2010年04月

ただいま日本にいるのだが…慣れない生活は疲れる~~。 先般から家人がおらず自分で風呂の用意をしたり、急激に冷え込んだのでストーブを引っ張り出して給油をしたり等、細々としたことをしているが…まず、風呂。家人に何も聞いていなかったから沸かし方がわからない。風呂場と台所に設置されたパネルを見て次々に触り、頭を捻った後に、最近の風呂は沸かすというよりも単に給湯だけなのを知った。 日本での生活は道具に頼ることが多くて便利なのか不便なのか、まったく分からん。あぁ~やっぱりオバハンにはパキスタンが一番良いわ~~

在パ日本大使館からの連絡によれば、イスラマバードから北2時間ばかりのアボダバード(北西辺境州)にて、州名変更に抗議する集会などで暴動。13日までに16人が死亡、300人以上が負傷と。
「北西辺境州」なる名称では、どんな辺境の地域かと世界に誤解を招くとか、「辺境」という表現には蔑視的な意味合いを感じるとか…など等で、パクトゥンクワ(パシュトーンの星だったかな?)なる州名に変更すると、数年前に州議会で決まったものの何だかスンナリとは行かず、今回は憲法改正案によって可決され、実現するらしい。
しかしながら… 現北西辺境州に暮らすのはパシュトーン人のみではない。だから変更には納得できないと熱く騒いでいる人たちもいて、先月末からカラコルムハイウエーは一部閉鎖、不穏。 オバハンたちもギルギット母子センター(修了式)に行けなかった。最近では観光客が減ったとは言え、「自己責任によって参加する」とした団体旅行もあるようで、GWの観光シーズンをひかえてカラコルムハイウエーが閉鎖では影響が出るのは必須。
在パ日本大使館は、「北方地域へ行くのなら空路を利用せよ」と簡単に言ってくれるが、なかなか飛ばない航路なのを知って言っているのかなぁ???

アフガンで日本人が行方不明となって2週間になる。この間、耳目を尖らせていても目新しい情報は無い。大体が…フリー・ジャーナリストが誘拐・拉致される前々日までだったか、アフガンで一緒にいたという日本人から話を聞いた段階から、オバハンには「話の内容」が納得いかなかったものな…
言っちゃ悪いが…オバハンもアフガンやパキスタンで取材の手配をし、30年間も生き抜いて来ている。矛盾がなく納得できる話と、矛盾に満ちた話の行く先くらいは想像が出来るわね。まったく…ね。

アフガンのカルザイ大統領は、先月末くらいからアメリカ様に対してなかなか挑発的だ。カルザイがアメリカに対してヘソを曲げている最大の原因は、昨夏の大統領選挙における「カルザイ降ろし」であり、その後、カルザイが指名した閣僚24名のうち17名を国会で不信任とされ、大統領としても力量を否定されたことにもあるのだろう。 知り合いの国会議員は、「自分の考えだけで不信任投票をしたのではない。強大な力に負け不信任投票をした」と言っていたからな。これにもアメリカから出た莫大なお金が動いている。
というような、幾つもの理由でカルザイがヘソを曲げるのも分かるが、言うに事欠いて「タリバーンに合流するかもしれない」だと。

まったくなぁ…自分で自分の首を絞めてどうするのだろうか? アフガンといい、パキスタンといい優れたリーダーに恵まれないのはアッラーの恩寵がないからであろうか? 優れて自立心もある人物ならば、簡単にアメリカ様の言いなりになるまいであろうし、アメリカもそういう人物を国のトップには据えまいから、我々は実に不幸だとも言える。

2005年10月8日に発生したパキスタン北部大地震から今年で5年目となります。
世界各地で大災害が頻発する今、改めて当時を振り返り、支援のあり方を考え、復興に向けて力強く生きる人々の姿をお伝えしたいと思います。たくさんの方々の参加をお待ちしています。

日時:4月10日(土)15時から17時
場所:目黒さつき会館・大会議室  東京都品川区西五反田3-2-13
講演:督永忠子(現地代表)
   田城薫(たしろかおる・当時の現地責任者)
資料代:1000円
お問い合わせ:特定非営利活動法人 日パ・ウェルフェアー・アソシエーション 電話:03-3442-6170(経費超節減のため、よそ様の事務所に電話を置かせて頂いているだけです。常駐のスタッフはいませんのでお返事は遅くなります) 事前にお問い合わせいただければ助かります。

アフガンで日本人のフリー・ジャーナリストが行方不明となって1週間になる。
フリー・ジャーナリストが誘拐・拉致される前々日までだか、アフガンで一緒にいたという人からも直接話を聞く機会を得た。また、反対に(差し障りがあるから)外務省関係筋(ということにしておこう)からも話を聞いたが… 聞けば聞くほどオバハンには腑に落ちないことばかりで、この数日間は頭をひねり続けている。
一部報道では、「反政府勢力タリバンの司令官がああ言った、こう言ったのを聞いた」という記事で、直接的には犯行声明も出ていない模様。「政府による解放交渉が始まった」という報道もあるが、それ自体も本当か、どうか怪しいとオバハンはこの2日ばかり想っている… 

アフガンのタリバーンは、かってのように1枚岩ではなく、今や「20~30枚岩となっていそうだ」というのは以前からこのブログでも書いているが。それにしても(正統派)タリバーン指導部には伝わっていないというから、なにから何まで不思議なことばかり。

一応、人命に関わる事柄だから軽々しく動けない、そしてコメントを出せないのは解るが……。

またアフガニスターンで邦人が行方不明になっている。行方不明になった人、そして日本大使館へ「連絡」をして来たという人ともに知らぬ仲ではないので案じられ、昨日は朝からアチコチへ連絡を入れて状況を聞ていた。TVのニュースでは鳩山首相の奥歯にモノの挟まった言い方を聞き、まずは身代金狙いの可能性を感じ取ったオバハンだ。
徐々に状況が判って来た昼前、タリバーンに深く食い込んでいる知り合いからの電話で、「タリバーンは、この誘拐・拉致に関与していない」と言っていると。 で、それを聞き、ああ、やっぱり(正規の)タリバーン以外の武装勢力、あるいは武装強盗群に拉致されたのかも…との思いを深くしている。

しかし問題は、邦人と共に2週間も行動を共にしていたアフガン人が、誘拐・拉致された現場クンドゥズの町からカーブルへと帰って来ているという現実だ。誘拐・拉致したグループの情報を持つ人、また、それらとの交渉に介添えをするべき人が「現場」を離脱しているということだ。
アフガンで誘拐・拉致の交渉をする人は文字通り命がけだ。1年ほど前だったかな? カーブルから3時間ばかり南ガズニの町で韓国人技術者が2人だったか3人だったか拉致された。(2年ほど前に20人余が拉致された統一教会とは別件)
その折の、韓国人技術者たちを解放する条件の一つに、アフガンに駐留している韓国兵の撤兵というのがあった。一応、韓国は撤兵をしたようだが、撤兵をした直後の昨年末だったかに、韓国政府は改めて増派の決定をしている。アメリカに追随をするアフガン地方復興チーム(PRT)としての増派であっても派兵は派兵であり、人質解放交渉の表に立った現地の人はメンツを潰されたわけだ。当地の常識から行けば交渉の仲立ちをした人は殺されても文句は言えまい。また、タリバーン側としても黙ってはいない気がするが。

今回の邦人行方不明も、今後はどうなるのか判らないが… 解放交渉の矢面に立とうという現地人を捜すのはなかなか大変だろうと危惧している。いずれにせよ早い解決が見られるようにと祈っているが。

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