長くて盛り上がりに欠ける中途半端な選挙戦も最終日を迎えつつあり、候補者や応援弁士の絶叫が3日ほど前から深夜まで止まない。いよいよ明日は投票日だ。しかし「投票」は本籍地でないと出来ないために、我が事務所のスタッフたちの半分は投票に行けない。スタッフたちの大半は住み込みで、中には実家まで往復5日もかかり、交通費等が給料の半分近くという者もいる(一昔前までは道路事情が悪くて実家まで往復12日間という者もいた)  この選挙(投票)制度のままでは投票率が25%で当然だ。

そして、この1ヶ月近くに起こったイスラム武装勢力等が候補者や政党事務所などを狙ったテロは80件以上もあったかも… 特に武装勢力の掃討作戦をアメリカの言いなりになって後押ししてきたPPPパキスタン人民党や、MQMの事務所では連日のように犠牲者が出ている。 
おかげで投票所の近くなどは超厳戒態勢、チト外出は出来ない雰囲気だ。選挙取材や選挙監視団も選挙を見極めることなく、投票日の前日にパキスタンを離れる人が大半というから…なんのためにパキスタンへ来たのかな??

そんな不穏な状況なので、1軒挟んで隣にあったムシャラフの事務所が「選挙ボイコット!!」で月初めに閉まった時は本当にほっとした。しかし「選挙ボイコット!」という表現はオモシロイ。ボイコットも何も… 立候補すら出来ていないのに。

そして選挙戦最終近くになって、人気のなかったPPPパキスタン人民党(ザルダリ大統領派)がパキスタン最大野党の元首相シャリフと手を握るって… 元々、ザルダリとシャリフは個人的には信じ難いほど仲良しだというから、充分にあり得る話ではある…どことどこが手を握ってくれても良いが、パキスタン(国民)にとっては希望はないな。