2009年08月

昨日のY紙、本日のTVでも、ワシントン支局発で「米ワシントン・ポスト紙(電子版)は20日、ブッシュ前政権下の2004年、中央情報局(CIA)が、国際テロ組織アル・カーイダ幹部を殺害する秘密計画の立案や訓練を、米民間警備会社ブラックウオーター(現在「Xe」に社名変更)に委託していた」と報じている。委託理由について、元情報当局者は、「何か問題が起きた時、外部委託の方がCIAを守れる」と話しているとか。

しかし、このプロジェクトはオバマ政権になっても生きているのではないかと思われるのだが、オバハンの思い込みだけだろうか?  というのは… オバハンが昔、警備員を送って貰っていたパキスタン国内にある民間警備会社でも、先ごろから米民間警備の会社が特殊訓練をしているからだ。 内部でも武装勢力掃討のための特殊訓練ではないかと、憶測されている。

政府直轄部族地域はタリバーンや武装勢力の聖域とも言われ外部の者は足を踏み入れることも難しい。アメリカはやっきになって政府直轄部族地域に潜むタリバーンや武装勢力を無人機で攻撃を繰り返している。また、パキスタン軍も米政府の圧力を受ける形でイスラム過激派掃討作戦に踏みきっている。
そして、厳しい生活を強いられている現地の者は、大金につられ家族や一族のために何でもする。アメリカも甘言を弄すること、甚だしいと聞く。

今月初め、パキスタン北西辺境州にある政府直轄部族地域で、アメリカの無人飛行機によって武装勢力(タリバーン)の指導者メスードが殺されたと報じている。これなども武装勢力やタリバーン内部に潜ませたアメリカの手先が、GPSを家屋内に仕込み、無人機から爆撃を誘導したと言われている。
民間会社に委託をすれば「自分たちは汚れない」と思っているとは、なんと姑息なことか。自分たちが汚れたくないと思うからには、それだけ「汚い」仕事に携わっているとの思いが彼等にもあるのだろうか。

第64回目の敗戦記念日。友人から「平和ボケした日本から」とメールを貰ったが、平和ボケが何時までも永遠に続くのであれば、それはそれで素晴らしいと思わねば。 昨夜のイスラマバードなどは独立を祝うつもりなのか、面白半分で景気づけなのか…1日中、小火器の発砲音が途切れなかった。直ぐ裏の家でも発砲音がしていたから、流れ弾も随分、落ちたことだろう。 武器さえ手もとになければ、それだけでも事故は少ない。

さて… 今回、民主・社民党がこの敗戦記念日に合わせて掲げている、「政権を獲得した場合、靖国神社に代わる新たな国立戦没者追悼施設の建設を目指す方針」なるものには、個人的に疑問を感じている。新たな施設建設が、戦没者やその遺族たちに敬意を表す行為とは、どうしても思えないのだ。 1000万や2000万円で施設が出来るわけもないだろう、その予算を何処から出すのかとも案じてしまう。

「国家・国民のために命を落とした方々をまつる場が不可欠だ」というのは分かる。
何時だったか中央アジアのウズベキスタンへ行った時、そこへも抑留され重労働に従事し、母国日本へ帰れなかった犠牲者たち、日本兵の墓地があるのを知って深く頭を垂れたものだ。

自民党内には、「税金の無駄遣い」「靖国神社の存在をおとしめるもの」などの批判が根強いという。
現在のように戦犯が、国によって戦争へと駆り出され犠牲となった一般兵士と一緒に合祀されているところに、問題の根っ子があるのだとすれば、分祀とすれば良いだけではないのか。わざわざ税金の無駄遣いをすることはない。

オバハンは大昔から自民党政権への批判をして来た。しかし、いま民主党は政権が取れそうだと強気のようだが、我々に安心できる暮らしを本当にもたらすことができるのであろうか? 本当に日本の舵取りをできるのか?パキスタンでもそうだが、どう欲目に見ても安心して政治を任せられる人物が居ない。オバハンの大好きなパキスタン、そして日本はどうなるのか?

昨夜は独立記念日前夜の華やかなイルミネーションを見ようと、首都内の繁華街を某紙の車に乗せてもらってザ~ッと一巡り。 だが、イルミネーションは大きな政府の建物と、ごくごく一部の企業(銀行)や、中級ホテル1軒のみに輝いているだけ。大統領府のイルミネーションも、遠目からしか見えなかったけど普段より地味だった…
2005年パキスタン大地震直後の断食明け。あの時は「自粛」で、確かに暗かった。 また911直後の新年も明るくはなかったが、今年はそれを下回るような暗さだ。

特にブルー・エリアの商店街が真っ暗なのは… 信じられなかった。首都最大のセレナ・ホテルも、まったく普段どおりで特別なイルミネーションはなかった。あの大ホテルが「祝い」の電球の1個も余分につけないって…どういうこと?

