最近の日本大使館からのお知らせは「お言葉足らず」のような気がしてならない。きょうのお知らせでは「一部報道によれば、パキスタン国内各所でドローンの飛来が認められ、ドローンが落下し、一部市民が巻き込まれているとも言われている。ドローンの飛翔・飛来を確認したらパーソナル安全を守ること。落下場所には近づかないように」と・・外信を初めパキスタンの報道では、ドローンの飛来はインドからと明記してある、落ちたドローンの残骸写真にはイスラエル製との明記もある。にもかかわらず・・インドからの飛来・飛翔とは書かず、単に安全には十分に配慮せよとは、これにはインドに対する日本政府の心遣いが透けて見えるような気がするのはオバハンの僻みかね??もっともパキスタン側もインドへドローンを飛ばしているというから、どっちもどっちだが。おそらくドローンの飛来時だと想われるが、きょうは2区離れた市内でサイレンが鳴ったと、子供が言う。
当地のニュースによれば、昨夜からイスラマバードの近郊やラワルピンディを初め、カラチやラホールなど、軍基地などを狙いほぼ全土にわたってドローンの飛来があり、軍兵に死者も出ているようだ。昨年の秋、イスラエルのドローンがパレスチナ(ハマス)の指導者を追跡・殺害する動画があったが、あれを見て改めてドローンの恐ろしさを実感した・・攻撃用ドローンはあんな風に操縦・撮影も可能なのだと。過去10年間でインドはイスラエルからレーダーや偵察・戦闘用ドローン、ミサイルなど29億ドル相当の軍事装備を輸入。さらには武装用ドローン20数機をアメリカからも購入と・・パキスタン軍は昨夜来、インドから飛んできたドローン20数機を撃墜したらしいが・・インド発のニュースには3日前から制限がかかり読めなくなったので印パの発表・比較が出来ん!その分、外信をチラ見するしかないのだが。


きょうは終日曇天、僅かな晴れ間もなく、時折の雨。おかげで屋上などでの水やりも不要。何よりも気温が30℃を切り、湿った空気が身体に優しい。

毎朝、未明と言うか薄明には決まって目が覚める。窓を網戸にして寝ているせいで、外からの音が聞こえ易くなり、それに反応して目が覚めるようだ。近年は「補聴器を付けろ」と息子に言われ続けているが、面倒なので子供たちの会話に混ざらないようにしているだけだ。確かに耳は遠くなった、だが聞く気になれば普通の会話は聞こえる。オバハンは大昔から言うところの勝手つんぼだ(放送禁止用語だが)それが証拠に微かに聞こえて来る夜明け前のアザーン(礼拝への呼びかけ声)などにも目が覚めるではないか! 毎朝のように気温の低い、まだ暗いうちに起き出すので昼前には眠くなる。で、横になって暫くしたら夢うつつに爆音らしきもの?? 耳を澄ませ神経を尖らせる・・まさか首都攻撃なんてあり得ないわな! でも息子が昨朝「どこかで銃声が聞こえる」と言っていた・・皆、それぞれに神経が張っているのだろう。ほんの暫くベッドに横たわりながら耳を澄ませる、爆音はどこから?と。何のことはない・・裏道に面したオバハンの部屋の外、普段は車も通らない道で古いショベルカーがゴロゴロ・ドヤドヤ騒がしく動いているではないの!

インドは「イスラーム過激派の拠点」だとするパキスタン側の複数地域を攻撃。パキスタンのシャリフ首相は「血の一滴まで復讐する」と報復宣言。経済破綻しているパキスタンに余力などがあるわけもなく、弱腰と見られないための国民感情に沿った宣言としか言いようがない。2日前、インドに接したパンジャーブ州バハワルプールへの攻撃の意味を考えていたオバハンだが、昨朝、知り合いが来て諸々教えてくれた。ついで「今から〇〇大臣の代理でバハワルプールまで見舞い?視察?のために一走り8時間ばかりして来る」と。インドの言う、過激派拠点を標的にしていると言うのは本当のようで、その近所に一般民家があって巻き込まれることになったというのが経緯らしい・・いずれにせよ・・印パともにエスカレートすることなく、落としどころを見つけて欲しい。


カシミールで頻発するテロの背景に関し、インド太平洋地域の安全保障政策に詳しいという、某大学のセンセイが長い解説をなさっておられた。概ね正しい解説だったが、一点だけ書き落としがあるようにオバハンには感じられた。追記するなら・・インド領有のカシミールに何故『自治権』が与えられたか? その自治権を現インド首相がヒンズー至上主義を掲げ、2019年に一方的に破棄し、従来はカシミール人しか売買できなかったカシミールの土地にインド人が入り込んで来たことにより、インド領カシミールに暮らす従来からのイスラーム教徒の間に不満が積もり積もって、今回のテロなどに繋がった・・が抜け落ちていた(ように想う) チベットやウイグルも同じで、中央政府の政策によって漢民族がどんどん現地を侵略、従来から暮らしているチベット人やウイグル人を抑圧している。大国インドや中国の侵略方法は同じだな。さらに言うならイスラエルがパレスチナ人の土地に侵略を繰り返し、従来のパレスチナ人がどんどん追いやられ不満を溜めに溜めていた・・というのも同じ構造に想えるが・・
で、印パ分離前のカシミール地方に暮らす一般住民はイスラーム教徒が80%だった。印パ分離に際してイスラーム教徒は当然のことながらパキスタンへの帰属を望み、当時のカシミール藩王(ヒンドゥー教徒)はインドが「自治権を保障」するという条件の下、インドへの帰属を決めたという経緯がある。まぁ、諸般の事情はあろうが、パキスタンの現GB州(ギルギットやスカルドゥ地方)にも藩王国はあったが、イスラーム教徒たちはスンナリ?パキスタンへの帰属を決めた。オバハンの元亭主の親父さんは、印パ分離の折に現インド・カシミールからギルギットへ移住して来た人だ。1週間くらい山の中を歩いてギルギットへ辿り着いたと言っていたなぁ。GB州スカルドゥ地区の最東にある元カプルー藩王国は、記憶イマイチだが夫妻のどちらかがヒンズー教徒?もしくはインド人ではなかったか??宗教を超えて暮らせないものかね??

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