、「がんばれ日本」のチャリティバザーを開催、首都圏内の有名店、5つ星ホテルなども協賛。日本大使館、在住の日本人有志ボランティアさん、各国外交官家族等々の協力を得て、27日には約75万ルピーが集まった。(一般庶民の給与は平均月額1万ルピー。日本の貨幣価値からすれば、たいした金額ではないが、当地では大きい)  チャリティバザーにご協力の皆様方に、心より御礼を申し上げます。嫁ハンはきょうからカラチへ「がんばれ日本」の行脚、まだ当分は支援金集めをする予定と。
被災された方々への支援には、緊急支援、中期支援、長期的な支援が必要なので、NWAとしは中期支援をメドに、皆様方からお預かりした支援金は、パキスタン・日本両国にとってプラスとなるような支援方法を考え、有効に使わせて頂きます。

本日はパキスタンの独立宣言記念日というか、建国記念日とも言えばよいのか…   しかし昨夏の大洪水被害もあって政府は超緊縮財政、毎年の華やかな飛行ショーもなく、全ての式典が廃止された。 
毎年この3月23日を境に季節も変わり、なんとなく気分も一新する思いだが、夜明けと共に響く祝砲の音にも張りがなく、なんとかく気合が入らなかったな。


さて日本政府は「放射能は、ただちに人体には影響がない」「ただちに、ない」「ただちに、ない」と言い続けているが…… 
アメリカの国務省は一昨日、「福島第1原発の事故による放射線の放出が深刻化した場合に備え、アメリカ政府職員や家族のために、被ばくの恐れがある場合に服用するヨウ素剤を配布する態勢を取ったことを明らかにした」と。福島原発近辺に住まわれる方々は、どんなお気持ちなのか…
ヨウ素剤の配布対象は、「青森県から愛知県までの18都県に居住する職員や家族ら」というが、福島原発からの「けむりや水蒸気」が止まらない現状をTV画面で見ると、やっぱり不安だわ。

パキスタンの天然岩塩を粉末状にしたもの、それには甲状腺肥大を防ぐためにと、海から遠い山村の住民のためにはヨウ素剤がイッパイ添加されている。……もしかしたら、あのヨウ素入り粉末岩塩は、放射能に有効なのかなァ??
あくまでも「予防的な措置であり、現時点ではヨウ素剤を服用すべきではない」とアメリカ政府は呼びかけているというが、実家にヨウ素入りの岩塩を念のために送らなくっちゃと、単細胞のアタマで考えたが。

福島の原発事故は、東日本全体まで放射能に汚染されるという超最悪な状態は免れた。しかし最悪な事故だったことには変わりはなく、チェルノブイリに次ぐ大事故だったことは間違いない。おまけに、まだ完全に安心な状況になったわけでもなく、まだ多くの人々による決死の作業が続いている。

ヘラルド・トリビューンによれば…… 東電(福島)へ原発を売り込んだアメリカは、福島原発の弱点というか、欠陥を事前に知っていて、津波で大被害を受けた直後には事故についておおよその事態を把握したという。だからこそ、東電に早々の『支援』を申し出たと。しかし東電側は、その欠陥を知らずにいて、自力で原発事故を修復しようとして、その時期を逸したと。 東電にしてみれば、原発施設に海水をかけて原発内部の温度を下げれば、後々、使い物にならないという懸念もあって、海水による冷却は避けたかったらしく、アメリカの申し出を断ったという。 なんとかメルトダウンは免れたが、アメリカ側にしてみれば東電の対応に冷や汗ものだったろう。 超最悪の場合は地球全体が汚染される結果になるのだから(福島原発の放射能は、偏西風に乗ってアラスカへ到達したと)。

21日、東電の副社長が都内で記者会見をし謝罪したらしいが、福島原発を廃炉にするかしないかは、明言を避けたという(社長っていうのは、こういう時には絶対に顔を出さないよねぇ…)。でも素人が考えても大量の海水がかかってしまえば…修復は無理だわなァ。1基については3000億からの損害らしいから、東電の株は……と案じてしまうな。



今回の東日本大震災では犠牲者が2万人にも上りそうだ。知り合いも石巻まで家族の2遺体を引き取りに行った。本当に犠牲となられた方々の、ご冥福をお祈り申し上げます。

こんなメールが来ました。「分かち合えればと思い、転送します。できれば配布願います」として。
すでに何人もの方々が目にしているメールなのかもしれませんが……

皆さん、どうかお願いがあります。祈りを、皆さんの祈りを今、福島原発で命がけで 我々の国、この日本を国民を、あなたを、あなたの家族を救う為に懸命に仕事をしている人々がいます。
どうか祈って下さい! 作業が成功するのを! お願いします!

自衛隊特殊化学防護隊の隊員たちは志願者です。しかも年齢は55歳からうえ、もう子育ても終わりに近づいて思い残す事は無いと志願者となったようです。その様な志願者が50名。

時事通信社の記事があります。東電が全国の電力会社、協力企業に助けを求めました。
志願者です、決死隊として原発の内部作業をする原発関係者のベテランを募ったのです。中国電力の原発勤務40年というある男性が。この作業は自分達のようなベテランがやるべきだ、自分は定年まで後一年であるし、子育ても終わったとして、志願したそうです。ご家族は静かに思いを語る、自分の夫、父親の決意に何も言えなかたそうです。その方の娘さんは,今までと違う父のもの静かな顔を初めて見たそうです。志願者20名翌朝、いつも出勤する時のように。じゃあ、いってくる。と言って玄関を出てたそうです。

原発での作業中、放射線被爆があります。国が定める限界被爆単位100mmシーベルト。それが250mmシーベルトになりました。何故なら、彼等が望んだからです。100mmシーベルトではすぐ時間が経ってしまい数分では作業ができない。 だから国に250mmに上げてくれと。その為の被爆量は覚悟の上なのです。そのおかげで昨日、あと一歩で臨界点と言う所で臨界が止まったのです。
もし臨界点に達していたら。私達は今、この時をこの時間を過ごしていません。家族と恋人と仲間、友人とこの時間が無かったかもしれないのです。半径300キロ生物の生存率は、限りなくゼロに近かったんです。今のこの時間は彼等のおかげなのです。

経営側幹部たちは我が身安泰の為、情報を小出しにし、遠く離れた東京から出てきませんでした。
お願いです皆さん、祈って下さい!皆さんの祈りを作業が成功するように祈って下さい! 皆さんの想念を送って下さい!

今日 放水作業が無事終わりました。明日の作業も成功するように。隊員たちが無事であるように。祈って下さい! どうかお願いします!

そして家族、友人、仲間、一人でも多く方に知ってもらい、祈ってほしいので伝えて下さい!お願いします!

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