とにかく街全体に祝賀ムードはなく暗い。毎年の独立記念日に見られる「国旗を掲げ」箱乗りで歓声を上げ、独立を祝って走り廻る人たちも極少。 とは言え近郊からイルミネーションを見ようと集まる多くの車の中からアヤシイ人物や車を検問所でチェックを出来るわけもなく、オバハンが検問の様子を見ていれば、それら総ての車輌を通しているではないか… 昨夜は武器の持ち込み放題や!!

単に不景気なだけなのか、国民の政府に対する不信感・抗議なのか?!?! もしくはテロの標的を恐れての、目立たないようにという配慮なのか??? パキスタンの先行きを暗示しているのか…

何時ものごとくケチケチ生活を満喫中~~。 使用している老眼鏡は、もう7~8年もの前に大枚1700Rs(当地一般人の1週間分の日当にあたる約3400円)も出して作ったものだから、目に合っているのか長時間使用しても疲れない。しかし、予備で置いてあるメガネ数個は200円平均のシロモノばかりで、ことごとく気に入らない。

古くからの老眼鏡はすでに何度かフレームを壊し、そのたびに修理をして使って来た。そもそも最初にツルが壊れた時、オバハンのケチケチ教育が行き届いているスタッフを修理屋へ行かせたら、「どうせ、始末屋のオバハンが使用するメガネなので、無料が喜ばれるに違いない」と、眼鏡屋からは左右のツルが色違いで返って来た。
始末屋なオバハンはスタッフの気遣いに気を良くして大喜びで使っていたが、それもついに直せないまでに壊れた。

いよいよフレーム全体を取り替えるか新しく買えば良いのだが… ケチのゆえになかなか決心が付かない。 
おまけに眼鏡屋は首都警察署に近く、ラールマスジッドにも近く、武装勢力に狙われやすい恰好の場所にあるのだ。 テロのありそうな金曜日は危ないと思えるし、夕方の人出が多い時もヤバそうだし…、土日も避けた方が良いに違いないしと、毎日、逡巡。我が命は、惜しいものな… ケチケチ大切に使わなくっちゃ~ 
で、根性ナシのオバハンのメガネが新しくなるのは何時のことか!?!

5日間連続で未明に1時間ばかりの雨。やっとモンスーンらしい気候になった。毎未明の雨で草木も生き返った。昼間はベタベタと蒸し暑いが、早朝は湿った空気が心地よい。で、1週間、事務所に閉じこもったままで、日本語会話の練習に励むアフガン人スタッフ2人を連れ、気分転換をも兼ねて日曜野外バザールへ出かけて来た。
アフガン人スタッフ2人はどちらもモンゴリアン的風貌で、スカルドゥの東に暮らすチベット系民族とでも言い繕えば(何かの折には)検問所でも、どうってことはないのだが、そのうちの1人の歩き方、民族服の着こなしがパキスタン人的ではないのだ! 首都内ではテロリスト(アフガン人)への取締りは厳重。街のそこここには厳しい検問所がいっぱい。だからパキスタン人的に歩けず、ダリ語しか解せないアフガン人スタッフは外に出せなかった。

野外バザールからの帰り、自宅まで後1,5Kmほどで多くの車が渋滞。大通り沿いに300mくらいの長さで新しい大テントがズラリ張りめぐらされ、殺気だった群衆がいっぱい。その多くがパキスタンの民族服を着ていない… なんじゃ? なに者たちじゃ? なにごとか?
運転手の説明によると、「昨日、ラホールに近いグジュラ・なんとか町で、イスラーム教の聖典コーランを侮辱されたと怒ったイスラーム教徒たちが、キリスト教徒の住宅多数に放火、銃撃戦で数人が死亡した抗議行動だろう」と。 新聞によれば、イスラーム教徒から放火を受けた家は数十軒にものぼるという。助け合わなくては生きていけない過酷な社会環境の故に、イスラーム教徒の結束も強いが、マイノリティであるキリスト教徒の結束はさらに強い。 政府自体が、マイノリティであるキリスト教徒の保護に努めているせいがあるかも。

キリスト教徒抗議集団の居座る大通り沿いに、オバハンたちが乗るハイエースは中央分離帯を挟んで徐行する羽目になった。検問は厳しく買って来た野菜50kgの隅々まで調べられた。 職務に忠実な若い治安維持警察官たちだったが、中に乗るアフガン人スタッフにはチラと目をやったきりだ。歩いていれば「歩き方で」アフガン人と判り、難癖をつけられたことだろう。

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